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2008年10月

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2008年10月 8日 (水)

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伊予鉄道・レトロな風景 【愛媛・サイクリング・ファミリー】

「こんなところ、あったんや・・・」
少し前になるが、とある雑誌で鉄道フォトライターの矢野直美さんが、僕が住む松山に走る私鉄の記事を書いていた。
僕は矢野さんの文章が好きなので、よく彼女の記事を拝見する。
今回記事になったのは「伊予鉄道」
1888年、愛媛県の県庁所在地、松山市に開通した、日本でも2番目に古い私鉄。
中国・四国・九州では、はじめて出来た鉄道だ。
明治39年に発表された夏目漱石の有名な小説「坊ちゃん」にも、この鉄道のことが「マッチ箱のような汽車」として記されている。
歴史のある鉄道は駅舎や車両にレトロを感じるところがあることはよく知っている。
矢野さんが写した写真も、ここは何線の何駅とすぐにわかるものばかりだった。
伊予鉄道・レトロ
しかし、1枚だけ、どこで写したのかわからない写真があった。
場所がわからないことも手伝って、とても魅力のある場所に感じた。
いつか、市内を自転車で隈なく走って、この場所を見つけてやろう。
そう思っていた矢先、仕事で普段通らない道を通りかかった際、その場所を偶然発見した。
それが上の写真の場所。
伊予鉄道レトロ
住宅街の中に突然現れた、レトロなレンガ造りの橋梁だ。
昔の名残を残しつつも少しずつ近代化していく町並みの中に、まるで置いてきぼりを食らったかのような過去の遺物。
我が家から、職場からそう遠くない場所にこんな不思議なところがあるなんて。
おそらく、伊予鉄道ができた時から、ほとんど変わらない姿をとどめる歴史ある場所。
周囲の道が車がすれ違いできるくらいまで広げられたのに、この橋の下だけは離合不可能。
昔の時代の規格もこの場所に残る、時代について行こうとしない空間には、過去の記憶が留められている。
伊予鉄道のレトロな風景
しかし、遺構のように見えるレンガの橋も現役。
よくこの電車に乗るのに、乗っている電車からはここにこんな橋があるなんて全く分からなかった。
比べるととても大きな伊予鉄道の電車の走行も、今日もレトロ橋は何も言わずに支えている。
この橋がここに鎮座してから、どれだけの電車が上を走り、どれだけの車がここをくぐっただろう。
新しい電車が導入されても、車がどんどんモデルチェンジされても、この橋だけは変わらぬ姿。
歴史を感じる。

仕事で初めてここを通った時は雨でカメラも持っていなかった。
気持のいい秋晴れのこの日は一眼レフを抱えて自転車でここまでやってきた。
そして、「鉄子」(鉄道ファンの女性)である矢野さんのように、少し「鉄ちゃん」(鉄道愛好家)を楽しんだ後、ここからサイクリングに出発した。
目指すは、この路線の終着駅「横河原」の近くにある一面の花畑、「見奈良のコスモス畑」だ。

【このレトロな鉄道橋の場所はココ】

詳しい地図で見る

2008年10月 5日 (日)

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うずしおクルーズ観潮船「咸臨丸」・鳴門のうず潮 【兵庫・四輪・ファミリー】

「ちょっと、今回はバッチリだよ。チャンスじゃん」
珍しく妻が僕に、次の旅行で結構な出費が必要なスポットを猛烈プッシュしてきた。
それは「鳴門の渦潮」
9月に淡路島に出かける用事があった。
四国から淡路島にわたるには、「渦潮」で有名な「鳴門海峡」「大鳴門橋」で渡ることになる。
その大鳴門橋を渡る日の渡る時間が、大潮の干潮になるのをネットの観潮表で確認できたのだ。

鳴門の渦潮はいつでも見れるわけではない。
渦潮が見れるのは干潮と満潮の前後1~2時間のみ、しかも毎日時間が違う。
満潮と干潮は6時間ごとに起きるので、昼間なら渦潮が見れるチャンスは1回もしくは2回しかない。
しかも訪れる時間帯は、潮流が最も速くなる大潮の干潮にあたる。
これ以上ない大迫力の渦潮を眺められる、絶好のチャンスに巡りえそうだ。
当日の天気も真夏を思わせるような快晴。
すでに大迫力の流れが発生している鳴門海峡を渡ったら、淡路島の福良港に迷わず車を走らせた。
うずしおクルーズ観潮船「咸臨丸」
これが今回乗船した観潮船の「咸臨丸」
幕末に活躍した有名な「咸臨丸」を模した船。
定員500名を誇る大きな船で、この船で鳴門海峡の激しい流れに挑むことになる。
今回利用したのは「うずしおクルーズ」
福良港に大きな観光船乗り場があり、そこから船に乗船する。
駐車場完備、コンビニや土産屋もあり、車で訪れるにもとても便利だ。
うずしおクルーズ観潮船「咸臨丸」のますと
たくさんの乗客を乗せて、船は出港した。
見上げたマストが、気持ちいい船旅を演出してくれる。
本物の咸臨丸に乗った勝海舟は太平洋の大波に挑んだが、レプリカの咸臨丸に乗ったKUMA.は瀬戸内海の大渦に挑むのだ。
うずしおクルーズ観潮船「日本丸」
うずしおクルーズのもう一隻の船「日本丸」と途中すれ違う。
日本を代表する帆船のレプリカ船だ。
こちらは定員700mで、乗船している「咸臨丸」より少し大きい。
主に休日の臨時便として使われているので、この船の方が乗船する客の密度は格段に薄かった。
ちょっとうらやましい。
咸臨丸から見た大鳴門橋
マストのワイヤーが集中する船首の先に、目指す鳴門海峡が見えてきた。
すでに「大鳴門橋」の下の海が川のように流れているのが、遠くからでもしっかりと確認できる。
渦潮の出現に大きな期待。
ゆっくりと巨大鳴門大橋の姿が近づいてくるにつれて、海鳴りの音も恐ろしいほどに大きくなってくる。
大潮の鳴門海峡
ついに鳴門海峡に到着。
ここは川か?
そう思うくらい、海は南へ、瀬戸内海から太平洋へと激しく流れている。
普段は波もほとんど立たない穏やかな瀬戸内海。
しかし、月の引力の導きにより、信じられないような凶暴な姿を見せる。
鳴門以外にも、明石や来島などの数多くの瀬戸内海の海峡ではこのような海の流れを見れる。
が、やはりここ鳴門の流れはケタはずれに速くて大きい。
大潮の大鳴門橋
船のエンジン音が海峡に大きく響き渡る。
鳴門海峡の南側から進入した咸臨丸は、流れの上流へと向って、「海を遡り」はじめた。
鳴門の潮流は最速で10.6ノット(時速20km)
咸臨丸の航行速力は10.8ノット。ここからは船と海のガチンコ勝負。
非力な船ならば、潮流に逆らえず、流れの激しい時間はこの海を遡れなくなる。
逆に、足の重たい船も時間を選べば、上流から下流にすごい速度で進めるようになる。
鳴門の大潮の激流
ついに激しい流れの中に突入。
大きなエンジンと潮の流れの音が、乗せる乗客の絶叫や感嘆の声も織り込んで海峡にけたたましく響く。
激しい潮の流れは船体を容赦なく打ちつけ、鈍い金属音を立てる。
そして、エンジンを停めると、500人を乗せる巨大な船体もゆっくりと横向きに押し流されていく。
ありえないその海の恐ろしいまでの表情に、迫力と同時に恐怖すら感じる。
しかし、この渦潮に挑むために用意されたこの咸臨丸はとても頑丈で、激しい潮にもまれても全くびくともしなかった。
鳴門海峡、流れ落ちる海
目を疑う光景。ここは海。海のはず。
でも、川のように海は流れている。
海の中に段差が現れ、激流の川のように、一つ間違えれば小さな滝のように海が流れ落ちている。。
見上げる大鳴門橋
咸臨丸はゆっくりと大鳴門橋をくぐっていく。
大鳴門橋は、一番上が高速道路になっていて、その下には新幹線も走れるようにスペースを設けて設計されている。
現在は淡路島には線路が引かれていないので、その空いているスペースは橋の保守や観光施設に利用されている。
ロの字型に窓がある空間は「潮の道」という観光施設の展望台。
徳島県の鳴門側から約450m、橋の上を空中散歩でき、展望室の足元には45m下の激しく流れる海面を見下ろすガラス床がある。
良く見ると、展望室からこちらの船にお客さんが手を振っている。
幕末の帆船を模したデザインのこの船は、確かに遠目から見ればとても目立つ。
以前に鳴門側から乗った観潮船から見たこの船はとても絵になった。
今日は潮の道にいる観光客も、大迫力の渦潮には大満足だろう。
アクアエディ
激しい潮の流れをものともせず突っ込んでいくのは「アクアエディ」
鳴門側から出港している観潮船のひとつだ。
なんと、水中展望室から海の中の渦潮を観察することができる。
どうりで、デッキにお客さんが誰も乗っていない訳だ。
鳴門の渦潮
渦潮が発生するのを今や遅しと待っていると・・・来た~っ。
乗客の大歓声とともに目の前に渦潮が出現した。
海が渦を巻き、こちらに迫ってくるのは大迫力。
最大で直径30mにも到達するという鳴門の渦潮は世界一の大きさ。
大きなこの咸臨丸をも飲み込まんばかりの激しさに船上にいてもたじろいでしまう。
鳴門のうず潮
ひるんでなんていられない。
よっしゃ~、撮るぞ~・・・と思った瞬間、渦潮はすぅっと消えてなくなった。
渦潮は洗たく機のように、ぐるぐるとそこで回っているのではない。
流れる潮流が複雑な海の中の地形にかき混ぜられ、時々渦を発生させるのだ。
だから、渦は発生してもゆっくりと流れてすぐに消える。
それに、大潮の激しい流れの時でも、風がいい角度で吹かないと、きれいな渦にならないそうだ。
まさに自然の気まぐれが作り出したアート。
絵葉書やポスターのような傑作はいつでも生み出される訳ではないということだ。

