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2008年9月 5日 (金)

記事タイトル

天狗原 白馬乗鞍岳登山(2) 【長野・登山・ファミリー】

「栂池パノラマウェイ」の終点、栂池ロープウェイの自然園駅より約1時間半。
蝕むような暑さとブヨの襲撃に耐えながら、やっと「天狗原」に辿り着いた。
天狗原
【天狗原】
背丈ほどの低木の中を抜けると、突然目の前が開ける。
それは標高2200mに広がる一面の高層湿原だ。
北アルプスの最北限、白馬乗鞍岳(2436m)の山麓に抱かれるように広がっている。
それは雲の中の世界。湿原にはまるで生き物のように雲が流れては垂れこめる。
天狗原
湿原の中には、大きな池が広がっている。
ここに湿原のすぐ上にそびえる白馬乗鞍岳の姿が映れば、絶対に美しいだろう。

本当は頂上で昼食をとるつもりだったが、予想以上にゴンドラの乗車時間を含め、天狗原にたどり着くのに時間がかかった。
お腹も減ってきたので、ここでランチにする。
ちょうど木道にベンチがつくられているので、この美しい景色を楽しみながら休憩することができる。
まだ、ブヨもいるとはいえ、先ほどより相当マシになった。
ゆっくりランチをしながら、天候の回復を待つことにした。
天狗原と白馬乗鞍岳
ランチを楽しんでいると、予想以上に早く雲が退いた。
大慌てで一眼レフを取り出し、撮影する。
池に写る雪をまだ纏った逆さ白馬乗鞍岳。とても美しく幻想的。
天狗原と白馬乗鞍岳
太陽の光に照らされた湿原はとても開放的で明るく、美しい。
空の青さ、雪と雲の白さ、草木の緑がとても眩しい。
思いっきり深呼吸して、この風景がつくりだす清々しい空気を味わう。
雲上の天狗原
湿原の北側は雲に覆われていて視界がきかない。
そのため、湿原の向こうには何も見えない。
ここが空に浮かんだ島のようにさえ思えてしまう。
天狗原の池塘
再び湧きたつ雲が、雪の頂を覆い隠してしまう。
水面も白く曇っていき、そらの青さと雪の白さを映した美しい鏡像も白いヴェールに閉ざされていく。
雲に覆われていく白馬乗鞍岳
雲のヴェールに遮られ、再び光を失っていく湿原。
とはいえ、雲の上は青空。この雲はこの湿原のすぐ上を飛んでいる。
今は陰っているが、頂上に着けば雲の上の世界だ。
荷物をまとめたら、再び頂上目指して歩き始めるる

天狗原の道はすべて木道。
道の脇にはロープが張られ、湿原には入らないようにされている。
道はとても整備されていて歩きやすい。
やはりここは登山コース上でも貴重な自然が残る場所。
ロープの外に踏み込むようなことは慎みたい。
もちろん草花の採取も禁止されている。
ワタスゲ
ワタスゲがいっぱいに実を結んでいた。
6月から7月に花を咲かせると、その後は真っ白な綿帽子をつける。
湿原一面の純白のワタスゲが風にたなびく様子は、美しく幻想的だった。
ワタスゲ以外にも、多くの高山植物が競うように咲く美しい場所だった。
雲上の別天地、天狗原
天狗原の湿原。まさに雲上の別天地。
雲の上の楽園があるとすれば、こういうところなんだろうか。

しばらく行くと、木道は白馬乗鞍岳と風吹大池への道に分岐している。
もちろんここは、目的地の白馬乗鞍へ道標が示す方向へと進む。
すぐに木道は終り、ここからがこのルートの正念場となる。

【栂池自然園~天狗原のコース紹介はこちら】

2008年8月31日 (日)

