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空知の炭鉱遺産めぐり①三笠・美唄・赤平を歩く
カブタンです。
【北海道】は、広くて、自然がいっぱいで、食べ物がおいしい!
でも、それだけではありません。
あまり知られていないけれど、
北海道には、とっても大切な歴史や出来事があって、
それをベースにできあがっている文化や物語もたくさんあるのです。
年をとってからの【修学旅行】みたいな気分で巡ってみます。
今回のテーマは【炭鉱遺産】です!!←これ、北海道遺産。

戦後の日本の近代化を支えていた【石炭産業】。
札幌から小一時間ほどにある【空知地域】には、
最盛期には大小100もの炭鉱があったのですが、
事故があり、国のエネルギー政策の転換による合理化があり、
華やかな記憶と悲しい記憶を残しながら、次々と閉山していったのです。
当時、この地域には、
炭鉱ならではの独特の生活や、文化も生まれました。
今では、それらが廃墟のように残されています。
まだまだ、観光ルートに載っていませんが、
HPなどでこまめにチェックして行ってみると、とても興味深いです。
もちろん、事前予約が必要な場所などもあるので、要チェックです。
さあ、出かけてみましょう!
■まずは「三笠」
の炭鉱遺産
札幌から車で国道12号線を北上します。
まずは、「桂沢湖へ」という看板が出たら右折。
三笠市内に入っていきます。
最初のターゲットは、国道452号線沿い、
右手にある「三笠市博物館」の裏側にあります。
野外博物館のサイクリングロード沿いに、
日本で一番小さい立坑といわれる【北炭幾春別炭鉱錦別立坑櫓】。
深緑の木々の中に、茶色い鉄骨の不思議な建物(↑)。
地下の石炭の採掘場につながる巻き上げ用の滑車のようなものが、
緑とマッチしていて、今では「アート」の世界です。なんとも美しい!
少し歩くと、コンクリートの2階建ての建物がボロボロ状態で見えてきます。
これは、「北炭幌内炭鉱変電所」の跡(↓)。
今では、地元の炭鉱遺産を守る方々の活動拠点となっているようですが、
中は当時のまま。「安全第一」の貼り紙などもそのままです。
変電所の電線が木々に絡まってこれまた、美しい。

さらに歩くと、廃墟のようなコンクリートの不思議な建物。
これは、石炭を選別したり、ストックしたりする建物のようですが、
なんだか、寂しくなるくらいに荒れ果てています。(↓)


ヤマ(炭鉱のことをこう呼びます)はとても危険なところ。
地下奥深くでガスが充満し、爆発や火災が起こることもしばしばです。
ヤマの安全を守るため、ところどころに神社があります(↓)。


それから、炭鉱マン達が、地下深く入っていくための「坑口」(↑)。
写真は明治12年に開削された北海道では最古の「北炭幌内炭鉱音羽坑口」です。
この辺りの散策は、事前に問い合わせておいた方がよいかもしれません。
カブタンが巡った時は、イベントで地元の方々が案内してくれました。
お問い合わせは「幌内歩こう会」がよいと思います。
さてさて、次に、さらに桂沢湖方面に向かって進むと、
左手に古い大きな立坑櫓(やぐら)が見えてきます。
【住友奔別(ぽんべつ)炭鉱立坑櫓】。
1960年に建築。1971年の閉山。
高さ51m深さ740mと、東洋一の大きさと言われています。
ここはガス爆発があったので、鉄骨は赤茶けて剥きだしのままです。
敷地は、企業のものですので、敷地の外から外観だけ見ることができます。
爆発の凄まじさも伝わってくるような建物です。
周辺の集落を見ても、なんだかいろいろと考えてしまいます・・・。
さてさて、ここから、次ぎなる炭鉱街・美唄へ。
■次ぎは美唄の炭鉱遺産
立坑櫓にもいろいろな形やタイプがあるようです。
ここ、美唄の炭鉱メモリアル森林公園には、
【三菱美唄炭鉱立坑巻上櫓】という、鮮やかな赤い櫓が2つ並んで建っています。