この日は風がどうも悪いようだ。
潮の流れは今まで訪れた中では文句なしに一番激しい。
しかし、できる渦は迫力があるとはいえ、直径30mに到達する最大級の大渦とはどうも言えない。
それでも目の前で次々と生まれては消えていく、文字通り泡沫の大渦に、誰もが魅了されていた。

大鳴門橋の下をまるで川のように流れる潮流。
ゴゴゴゴー!と大きな海の流れる音が、頭上45mにそびえる巨大な大鳴門橋の下でエコーのように響き渡る。
渦潮もすごいが、渦潮を生み出すこの海の流れ自体、人智を超えたスケール。
まるで天と地がひっくりかえらないまでも、斜めを向いてしまったかと思えるくらい、信じられないくらいの自然現象が目の前で展開される。

瀬戸内海から太平洋へと「流れ落ちて」いく海水。
ここは川ではなく、海。確かに海が流れている。

激流の海。
橋脚の下を激しく大量の水が流れる風景は、大迫力。
もし、これがどこかの川だとしても、すごい水量と激しさで名を馳せるだろう。
潮流の落差は最大で2mになることもあるらしい。
こんなところ、万が一巻き込まれたら命はないだろう。
有りえない激しい海の流れには、目を釘づけにされる。

激しい海の流れ、そして時折できる渦潮を30分近くは船上から楽しむ時間がある。
しかし、その地球の神秘を感じる時間は、激しい潮流に流されるかの如く、あっという間に過ぎ去った。
今度は潮流の流れに乗った咸臨丸は、あっという間にこの激しく白波を荒立てる海域を離脱した。
ゆっくりと船は福良港へと戻る。
先ほどまでの荒々しい海は嘘のように穏やいでいる。
1時間ちょっとの船旅だったが、とても素晴らしいクルーズだった。

【おまけ】
◆左
咸臨丸の船内(アンダーデッキ)には資料室もある。
渦潮を見た後、帰港する間にちょっと立ち寄ってみたい。
船内は冷暖房完備で快適な空間だった。
◆右
「うずの湯」という無料の足湯が乗船ターミナルのすぐ横にある。
その名の通り、渦潮をイメージし、お湯が渦を巻いている円形の足湯が特徴。
近くの潮崎温泉の湯を引いており、神経痛・関節痛・筋肉痛などに効果があるそうだ。
タオルも有料で用意されているので、気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
また、船乗り場の付近には地元特産品を取り扱うお店や飲食店も何軒かあるので、立ち寄りどころです。

うずしおクルーズのホームページで潮見表が確認できます

2008年10月 3日 (金)

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牛に引かれて善光寺 【長野・四輪・ファミリー】

「牛に引かれて善光寺」
一度は聞いたことがあるフレーズで有名な「善光寺」は長野市の中心ほど近くにある。
信州には登山で学生の頃から何度も訪れているのに、長野市には立ち寄ったことは今までなかった。
正確には、志賀高原に行く電車の乗り換えで通り過ぎただけ。
今回の旅は長野を横断してその志賀高原に車で向かう。
少し時間に余裕がある。
やはりここは、善光寺に立ち寄らない訳にはいかないだろう。
善光寺・仁王門からの三門
善光寺の門前には歴史ある料理屋や雰囲気のあるレストランが立ち並ぶ。
ここで腹ごしらえをしたら、参道を歩き始める。
参道を歩き始めると、「仁王門」がそびえる。
仁王像が立つ巨大な門の向こうには重要文化財の「三門」が待つ。
その間に伸びる「仲見世通り」には、土産屋や飲食店が立ち並び、多くの人でにぎわう。

善光寺の宿坊
車が走れる道から「仁王門」までは、厳かな雰囲気。
参道脇には何軒もの宿坊が立ち並ぶ。
善光寺付近には39もの宿坊が立ち並び、各宿坊には住職が居り、本尊も奉られているそうだ。
質実剛健ながら、ワンポイントでその長い歴史を感じさせる華やかさも織り込まれている建物。
宿坊というものには泊まったことがないが、ここに投宿して朝のお勤めというのも、身が引き締まりそうで体験してみたい。
善光寺・三門
門前の通りを進むと、善光寺境内の入口となる「三門」
重要文化財にも指定されている。
1750年建立の二層入母屋造りの門で、とても大きくて立派。
訪れた時は特別参拝か通常参拝かはわからないが、この門の2階に上がれるようで、多くの人が順番を作って待っていた。
善光寺の鳩字の額
「三門」の「鳩字の額」。
特徴のある字で、「善」の字が牛の顔にも見える。
また、この字の中に鳩が5匹とまっているように見える。