記事タイトル

白馬乗鞍岳登山(1) 栂池自然園~天狗原 【長野・登山・ファミリー】

栂池自然園入口
栂池パノラマウェイで、ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いでたどり着いた場所。
それが「栂池自然園」
遅くまで雪を頂いた白馬連峰の麓に抱かれた、一面の高層湿原だ。
夏場に栂池パノラマウェイに乗る人のほとんどが、この栂池自然園を目指す。
自然園の入口にはビジターセンターや「村営栂池山荘」「栂池ヒュッテ」が並んでいる。
宿泊はもちろん、食事や買い物もでき、自然園のトレッキングの基地となっている。
またここは、白馬岳方面への本格的登山の入口でもあり、今日僕が向うのはこちらである。
栂池自然園からの乗鞍岳
今日目指すのは、「乗鞍岳」(2436m)
日本百名山の「乗鞍岳」とは違い、それと区別するため、白馬乗鞍岳と呼ばれることも多い。
頂上は雪をまだ頂く写真右の山のピーク。
すぐそこまで雲が迫る、まさに雲の上の残雪の頂上へ向けて、登山開始。
・・・しかし、予想以上に雪が残っている。ちょっと心配。
栂池自然園の水芭蕉・7月
さっそく登ろうと思ったが、ビジターセンター脇の池に咲く花に足を止められる。
水芭蕉だ。池のほとりに咲き、水鏡にその美しい姿を映した風景は幻想的。
5月、6月の信州の湿原によく見られるが、7月のこの地にまだ花を残している。
美しい花を見ながら、雪と花がまだ残る、この地の冬の厳しさを感じる。
そんなこの地に訪れたひと時の暑い夏、すべての生き物がそれを謳歌しているかの様に思えた。
栂池自然園・登山道入口
ビジターセンターと公衆トイレの間に登山口の入口がある。
ここからの道は、栂池自然園のトレッキングと違い本格的な登山道。
森林限界上の稜線に出るには、遅くまで残る雪の上を歩かないといけない。
きちんとした登山装備と経験が必要な道となる。
ここからは白馬大池小屋まで約3時間半、トイレは無い。
トイレは済ませ、食糧・水など万一不足しているものがあればここで補充しておきたい。

道を少し下り、沢を越えると、道は二股に分岐している。
特に道標はないが、どう考えても左側へ登って行く道が方向的に正しいので、そちらへと進む。
登山道から見下ろす栂池高原
しばらくは視界の効かない、うっそうとした森を登って行く。
夏場の森はとにかく暑く、すぐに汗が吹き出す。
時々登山道を横切るように小さな沢がいくつか流れている。
その付近で立ち止まると、とても涼しい風が山の上から流れ落ちてくる。しばしのクールダウン。

標高を上げていくとついに雲の中に突入した。
辺りに霧が一面に立ち込める。
しかし、空からは太陽の光が降り注いでいる。雲を抜ければ、雲上の別天地が待っているはずだ。
見下ろすと、雲の隙間から山麓がわずかに見える。
高い場所まで登ってきたと実感させてくれる風景だ。
登山道の花を落とした水芭蕉
この山域は遅くまで雪が残る。
登山道には冷たい水が所々に小さな小川となって流れている。
その水際に、鮮やかな緑が。
ワサビかと思いきや、どうやら花を落とした水芭蕉のようだ。
この後も冷たく流れる小さな川とも呼べない水の流れは次々に現れる。
そのほとりには水芭蕉やいろいろな緑が命を紡いでいた。
登山道に咲く水芭蕉
登山道に残る水芭蕉。
木陰で遅くまで雪が残っていたのだろう。
日が当たらない薄暗い場所に咲く、その清楚な白のコントラストがとても眩しい。
7月の登山道に残る雪
7月の中旬というのに、登山道の所々にはまだ雪が残っている。
目指す白馬乗鞍岳は、北アルプスでの中でも最も北のエリアに位置する山。
日本海の豪雪の影響で、その雪量は北アルプスの中でもかなり多い。
夏場に雪に触れ、雪の上を歩くのはとても楽しい。

雪が多くなってくると、高木は少なくなり、涼しくなってきた。
ここからまとわつくような暑さを忘れる快適な登山になるだろう。
しかし、そう思ったのは束の間。ここからは暑さよりももっと不快なものにまとわりつかれる。
大量のブヨだ。

僕が大学生の頃になるが、目指す白馬乗鞍岳の反対側、朝日岳北側山麓の北又小屋付近で大量のオロロというアブに襲われた。
脚の形が変わるくらいまで刺された(当時の山岳系サークルの服装はニッカボッカなので、足が刺されやすい)
同じ山域なので、オロロがいるのではないか?
そう思って登山前には北又小屋との標高・季節を確認したが、たぶん大丈夫だろうと読んでハーフパンツで登ってしまった。
オロロのような大きなアブは少なかったが、ブヨはとにかく多く、ずっと絡みつく。
脚はもちろん、耳の横などいっぱい刺されてしまった・・・
これがこの登山の失敗のひとつ目。
過去にあれだけ痛い目にあったのに、全く虫対策をしていなかった。

やはり遅くまで雪が残り、水が豊かな山域に入るときはブヨ対策が必要。
帽子をかぶり(出来ればつばが1周するもの)、長ズボンをはき、虫よけスプレーをする。
この対策を全てしていた妻のブヨ被害は全くと言って無かった。

