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天狗原 白馬乗鞍岳登山(2) 【長野・登山・ファミリー】
「栂池パノラマウェイ」の終点、栂池ロープウェイの自然園駅より約1時間半。
蝕むような暑さとブヨの襲撃に耐えながら、やっと「天狗原」に辿り着いた。
【天狗原】
背丈ほどの低木の中を抜けると、突然目の前が開ける。
それは標高2200mに広がる一面の高層湿原だ。
北アルプスの最北限、白馬乗鞍岳(2436m)の山麓に抱かれるように広がっている。
それは雲の中の世界。湿原にはまるで生き物のように雲が流れては垂れこめる。
湿原の中には、大きな池が広がっている。
ここに湿原のすぐ上にそびえる白馬乗鞍岳の姿が映れば、絶対に美しいだろう。
本当は頂上で昼食をとるつもりだったが、予想以上にゴンドラの乗車時間を含め、天狗原にたどり着くのに時間がかかった。
お腹も減ってきたので、ここでランチにする。
ちょうど木道にベンチがつくられているので、この美しい景色を楽しみながら休憩することができる。
まだ、ブヨもいるとはいえ、先ほどより相当マシになった。
ゆっくりランチをしながら、天候の回復を待つことにした。
ランチを楽しんでいると、予想以上に早く雲が退いた。
大慌てで一眼レフを取り出し、撮影する。
池に写る雪をまだ纏った逆さ白馬乗鞍岳。とても美しく幻想的。
太陽の光に照らされた湿原はとても開放的で明るく、美しい。
空の青さ、雪と雲の白さ、草木の緑がとても眩しい。
思いっきり深呼吸して、この風景がつくりだす清々しい空気を味わう。
湿原の北側は雲に覆われていて視界がきかない。
そのため、湿原の向こうには何も見えない。
ここが空に浮かんだ島のようにさえ思えてしまう。
再び湧きたつ雲が、雪の頂を覆い隠してしまう。
水面も白く曇っていき、そらの青さと雪の白さを映した美しい鏡像も白いヴェールに閉ざされていく。
雲のヴェールに遮られ、再び光を失っていく湿原。
とはいえ、雲の上は青空。この雲はこの湿原のすぐ上を飛んでいる。
今は陰っているが、頂上に着けば雲の上の世界だ。
荷物をまとめたら、再び頂上目指して歩き始めるる
天狗原の道はすべて木道。
道の脇にはロープが張られ、湿原には入らないようにされている。
道はとても整備されていて歩きやすい。
やはりここは登山コース上でも貴重な自然が残る場所。
ロープの外に踏み込むようなことは慎みたい。
もちろん草花の採取も禁止されている。
ワタスゲがいっぱいに実を結んでいた。
6月から7月に花を咲かせると、その後は真っ白な綿帽子をつける。
湿原一面の純白のワタスゲが風にたなびく様子は、美しく幻想的だった。
ワタスゲ以外にも、多くの高山植物が競うように咲く美しい場所だった。
天狗原の湿原。まさに雲上の別天地。
雲の上の楽園があるとすれば、こういうところなんだろうか。
しばらく行くと、木道は白馬乗鞍岳と風吹大池への道に分岐している。
もちろんここは、目的地の白馬乗鞍へ道標が示す方向へと進む。
すぐに木道は終り、ここからがこのルートの正念場となる。
【栂池自然園~天狗原のコース紹介はこちら】




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