少し小さいのでわかりづらいのでヒント。
「善」には2匹。
「光」にも2匹。
「寺」には1匹。
善光寺・本堂
「三門」を抜けると、目の前に善光寺の本堂
自然に囲まれたとても大きな建物には、ただ、驚くばかり。
本堂はなんと、11回も火災に見舞われているが、そのたびに信者の手によって復興されたそうだ。
その信心の厚さがうかがい知れる。
現在の建物は1707年に再建されたもので、江戸時代を代表する仏教建築として国宝に指定されている。
善光寺・本堂
さらに本堂に近づく。
その立派な造りには、とても重厚で厳かな雰囲気が感じられる。
善光寺は約1400年の歴史がある無宗派の寺。
訪れて熱心にお参りすれば、平等に極楽浄土に導かれるそうだ。
善光寺では毎朝欠かさず日の出とともに法要が行われる。
江戸時代までは信者が本堂に泊まり込みでお祈りしていたが、文化財保護の観点で禁止されたそうだ。
善光寺の付近に宿坊がとても多いのも、毎朝の法要のためなのだと納得できる。
善光寺の本堂
本堂の中はとても広く、厳かな雰囲気。
参拝は無料だが、1名500円の参拝料を支払えば、本堂のさらに奥に上がる事ができる。
江戸時代まで信者が泊まって参拝していた、150畳もある「内陣」。
また、床下の真っ暗な回廊を巡り、御本尊とつながれた極楽の錠前に触れる事で極楽往生を約束されるという「お戒壇巡り」ができる。

(本堂の中は撮影禁止のため、写真はありません)
善光寺の鳩
境内には、鳩がいっぱいくつろいでいた。
日本全国、大体の神社には鳩が多いが、善光寺は「鳩字」などでも鳩ともなじみが深そうだ。
暑い夏の日差しの中、鳩たちはどことなく、涼しそうな顔だった。

2008年9月29日 (月)

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見奈良コスモス畑 2008 【愛媛・サイクリング・ファミリー】

秋になると毎年訪れる場所がある。
それが「見奈良のコスモス畑」
春は菜の花、秋はコスモスと、季節を彩る花が一面に咲き誇る、僕のお気に入りの場所だ。
ガソリンはまだ高騰しておりなかなか気軽に車で出かけられない。
そのくせ、僕の体脂肪だけは過剰供給されているので、こいつを燃料に出かけることにしよう。
体脂肪で走れる車を開発すれば大儲け間違いなしだが、しょせん凡人の僕ができる事といったら自転車の準備をすること。
暑い夏は全く乗らなかった自転車で、15kmほど離れた菜の花畑に向かった。
見奈良コスモス畑
さて、秋風を感じるさわやかなサイクリングの様子はまたアップするとして、自転車は快走し、花畑に到着。
この花畑まで、広い河原のサイクリング道を延々と走ってこれるのがまた気持いい。
向かい風の中、やっと辿り着いた花畑では、美しいコスモスがいっぱいに花を咲かせて待ってくれていた。
秋の陽光に、秋桜はとても鮮やかに輝いていた。
見奈良コスモス畑
ちょっと早かったのか、それとも今年は成長が芳しくないのか。
結構花の数が少なく思う。
それでも秋の雲が漂う空と青空。飛行機雲に貫かれ、コスモスの鮮やかさに彩られる。
吹き渡る風に、季節の変わり目を感じる、とても気持ちのいい場所だ。
見奈良のコスモス
なかなかアップに耐えられる個体が少ないのも事実。
そんな中、少しきれいに咲いている場所を見つけての撮影。
しかし、風がどんどん強さを増し、コスモスは写真に撮られるのはいやよ、いやよと首を激しく横に振る。
縦に振られても困るが、美しさゆえのワガママにはなかなか手を焼く。
見奈良コスモス畑
今回はPLフィルターを装着しての撮影。
PLフィルターを装着すると、青空を強調した色鮮やかな写真が撮れる。
この時間、順光となる東側を向いての撮影が、一番PLフィルターの効果が得られるのだが、残念ながらこちら向きのコスモスの花の密度は低い。
本当は西側のコスモスがとてもきれいだったのだが、逆光の条件でコスモス畑の広がりを撮るのはなかなか難しい。
コスモス単体の写真は逆光がいいのだが、なかなかアップに耐えられる個体群がきれいに並んでいる場所はなかった。
見奈良コスモス畑
PLフィルターの効果がなんとか得られる南向きで撮影。
このアングルは花も多く、美しい山並みも眺められるお気に入りの風景だ。
花畑の奥には高速道路が走っている。
この時期は車を走らせていると、ついついこの花畑にハンドルを握っていても目を奪われそうになる。
見奈良コスモス畑
花畑の向こうに鎮座する山は「皿ヶ嶺」
標高1270mの山には、広大なブナの原生林が残り、雪にはスノーハイクが楽しめる僕のお気に入りの山である。
もうすぐこの山にも紅葉がやってくるだろう。
ブナ林の美しい黄葉をまた皿ヶ嶺に楽しみに行かないと。
そして、その帰りはまたこの場所に立ち寄り、併設されている気持ちいい温泉と夕日のコスモス畑を楽しむ。
その頃にはもっと、多くのコスモスが花を咲かせて待ってくれているはずだ。

【見奈良コスモス畑】
■My評価(5段階)
★★★★☆(4.5)


見奈良コスモス畑の地図

2008年9月10日 (水)

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地獄谷 (立山・室堂) 【富山・登山・グループ】

立山黒部アルペンルート
それは、北アルプス、3000mを超える「立山」を貫いて、北陸・富山と信州・長野を結ぶ長大な山岳観光ルート。
途中には「室堂」「黒部ダム」といった見どころを擁する、日本一の山岳観光ルートといえる。
そして、このアルペンルートは山岳観光だけでなく、北アルプス登山の重要な足と基地にもなっている。
日本百名山として人気の高い立山(3015m)剣岳(2999m)の懐へと一気に潜り込めるこの山岳ルートは登山者にもとても重宝される。

ついに立山黒部アルペンルートの最高所、標高2450mの室堂にたどり着いた。
ここからは、明日の剣岳登山のペース基地となる山小屋、「雷鳥沢ヒュッテ」に向かう。
地獄谷入口
室堂のバスターミナルから雷鳥沢ヒュッテまでは約40分よく整備された道を歩く。
途中、「みくりが池」などを通過するが、あいにくの霧で何にも見えない。
が、しばらく歩いて行くと、さらに霧が濃くなっていく。
いや、濃くなっていくのではなく、道の脇からガスが湧きだしている。
この匂いは・・・硫黄。