これもまた、深緑に映えて美しいです。実に。
周囲には、やはりコンクリートの選炭場や坑口が残されています。
この炭鉱は、坑内で火災が起きて、
中に作業をしている方々が残っているにも関わらず、
二次災害の危険を回避するため、
水を注入しなければならなかった悲しい歴史をもつところです。
「坑口」で地元のガイドさんがそのをしっかりつ伝えてくださり、
私たちは、みんなで手を合わせました。
次ぎに訪れたのは、【アルテピアッツア美唄】。
今や人気の癒しの空間です。
当時、この辺りにたくさんの人口がありましたので、
小学校もたくさんありました。でも今では・・・・廃校に。
その廃校となった旧栄小学校を使ってできたのが、
ここです。
校舎の中と、広い緑の空間に、
世界的な彫刻家「安田 侃(かん)」さんの作品が
見事に マッチしてたたずんでいます。






安田侃さんの作品は、どれも触れるととても温かくて、
子供達も作品と一緒に水辺で遊んだり、作品にくっついたりして
楽しんでいます。
この広々とした深緑の中で、大きく深呼吸すると、ほんとっ、気持ちがよいのです。
この小学校の体育館では、時々、コンサートや催しが行われます。
体育館の中も、安田侃さんの作品でいっぱいです。
ほら、JR札幌駅にある白いオブジェ、あれが、安田侃さんの作品です。
さて、ほっと一息ついた後、再び炭鉱跡をめぐります。
次ぎは、赤平市へGOーー。
■ネオンの灯る立坑(住友赤平炭鉱)
炭鉱には、大手企業が携わって競っていましたので、
聞き覚えのある名前の炭鉱ばかりです。
そして、それぞれ、特徴があります。
この【住友赤平炭鉱立坑】は、夜になると赤いネオンでこの文字が
くっきり浮き上がるので、
市民から「ネオンの灯る立坑」として親しまれていたそうです。
ここは、事前申し込みをすると、中に入れます。
それが、驚くほどスゴイのです。



地下奥深くにつながるエレベーターみたいなものが、正面にあります。
それから、作業員を運ぶトロッコみたいな列車もそのままあります。
とにかく、でかいし、広いし、
全体が、何がなんだかわからない巨大な装置のようです・・・・。
ここが、地下700mまで潜る、入り口なのです。
凄すぎる。
炭鉱の地下の様子は、全く想像もつきません。
展示してあった地下の見取り図を見ると、蜘蛛の巣のように掘られているんです。
次ぎにこの立坑の隣の敷地にある【自走枠工場】に行きます。
この施設も事前に申し込めば、ガイドさん付きで見学することができます。
ここには、地下で石炭を掘るために使う、様々な機械が展示されています。
しかも、動く状態で・・・。
自走枠という巨大な機械があります。大きな円形のドリルが付いています。
ゴリゴリと石炭の壁を掘っていくのでしょうか・・(↓)


見たことのない機械ばかりですが、
地中での作業が特殊で、大変だったことが伺われます。
さて、赤平でもう1つ。
ここには【ズリ山】という 人工の山があります。
石炭を運び出した時のくずや砂などが、
積み上げているうちに大きな山となったものです。

赤平市では、この山に777段の階段をつけて
登れるように整備しています。
軽い汗をかきながら見る赤平の町も、また格別です。
繁栄の日々を想像すると、不思議な気持ちになりますね。
今回は一気に、三笠→美唄→赤平の炭鉱跡をご紹介しました。
この辺り一帯は、隣接しているので、
短時間でも一気に巡ることができます。
立坑の違いを見て歩くのも興味深いものです。
さ~あて。お腹がすきましたね。
次回は、この辺りの、食べ物をご紹介します!!
中には、「炭鉱街」が生んだこの土地ならではの食べ物もありますよー。
もちろん、おやつもあります!
【マップ】

【関連情報】
○そらち産業遺産と観光
(空知支庁)HP
○幌内歩こう会のHP(三笠幌内地区のガイドも可)

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