ここ、立山は火山活動でできた山。
今も火山ガスや水蒸気が噴出する「地獄谷」に道は差しかかっていた。
地獄谷への入口には警告の看板や、来訪者の通過を感知するセンサーが設置されている。
警告看板には通行止めの時間や期間。
速やかに通過する、立ち止まらない、飲食はしない。
そして、道以外の場所には絶対に立ち入らないと記されている。
とても物々しい雰囲気の中、地獄谷へと道沿いに侵入していく。
鍛冶屋地獄
みくりが池から長い階段を下り切ると、荒涼とした荒れ地が一面に広がっている。
草木1本生えない大地は、今までの自然豊かな室堂の風景とは似ても似つかない。
ブシュブシュッと蒸気機関が稼働するような音。
その音の先には、鮮やかな色をした不思議なオブジェが・・・
硫黄塔
鍛冶屋地獄 「硫黄塔」
地中から噴き出す硫黄がまるで塔のようになっていた。
写真を見ているだけでは美しくも感じるが、実際にここにいると、その熱気と臭気とけたたましい音には確かに地獄を感じる。
このあたりが鍛冶屋地獄と呼ばれるのにも、納得がいく。
他にも団子屋地獄など、計136の地獄がこの付近には存在する。
源泉?
グツグツと煮えかえる釜のように、すごい色をした水が湧き出している。
入浴できそうな感じだが、グツグツと煮えかえっている。一瞬で釜茹でだ。
しかもこの硫黄臭は息苦しくてたまらない。
ここは極楽露天風呂ではなく、地獄の釜だ。
しかし、この地獄谷は付近の宿泊施設の源泉。
沸き立つ湯はここから何本ものパイプで引湯されている。
そのため付近の山小屋は、こんな高山にあるのにとても気持ちいい温泉が楽しめる。
立山の美しい姿を見ながら入る温泉は、まさに極楽だ。
また、その山小屋のひとつ、「みくりが池温泉」は日本最高所の温泉である。
地獄谷遊歩道
地獄谷の遊歩道はきっちりと整備されている。
厳重に囲まれた柵。乗り越えては行けないと何度も警告看板で見るが、とてもこの地獄に足を踏み入れる気にはならない。
遊歩道のすぐ脇からはガスが吹き出し、沸騰する湯がほとばしる。
整備された遊歩道の石畳の隙間からもグツグツと熱いお湯が湧き出しているところもある。
遊歩道の脇には山小屋に引湯するパイプや電気を引いていると思われるパイプが並走している。
吹き上がる噴煙
山の斜面からもうもうと吹き上がる噴煙。
途切れることなく、尽きることなく吹き上がるガスに、大地のエネルギーをひしひしと感じる。
風向きが変わり、噴煙が襲い掛かってくる。
息をとめ、目を細め、一気に真っ白なガスの中をくぐりぬけてやり過ごす。
熱くて息苦しくてたまらない。確かにこんなガスが吹き出す荒れ地ののに迷い込んだら、命はない。
そして、ところどころ落とし穴のように、ぽっかり空いた穴から熱湯が噴き出している。
地獄の名にふさわしい、死の世界から身を守ってくれるのは、この遊歩道の上のわずかな空間だけだ。
立ち上るガスと流れる熱湯
湧きだした熱湯は流れとなり、小川となり、荒涼とした大地を削っていく。
温泉の川は立山から流れ出した清流と合流し、称名川となって一気に室堂から流れ落ちていく。
そしてその途中、日本一の落差を誇る「称名滝」で一気に350mを降り落ちる。
まるで火星
地獄谷の端までくると、荒れた大地にも緑が育ち始めていた。
緑の中には池塘が点在し、湿原の様相。
こんな環境でも命を育む植物のたくましさを感じる。
しかし、その後ろには草木が1本も生えない、過酷な環境が広がる。
地獄というより、火星といった惑星のような気もする。
地獄谷出口付近
地獄谷を抜けた。
それと同時に、雲かガスかわからなくなるくらい、一面に垂れこめていた真っ白なヴェールが退いて地獄谷の全景が見え隠れする。
訪れたのは8月末。それでもこの付近にはまだ雪が残っている。
森林限界を超えたハイマツ帯。ガスが吹き出す荒れた谷。
それは地獄とも天国ともいえない、不思議な光景だった。

地獄谷を抜けてすぐに、今日の宿である「雷鳥沢ヒュッテ」に到着した。
不思議な事に、あれほど強く匂っていたむせかえるような硫黄臭はすっかりなくなった。
周囲は森林限界を超えた高山独特の、ハイマツの薫る空気に包まれていた。

地獄谷 
■My評価(5段階)
★★★★(4.0)

特殊地形

住所:富山県中新川郡立山町芦峅寺ブナ坂外11国有林(地獄谷)
電話:076-463-1121
休み:対象外
営業時間:対象外
交通:富山地方鉄道立山線立山駅から立山ケーブルカーで7分、美女平駅で高原バス室堂行きに乗り換えて50分、終点下車、徒歩35分

【地獄谷通行制限】
7月~10月は夜間通行止
4~6月、11月は雪を踏みぬく恐れがあるため終日通行止
(通行止時はリンドウ池・雷鳥荘を経由する)

2008年8月28日 (木)

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栂池パノラマウェイ 【長野・登山・ファミリー】

「栂池パノラマウェイ」とは、ゴンドラリフト「イヴ」と栂池ロープウェイを合わせた全長5320mの空中の散歩道。
人気の高原リゾートの「栂池高原」から、白馬連峰に抱かれた美しい高層湿原の「栂池自然園」までを結ぶこのルート。
標高差1000mを一気に駆け上り気軽に北アルプスの大自然の中に連れて行ってくれる。
それだけに乗車時間は30分、乗り換えなどを合わせると1時間近くは栂池自然園までかかる。
栂池高原駅から見上げる杓子岳
朝いちばんにゴンドラリフト乗り場に到着。
まだ空いている駐車場に車を停めて、登山道具の用意をする。
駐車場から見上げる、朝日に照らされた白馬岳付近。
昨日は雨だったのでまだ雲が多いが、頂上付近は雲の中から姿を現し始めている。
おそらく頭を出しているのは白馬三山のひとつ、杓子岳(2812m)かな?
今日登るのは、この白馬三山の北に位置する「乗鞍岳」(2436m)
時間があれば白馬大池か栂池自然園の散策を楽しむつもりだ。
栂池パノラマウェイ乗り場
駐車場に車を停めたら、さっそくパノラマウェイの出発点「栂池高原駅」へ。
チケットを購入し、ここからゴンドラリフト「イヴ」に乗車する。
下車までは長旅になるので、トイレはここで済ませておきたい。
乗り場のすぐ近くには「栂の湯」という日帰り温泉施設も隣接するので、下山後に汗を流すのも良い。
ゴンドラリフトイヴ
ゴンドラリフト「イヴ」に乗車。
冬場は栂池高原スキー場の最高部まで運んでくれる、長距離滑走を楽しむスキーヤー御用達のリフト。
夏場はパノラマウェイの一部として、登山者やハイカー、観光客を運んでくれる。
6人乗りのゴンドラで、4120mの空中散歩開始。
20分もかかる、長時間の乗車だ。
前方を見上げると、はるか山の上、雲の上までリフトの索道は続いている。
イヴから望む北アルプス
横を見ると、広いゲレンデの奥に杓子岳や唐松岳(2692m)の姿が見渡せる。
ゆっくりと流れるゲレンデの風景の奥に、どっしりとして少しも流れない重厚な山々の風景。

ややすると、中間駅である「白樺駅」を通過する。
ここでいったん扉は開くが、下車せずそのまま乗り過ごす。
この中間駅までは車が入れるので、途中で乗る人もいる。
冬場はレストハウスもある重要なスキーの拠点ではあるが、夏場はただ、素通りするだけ。
栂池高原を見下ろす
後ろを振り返る。
写真中央に見えにくいが、中間駅がある(鉄柱の先端付近)
その後ろの森を切り裂いてロープウェイは走っている。
ゲレンデの一番下にあるのが栂池高原で、多くのホテルやペンションが密集している。
後方にそびえる山々は戸隠や黒姫、飯綱など。これらも有数のスキーリゾートだ。
栂の森駅が見えてきた
斜面を登りきってピークに到着すると、急な登りは終る。
山肌を横切り、斜面を渡るようにして、終着駅である「栂の森」駅が近づいてきた。
かなり標高が上がったことを実感できる。
先ほどまではるか頭上にあった雲が、手が届きそうなくらい近くまで迫ってきている。
苦しいくらいの圧迫感がある雲だが、その切れ間に目指す乗鞍岳の姿が見えている。
頂上に登れば、それは雲の上の世界に立てるだろう。
登頂への期待が一気に膨らむ。
栂大門駅
ゴンドラリフトの頂上駅である「栂の森駅」に到着。
ここから栂池ロープウェイの「栂大門駅」までは300m程の道を歩く必要がある。
とはいえ、道はよく整備されていて、小川のせせらぎが響く深い森の移動はとても気持ち良い。
ちょっとした森林浴気分を味わっていると、あっという間にロープウェイに到着。
もう少し森林浴を楽しみたいくらいだった。

・・・と、余裕をかましていると、ロープウェイが出発してしまった。
随時出発できるゴンドラリフトと違い、ロープウェイは20分間隔の運行。
ここでの移動はやはり迅速にする必要がある。
栂池ロープウェイ
次の便の改札まで、ロープウェイ駅で並んで待つ。
改札が開始されたら、一番でロープウェイの中に。
定員71名のとても大きなロープウェイだ。
ここからは1200mで約7分の空中散歩となる。
栂池ロープウェイ
雲の中へと索道は続いている。
まさに、雲上へと続く気持ちよいロープウェイだ。
雪を頂いたアルプスの山が間近に迫る森は、すでに別世界。
ツガの森
「栂の森」駅の名前の由来となった「ツガの木」で埋め尽くされた森が眼下に広がる。
見事なまでの針葉樹の森は、標高が高く涼しい場所にいることを実感させてくれる。
オオシラビソの球果
ロープウェイのガイドの人に教えてもらったオオシラビソの球果(松ぼっくり)。
訪れた7月のオオシラビソが、こんな珍しい色をした球果をつけているのをロープウェイ沿いの個体に確認できる。
とても不思議な色だ。

PLフィルターを装着したのを忘れ、普通に動くロープウェイの中から撮ったのでプレまくりです・・・
自然園駅
さて、栂池パノラマウェイの最終駅の「自然園駅」に到着。
標高は約1850m。
売店とトイレを備えている。
売店の規模はやはり栂池高原の乗り場の方が大きいので、登山に必要な水や食料、お土産は下で買う方が良さそうだ。

ここから徒歩5分ちょっとで栂池自然園に到着する。
栂池自然園のビジターセンターが、自然園の散策、そして白馬乗鞍岳や白馬大池への登山の起点となる。

ちなみに地図を見ると、栂池高原から栂池自然園まで車道が伸びている。
しかし、この道は環境保護のため、一般車の車の乗り入れは禁止されている。
その為、この場所を訪れるのなら栂池パノラマウェイを使う必要がある。
ロープウェイに乗り遅れると、この道を歩いて下山するか、栂池自然園に併設されるされる「村営栂池山荘」か「栂池ヒュッテ」に宿泊する破目になる。
くれぐれも散策の時間配分には気をつけたい。

2008年8月17日 (日)

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安曇野ちひろ美術館 【長野・四輪・ファミリー】

安曇野の観光でどうしても妻が寄りたいとリクエストした場所。
「安曇野ちひろ美術館」
画家のいわさきちひろさんの作品を集めた美術館である。
「いわさきちひろさんって誰?」僕の質問に妻はこう答えた。
「誰か知らなくても、絶対に作品は見たことがあるよ」
安曇野ちひろ美術館
美術館の中は、とてもきれい。
まず訪れる展示室には、いわさきちひろさんの作品が所せましと並べられている。
その作品を拝見すると、確かに見たことがある。
妻の言うとおり、よく見たことがある。柔らかいタッチの優しい子供の絵。
こんなにたくさん集められているのは初めてで、ゆっくりと鑑賞した。

次の展示室に入ってびっくりしたのは、いわさきちひろさんは30年以上前に亡くなっていたこと。
現在も活躍する画家と思っていたくらい、その作品には時代を感じられない。
彼女がどのような人生を歩み、どのようにして作品を作ってきたのか。
そして、この長野でどのように自然に親しんできたのかが展示されている。

他にも世界の絵本画家の作品が集められた展示室。
様々な絵本が読める図書室がある。
僕が子供の頃に見た絵本が何冊か見つかった。
読んでいると、とても懐かしく、忘れていた記憶がいっぱい蘇ってくる。
そして、その本の1冊が、いわさきちひろさんが挿絵を担当した絵本だった。

ショップやカフェなども併設されていてとても、ゆっくりと楽しめる場所だ。
安曇野ちひろ美術館・中庭
自然豊かな安曇野に建てられた美術館。
とても緑に囲まれていて気持ちがいい。
中庭に出ると、オブジェがいくつも飾られていて、畑でラベンダーが花をいっぱい咲かせていた。
遠くには雪を頂いた北アルプス。
まるで、北海道の富良野に来たような、とっても気持ちのいい庭だった。
安曇野ちひろ美術館・公園
美術館の周りには、「安曇野ちひろ公園」が整備されている。
公園は無料で利用でき、一面の芝生と水に親しめる広場が気持ちいい。
北アルプスを背に、美しい花にあふれた花壇といくつものオブジェに囲まれた公園でも美術館の鑑賞後に少しゆっくりしたい。

この日は天気が悪く、宿のチェックイン時間が迫っていたのでゆっくりできなかったのが残念だった。
また機会があれば、もう一度今度はゆっくりと訪れたい場所となった。

【安曇野ちひろ美術館】
My評価(5段階)
★★★★(4.0)

2008年8月15日 (金)

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大王わさび農場・安曇野の水車風景 【長野・四輪・ファミリー】

長野県安曇野。
先日、某新聞で「定年後に移住したい田舎」の人気ナンバー1に輝いた場所。
実は僕のリタイヤ後に住みたい場所の筆頭候補でもある。
美しい北アルプスを眺め、清涼な水に満たされた場所は、とにかく気持ちの良い場所だ。
その安曇野を代表する風景の一つがここ、「大王わさび農場」である。
安曇野・水車
誰もが1度はパンフなどで目にした事があるだろう風景。
信州・安曇野の水車の風景は、この大王わさび農場にある。
透明で清涼な水が深い森の中を流れ、水車を回す。
水の中には、ゆらゆらと水草が揺れている。
群を抜いて、美しい水辺の風景は、見る人の心を奪い、虜にしてしまう。
安曇野・蓼川
とにかく流れる水が美しい。
透き通った美しい水の中には、いっぱいの命が育まれている。
水辺には瑠璃色の美しいトンボが何匹も舞い、短い夏を謳歌している。
わさびは清涼な水にしか生息しないのだから、わさびを育てる農場の中を流れる水は必然的に清水である。
わさびを作っているのは、基本的に水が美しい深い山の中。
しかし、このわさび農場は町のすぐ近く、市内を流れる大きな「犀川」のすぐ側にある。
山というより、盆地のど真ん中に位置する農場は、豊富な湧水でわさびを栽培している。
いかに、安曇野の自然と美しい湧水が豊かであるかが、ここに来ると実感できる。
安曇野・代表的風景
森の中を流れる川は「蓼川」
静かに、それでいて力強く流れる清流は、ゆっくりと水車を回し続ける。
森の中に響く水の音と水車の音、そして小鳥のさえずり。この場から心も体も離れられなくなる魅惑の空間。
大王わさび農園
わさび農場には、いくつも清流が流されていて、その流れの中でわさびが栽培されている。
平地の中につくられているので、とにかく広い。
一体どれだけのわさびがここで収穫できるのか、想像もできないくらいの広さである。
写真は農場のごく一部分。
夏場は陽射しを避けるため、黒い日除けに覆われている。
広いワサビ畑の光景は、壮観だった。
ちなみに、ゴールデンウィークに訪れた時はこの日避けは畳まれており、この下を流れる清流とワサビの姿が見えた。
大王わさび農園
森の中に広がるワサビ畑。
猛暑の中、緑と清流が作り出す清涼感は、とにかく清々しい。
園内は散策しているだけで、涼むことができる真夏のオアシスのようでもある。
大王わさび農園
黒い日除けの下には、ワサビが並び、清流が絶えず流れている。
流れる水には足を浸せる場所(親水広場)がある。
靴を脱ぎ、その流れに足を入れると、とにかく冷たい。
年間を通して12℃を保つ湧水は、暑い夏の日には、たまらない清涼感。
こんな冷たく美しい水があふれる安曇野の恵みは、最高のわさびとなって育まれている。
大王わさび農場・大王窟と開運洞
園内には「大王神社」があり、その奥にはこんな祠がある。
「大王」というこの農場の名前の由来が、この神社や祠にある。
昔、大和朝廷が東北制圧の足がかりとして、信濃の国に苦しい負担を強いていた。
それを見かねた、安曇野の魏石鬼八面大王が立ち上がり、大和朝廷と激しい戦いを繰り広げる。
最終的に魏石鬼八面大王は倒されてしまうが、朝廷はその強さを恐れ、復活できないよう遺体をバラバラにして埋めた。
その胴体が埋められていた塚がこの農場にあったことから、「大王」と名付けられたそうだ。
大王わさび農場・開運洞
祠の内部。
真っ暗な中に灯りが灯され、真夏でもクーラーが効き過ぎているくらいとても涼しい。
奥には宝船が祭られていて、触れると御利益がある・・・かもしれない。
大王わさび農場・レストラン
農場内には食べる場所が充実している。
そば処、レストラン、茶屋、土産店・・・
ソバや岩魚の塩焼きなど、信州ならではのものや豊かな自然の恵みも楽しめる。
もちろん、わさびコロッケ・わさびソフトなど、ここの主役を使った特産品も目白押しだ。
今回は「レストラン」で昼食を頂いた。
窓際のカウンター席からは、清流のほとりのわさび畑が見下ろせる、気持ちのいい場所だ。
大王わさび農場・わさびソースかつ丼
頼んだのは、わさびソースかつ丼(1000円)
すっかり信州名物となったソースかつ丼に、たっぷりのわさびが小鉢で添えられている。
もちろんわさびは、この農場でとれた新鮮なわさび(のはずだ)

ためしにワサビをそのまま一口。
ツーンと来る感覚は不思議とすぐに治まる。その後は後味は残らず、清々しい清涼感。
次にたっぷりカツにワサビを乗せていただく。
ツーンとワサビの先制攻撃が来たあとは、カツの味が口の中に広がる。
ワサビによって、その肉の旨みとソースの甘さが引き立ち、とてもおいしくいただけた。
大王わさび農場・水車小屋
さて、園内を回ったら、再び水車小屋に戻ってきた。
この風景は農場のお気に入りの風景だけでなく、安曇野のお気に入りの風景。
どうしてもここに足が向き、写真も多くなってしまう。
安曇野・水車小屋
流れる清流。
岸辺から見ていても十分だが、もっと水に親しみたければ、ゴムボートに乗れるサービスがある。
少し下流の駐車場内に、サービス乗り場があった。
この清流をボートやカヌーで遊ぶのは、とっても気持ちいいだろう。
でも、カメラマンには煙たがられそうだが・・・(笑)
大王わさび農場・水車小屋
ただ、水の流れを楽しむ。それだけで、ただ幸せ。
家に持って帰りたいくらいの風景。
この流れのほとりに我が家があれば、どんなに豊かな暮らしかと想像してしまう。
安曇野・水車小屋
回る水車。
川床の緑を包む澄んだ水と森の緑を包む澄んだ空気を水車がゆっくりとかき回している。
安曇野水車小屋
どこまでも澄み切った水。いつまでも居たくなる場所。
ゆっくりしていたいが、今は旅の途中。名残惜しいが、この場所を後にする。
いつか好きなだけ、この場所でとどまれる時を夢見て。
まだ今は、旅の途中・・・

【大王わさび農場】
■My評価(5段階)
★★★★★(5.0)

2008年7月12日 (土)

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水木しげるロード ゲゲゲの鬼太郎の妖怪たち 【鳥取・四輪・ファミリー】

今は映画などでも人気の「ゲゲゲの鬼太郎」
僕も子供の頃はアニメをよく見ていた。
国民的キャラクターとなったその妖怪たちがブロンズ像となって133体も立ち並ぶ場所がある。
それが「水木しげるロード」
これは、ゲゲゲの鬼太郎の作者である水木しげる氏の出身地の鳥取県境港市にできたスポット。
境港駅前から本町アーケードの約800mの間に多数のブロンズ像や鬼太郎にちなんだグッズを扱うお店などが並ぶ。
水木しげるロード・水木しげる像
JRで来れば駅前からスタート。車で来てもJRの駅の近くに駐車場があるので、ここからスタートしたい。
駅前には、原作者の水木しげる氏のブロンズ像がある。
鬼太郎とねずみ男が見守る中、一生懸命原稿を書いている姿がなんとなくユニークだ。
それでも戦争で失われた左腕は、痛々しく感じる。

ちなみにこの駅があるJR境線には「鬼太郎列車」というゲゲケの鬼太郎の人気キャラが描かれた列車が走っている。
米子駅から終点の境港駅のすべての駅にはキャラクターの名前がつけられている。
米子駅は「ねずみ男駅」
「コロボックル駅」、「ざしきわらし駅」・・・と続き、終点の境港駅が「鬼太郎駅」である。

水木しげるロード・鬼太郎ポスト
JR境港駅の周辺にもブロンズ像が多数ある。
ポストの上には鬼太郎が。やはり鬼太郎のブロンズ像の数が多かった。
通りには妖怪ポストがあり、そこで投函すると特別の消印がつくらしい。
ただし、このポストは普通の消印になるそうなので、注意!!
水木しげるロード・ネコ娘
通りを歩いていると、知っている妖怪、知らない妖怪のブロンズ像が次々と現れる。
ネコ娘発見。豪快に魚を食べている。
原作のネコ娘は映画や最近のアニメのようなネコ娘の可愛い面影は一切ない(笑)

写真は妖怪らしさを出すため、ちょっと白黒で。
先日立ち寄った「植田正治写真美術館」の影響もかなり入っているが・・・
水木しげるロード・目玉親父地蔵尊
目玉おやじが地蔵になっている。
ありがたや・・・って、妖怪なのに地蔵?
水木しげるロード・目玉おやじ
鬼太郎以上にその数が多いのは目玉のおやじ。
おやじなのに、とっても愛嬌がある。
ちなみに、水木しげるロードの街灯は、目玉のおやじのデザインになっている。
水木しげるロード・鬼太郎パン
通りには鬼太郎のオリジナルグッズや、それにまつわるものを販売する店が多い。
これは鬼太郎のキャラクターを模したパン屋(神戸へーカリー・水木ロード店)
とってもいい味を出している。買わなかったので、実際の味は楽しめなかったが・・・

訪れた時は雨だというのに、子供を連れた家族などで通りは大にぎわいだった。
鬼太郎グッズ関連以外の普通のお店やアーティスティックなお店も多く、商店街は活気にあふれている。
「水木しげるロード」の整備は地域活性としても成功しているといえそうだ。
水木しげるロード・ねずみ男
ふてぶてしくくつろぐねずみ男。
大勢の人が横を通っても知らん顔。
悪さばっかりするのに、なぜか憎めない・・・
子泣き爺
子泣き爺は何を見つめているのか・・・
水木しげるロードの一番東には「水木しげる記念館」があり、水木しげると鬼太郎の世界感をより楽しめる。
水木しげるロード・妖怪神社
ロードの中ほどには妖怪神社がある。
ご神体は黄泉の国から流れ着いた岩の塊だとか・・・
入口の鳥居の横には、目玉おやじのオブジェがあり、子供たちに人気だった。
水木しげるロード・ろくろ首 水木しげるロード・ガイコツ
愛嬌があり、親しみのある妖怪も多いが、中にはこんな恐ろしい姿をした妖怪も・・・
妖怪たちとの出会い、そして面白いお店やスポットが並ぶ、とても楽しい散策ができる場所だった。

【水木しげるロード】
■My評価(5段階)
★★★★(4.0)

2008年7月 8日 (火)

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奥伊予の奇祭・どろんこ祭り 【愛媛・四輪・ファミリー】

愛媛にはいろいろな歴史ある華やかな祭りがある。
「新居浜太鼓祭り」や「西条まつり」、宇和島の「牛鬼まつり」などが有名だ。
どれも一度は行ってみたいと思っていても、まだどれも行っていない。
今年は祭りにどれかに行ってみたい。
そう思っていた矢先に、何故だか四国では梅雨が明けた。
例年より2週間近く早い梅雨明けだが、梅雨の濃度は濃く、雨が降らなかった日はないくらい。
その濃厚な梅雨と高騰するガソリン代のおかけでこの1か月どこにも出かけていなかった。
よっしゃ、ならばこの久々の晴れ間に祭に行こう。
そう思って出かけたのが、これも行きたいと思って全然行っていなかった「どろんこ祭り」だ。

「どろんこ祭り」とは、正式名称は土井三嶋神社の「御田植祭り(おんだまつり)」といい、愛媛県の無形文化財指定に指定されている。
毎年、7月の第1日曜日に行われる。
「奥伊予の奇祭」と称されるこの祭りはとてもユニークで、写真コンクールを祭りと一緒に開き、撮影を推奨していることもあり、多くのカメラマンが県内外から訪れる。
普段は静かな山村が、すごい人手と熱気に包まれる1日となる。
どろんこ祭り・牛による代かき
まずは最初の見せ場の「牛による代かき」
牛が水に入った。祭りの始まり。
それと同時に、真夏の肌を焦がす太陽が雲の中から現れ、そして、蝉が鳴き始めた。
夏がまさに、祭に呼び出されたかの様に、今始まった。
どろんこ祭り・牛による代かき
7頭の牛がいたが、横一列に並べるまで、かなり時間がかかった。
興奮して1匹で代かきを始めてしまう牛。
モォ~、イヤだぁ~と、田んぼから逃走しようとする牛。
それでも牛をきれいに横一列に並べたら、代かきスタート!
牛7頭が一斉に田んぼを進む様子は大迫力だ。

話は変わるが、農耕牛など、平成の世には存在しない。
幸い、四国カルストの麓にあたるここ城川は酪農が盛んな場所。
今日、代かきをしている牛たちは近くにの牧場の肉牛で、1か月間、この日のために調教したという。

牛舎の中にしかいない牛は、外に出ることも大変。
まともに歩く事もできない牛が、こんな泥田の中で人の指示に従い鋤を引くのは相当大変だという。
1.5kmf離れたこの田まで来るのにも相当鍛練が必要だったそうだ。
この祭りに参加した牛はその苛酷な作業とストレスで50kg以上も体重を落とすことがしばしば。
体重を元に戻すには、何か月もかかることもあり、飼い主には祭りのためとはいえ、相当な損害になるそうだ。
そこまでしてでも守りたい地元の伝統行事。とても力が入っている。
どろんこ祭り・牛による代かき
何周か牛が代かきをしたら、三嶋神社の神主さんに祈りをささげられ、ラストスパートに。
必死の形相で牛たちは田の中を進む。

この牛を操る人間にも、熟練の技が必要。
牛の代かきの方法には48通りあるとされ、すべて知らないと牛を操れないとか・・・
1人1頭の牛を縄とムチで操り、左右両端の牛を担当する人が最も熟練者で牛の群れを統率する。
もちろん、職業として牛を操ることはないので、その技の伝承は難しく、牛使いの年々高齢化が進んでいる。
しかし、近年には若手が加わり、去年は木5頭だった牛だが、今年は7頭の牛が参加できたそうだ。
祭りを引き継ぐ新しい世代の決意。そして、見事に牛を操る熟練のベテランの技。
すべてが牛の迫力と見事なコンビネーションとして実現され、とても素晴らしかった。

代かきが終わると、遠く離れていても聞こえる響く牛たちの息づかい。
ゆっくりと神田を後にしていく牛たちとそのパートナーにはには惜しみない拍手が贈られた。

どろんこ祭り・畔豆植え
続いて行われたのが「畔豆植え」
昔によくおこなわれていた、田んぼの畦に大豆を植える作業を再現したもの。
どろんこ祭り・畔豆植え
真面目に作業をする若者だが、ここでハプニング。
田に突き刺さった鍬を思いっきりひっこ抜いたら、勢いあまってドボン!
ひとりの若者が巻き添えをくらってしまう。
一発触発。しばしにらみ合いとなるが、大勢の人の目があるので、すぐに作業に戻る。
どろんこ祭り・畔豆植え
が、やっぱり我慢ならないようで。
人目をはばからず、取っ組み合いの喧嘩。
すぐに作業中の人や、村人が仲裁に入るが・・・
どろんこ祭り・畔豆植え
仲裁に入った人を巻き込んて、大ゲンカが始まる。
ドボン!バシャン!と田んぼの中に手当たり次第放り投げていく。
突然始まった喧嘩だが、観客は大笑いで、一生懸命カメラでその様子を撮っている。
実はこの喧嘩は演出。
畔豆植えの実演なんてほとんど関係なく、このドタバタ活劇が見どころだ。
どろんこ祭り・畔豆植え
参加者の紹介のアナウンスを聞いていると、演じているのは柔道の有段者や、血気盛んな高校生。
英語の指導補助員のアメリカ人や、前任の指導補助員のアメリカ人もわざわざやってきて参加。
諸事情で、突然数日前に出場が決まった参加者もおり、村の暖かいコミュニティと豊かな国際色が泥田の中で混じり合う。
どろんこ祭り・畔豆植え
どんどん戦いはハードになっていき、バトルロワイヤルのレスリング大会と化していく。
武闘派の若者(中には40代の教師も)が大技を繰り出すたびに、観客席からは歓声があがる。
どろんこ祭り・畔豆植え
1本背負いやドロップキック、ついにはブレーンバスターなどの大技も炸裂。
しかし、武術経験者が多いので、見事に受け身はとれている。
泥の中での勝負は相当にきついようで、最後の方にはみんなヘロヘロ。
最後はみんなで手を取り合って和解。めでたしめでたし・・・

どろんこ祭り・さんばい降ろし
さて、次に始まったのは「さんばい降ろし」という神楽。
無病息災、五穀豊穣を祈る神事。
3人の大夫が鉦・太鼓を演奏していると、なんだか悪そうな輩がやってきた。
この天狗のような人が「大番」という祭りの主役。
何とか神楽に参加できるよう、大夫たちにちょっかいをかける。
どろんこ祭り・さんばい降ろし
仕方なく神楽に参加させた大夫たち。
貢物を供える舞にも大番は参加し、神に感謝と祈りをささげる。
が、このあと大番が足を滑らせて田んぼにどぼーん・・・
どろんこ祭り・さんばい降ろし
田んぼに落ちた大番を放っておいて、再び3人の大夫たちで神楽が演奏される。
それを気に入らない大番。
なんと、大夫を田んぼの中に引きずり落とし、楽器を奪ってしまう。
どろんこ祭り・さんばい降ろし
奪った楽器で演奏に加わる大番。
が、時々横の大夫を見つめたかと思うと、いきなり田んぼに落としたりして悪さを繰り返す。
そのうち、勢いあまって、何度も自分で田んぼに落ちてしまう。
どろんこ祭り・さんばい降ろし
大夫たちは変わり変わり演奏に合わせて舞を舞う。
大番も舞わしてもらうが、何度何度も勢いあまって田に落ちてしまう。
ちょっとカチンときたのか、大番は一気に2人の大夫を正面から突き落としてしまう暴挙にでる。
どろんこ祭り・さんばい降ろし
最後は神に奉納した貢物を神棚からおろしていく儀式。
が、その途中、太鼓をたたきながらも大番は、事あるごとに大夫たちを見事に田んぼへ何度も落としてしまう。
どろんこ祭り・さんばい降ろし
無事に??儀式は終了。
そのとたん、今までは大番のなすがままにされていた大夫たちの反撃。
突然大番を捕まえて、お仕置きとばかりに3人がかりで田んぼの中に思いっきり放り込む!
どろんこ祭り・さんばい降ろし
でも、最後は勢いあまって、みんな田んぼの中にドボン!
お約束でオチました。

最後はこの神田のすぐ近くにある小学校の女の子たちが菅笠に浴衣を纏い、かわいい早乙女となって、手踊りを楽しませてくれました。
その後は男の子も参加してのお田植。祭りのフィナーレを飾ってくれました。
村人たちの熱い祭はこれで終わったが、暑い夏は今始まったばかりだ。
見事に真っ赤に日焼けで腫れあがってしまった腕の熱さと、素晴らしい祭りを見た心の熱さに、僕も夏の熱さの実感を祭りの後に楽しんでいた。

さて、ここで祭りについての案内です。
まず、駐車場ですが、三嶋神社に隣接する近くの小学校校庭と近くの野外活動施設の駐車場が有料で開放されていました(普通車500円)
相当な人出ですが、駐車場は約600台分あるようで、問題は特になさそうでした。

舞台となる「神田」は三嶋神社境内の奥にあり、周りにはトイレ数か所と露天も多く出ています。

観覧ですが、基本的に屋根はありません。
雨や日差しの対策は各自で行う必要があります。(この祭りは雨天決行)
また、会場への脚立は持ち込み禁止。
三脚や椅子を使えるエリアも制限されています(桟敷席の前は禁止・桟敷席は早い者勝ち)

また、アマチュア・プロカメラマンがとても多く訪れます。
通路で立って鑑賞しようとすると、後方でカメラ・三脚を構えたカメラマン達に「のいてくれっ」と怒鳴られることもしばしばです。
(カメラマンは早くに場所取りをしていて、「座って後方の視界を遮らないように鑑賞する」というのが、どうやら暗黙のルールとなっているようでした)
ちなみに最前列のアリーナは泥をかぶる可能性があり注意が必要です。
観客が高価なカメラを持っていることは祭りの参加者も重々承知していますが、飛んでくるものは飛んで来ます。

2008年7月 4日 (金)

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長沢の滝・四国カルストの隠れスポット 【高知・四輪・ファミリー】

日本三大カルストの一つ、愛媛と高知にまたがる「四国カルスト」
標高1000mを超える山の上に広がる、とても気持ちのいい風景。
四国の中心にありながら、ゴールデンウィークや夏休みには多くの人が訪れる。
そんな賑わう風景の麓に、美しい滝が人知れずひっそりとたたずんでいる。
東屋付近から見る長沢の滝
これが「長沢の滝」
高さ約34mほどの滝だが、非常に珍しい滝で高知県の天然記念物にも指定されている。
滝は道路からすぐの所にある。
滝の前に橋が架かっていて、とても味わいがある風景。
長沢の滝
見た目は美しい緑に囲まれた普通の滝だ。
「長沢の滝」という看板は出ているが、ガイドブックにもあまりのっていない。
そのため、訪れる人もとても少なく、静かな場所だ。
いや、滝の落ちる轟音が一面に響いているが、谷間に響く水の音がまた静けさを誘う。
長沢の滝と滝の前の橋
先ほどの橋の所までやってきた。
橋に立てば、間近に滝の姿を感じることができる。
滝から登る水しぶきとマイナスイオンが心地よい冷気となり、橋の上に立つだけで、最高の癒しを感じる。

橋の向こうには小さな祠とトイレがある。
ここのトイレはお世辞にも綺麗とは言えず、使う気が起きないものなので、必要な方は後ほど紹介します。
長沢の滝の穴
さて、この滝は何が珍しいかというと・・・
よく観察してみると、滝の落ち口が岩に開いた穴になっている。
下から見ると、どうみても穴から水が出ている。
穴はどこに通じているのか?洞窟になっているのか?
はたまた、岩が削られたのだろうか?
滝の下から見上げているだけでは、一体どうなっているのか想像がつかない。
この穴を見ていると、冒険心をどうしても煽られる。
滝の上の方に続く遊歩道があったので、この滝の上部に出られるかと思って登ってみた。
が、どうも滝の上部とは違う方向に道は続いているみたいだ。
途中、道から外れてあの滝の落ち口まで行けないかと考えたが、今回はやめておくことにした。
次に訪れた時には、ちゃんと準備して探検してみたい。
長沢の滝
穴から流れ落ちる水と周辺の深い緑が放つ香は、体の隅々まで浸透して自然の豊かさを伝えてくれる。
本当に気持のよい場所。
観光スポットの四国カルストから少し下っただけの場所に、こんな隠された美しい場所。
付近は広葉樹林で、新緑、紅葉がとても美しい場所。
訪れた10月は、まだ楓やモミジは色づいていなかったが、もう1か月もすればここは別世界になるんだろう。

ここへのアプローチの説明です。
四国カルストから下山時に立寄ったので、それにあわせて説明します。
まず天狗荘(四国カルスト東)から国道439号線に向けて「東津野城川林道」を下ります。
林道とはいえ、全線2車線の快適道です。
途中、長沢の滝への看板がある道へ入ります。(左折)
幅が細く、石や木の枝がちょっと多く転がっている道です。
ずっと下っていくと広い駐車場がありますがそのまま通過。
細いヘアピンカーブを進むと多少道が広がります。
少し進むと東屋があります。そこが滝への降り口です。
路肩に数台車がとめられます。
ここから先は人が生活している道で、多少幅も広くなります。
直接ここの滝へ行く方は439号線から、看板を頼りに入ってきたほうが道は楽です。

トイレは長沢の滝のものはとても使える状態ではありません。
長沢の滝から100mちょっと道を439号線に向けて下った所に広場があり、ここにトイレがあります。
最新で新しい「バイオマストイレ」です。
でも結局はボットンですので、落としたり、落ちたりしないように・・・

【長沢の滝】
■My評価(5段階)
★★★★(4.0)
場所: 高知県東津野村
入場料: 無料
付帯設備: 東屋
駐車場: 路肩に数台
アプローチ: 国道197号線より国道439号線を北上、途中案内看板を頼りに脇道へ
近隣観光地: 四万十川源流点・四国カルスト

2008年6月28日 (土)

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道後平野サイクリング2(復路) 道後温泉・市内遍路 【愛媛・自転車・ソロ】

道後平野を横断するサイクリング。
この平野を流れる「重信川」の下流域の始まり付近にある「レスパシティ」でサイクリングは折り返し。
レスパシティの中にあるスーパーで遅めのお昼を調達して平らげたら、復路の出発だ。
同じ道を帰るのも何なので、途中から違うルートを走ることにする。
往路はいくつもの泉が湧く重信川のほとりの自然を楽しむコースだった。
帰りは、松山市内の四国霊場をお参りしながら道後温泉を目指す約19kmの「プチ遍路」コースだ。

往路に苦しめられた強烈な向かい風は復路では頼もしい追い風。
あんなに重かったペダルが信じられないほど軽い。
最速ギアで自転車道をまるで風のようになって走る。
往路では1時間ほどかかった道をたった15分で走り抜けた。
西林寺
重信川に架かる「久谷大橋」まで河川敷の道を戻れば、この橋を渡る県道40号線を北上する。
するとすぐに四国霊場48番の「西林寺」に到着する。

ここで、少しお遍路について。
お遍路とは、88か所のお寺をめぐって四国を一周する巡礼・修行の旅。
弘法大師の足跡をたどる旅で平安時代に始まったとされる。