横に刺しやすい僕がいたのが、一番のブヨ対策だったのかもしれないが・・・
見上げる白馬乗鞍岳
頭上を覆っていた木々は退き、雪を乗せた白馬乗鞍岳の山肌が覆いかぶさるようにそびえるようになった。
木々は背丈の半分ほどのものしか生育していない。
ついに森林限界を超えた。
穂高などの北アルプスのメジャーエリアでの森林限界は約2600m。
しかし、この場所は緯度が高く、雪の影響が大きいため、森林限界は2100m程で訪れる。
天狗原手前の雪田
しばらく行くと、これまでになかった大きな雪田が現れた。
遅くまで残っているようで、横切るための補助にと、雪田の上部からロープが垂らされている。
暑い夏に見る雪。見ているだけでもとても涼しく感じる。
少しずつ融け出し、今も冷たい雪解け水を流し続けている。
天狗原直下の雪田を行く
雪田をゆっくりと慎重に登る。
斜面はさほどきつくなく、多くの人が登るので足場はしっかり固められている。
補助のロープもあるので、ここでアイゼンを出す必要はない。
雪の上に立つと、夏の空気の中に舞いあがった雪の冷気がとても涼しく感じる。
雪田から見下ろす栂池高原
雪田で振り返ると、山麓に広がる栂池の町並みが広がる。
同じ目の高さを雲が流れる。
雲の上の残雪の世界。ついに突入。
雪田と広がる灌木帯
雪原の向こうには森林限界を超えた灌木帯が広がっている。
急な斜面は少し緩やかになってきた。
間もなく本日の第一目的地、雲上の湿原「天狗原」に到着する。

栂池自然園と白馬乗鞍岳の地図

2008年8月28日 (木)

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栂池パノラマウェイ 【長野・登山・ファミリー】

「栂池パノラマウェイ」とは、ゴンドラリフト「イヴ」と栂池ロープウェイを合わせた全長5320mの空中の散歩道。
人気の高原リゾートの「栂池高原」から、白馬連峰に抱かれた美しい高層湿原の「栂池自然園」までを結ぶこのルート。
標高差1000mを一気に駆け上り気軽に北アルプスの大自然の中に連れて行ってくれる。
それだけに乗車時間は30分、乗り換えなどを合わせると1時間近くは栂池自然園までかかる。
栂池高原駅から見上げる杓子岳
朝いちばんにゴンドラリフト乗り場に到着。
まだ空いている駐車場に車を停めて、登山道具の用意をする。
駐車場から見上げる、朝日に照らされた白馬岳付近。
昨日は雨だったのでまだ雲が多いが、頂上付近は雲の中から姿を現し始めている。
おそらく頭を出しているのは白馬三山のひとつ、杓子岳(2812m)かな?
今日登るのは、この白馬三山の北に位置する「乗鞍岳」(2436m)
時間があれば白馬大池か栂池自然園の散策を楽しむつもりだ。
栂池パノラマウェイ乗り場
駐車場に車を停めたら、さっそくパノラマウェイの出発点「栂池高原駅」へ。
チケットを購入し、ここからゴンドラリフト「イヴ」に乗車する。
下車までは長旅になるので、トイレはここで済ませておきたい。
乗り場のすぐ近くには「栂の湯」という日帰り温泉施設も隣接するので、下山後に汗を流すのも良い。
ゴンドラリフトイヴ
ゴンドラリフト「イヴ」に乗車。
冬場は栂池高原スキー場の最高部まで運んでくれる、長距離滑走を楽しむスキーヤー御用達のリフト。
夏場はパノラマウェイの一部として、登山者やハイカー、観光客を運んでくれる。
6人乗りのゴンドラで、4120mの空中散歩開始。
20分もかかる、長時間の乗車だ。
前方を見上げると、はるか山の上、雲の上までリフトの索道は続いている。
イヴから望む北アルプス
横を見ると、広いゲレンデの奥に杓子岳や唐松岳(2692m)の姿が見渡せる。
ゆっくりと流れるゲレンデの風景の奥に、どっしりとして少しも流れない重厚な山々の風景。

ややすると、中間駅である「白樺駅」を通過する。
ここでいったん扉は開くが、下車せずそのまま乗り過ごす。
この中間駅までは車が入れるので、途中で乗る人もいる。
冬場はレストハウスもある重要なスキーの拠点ではあるが、夏場はただ、素通りするだけ。
栂池高原を見下ろす
後ろを振り返る。
写真中央に見えにくいが、中間駅がある(鉄柱の先端付近)
その後ろの森を切り裂いてロープウェイは走っている。
ゲレンデの一番下にあるのが栂池高原で、多くのホテルやペンションが密集している。
後方にそびえる山々は戸隠や黒姫、飯綱など。これらも有数のスキーリゾートだ。
栂の森駅が見えてきた
斜面を登りきってピークに到着すると、急な登りは終る。
山肌を横切り、斜面を渡るようにして、終着駅である「栂の森」駅が近づいてきた。
かなり標高が上がったことを実感できる。
先ほどまではるか頭上にあった雲が、手が届きそうなくらい近くまで迫ってきている。
苦しいくらいの圧迫感がある雲だが、その切れ間に目指す乗鞍岳の姿が見えている。
頂上に登れば、それは雲の上の世界に立てるだろう。
登頂への期待が一気に膨らむ。
栂大門駅
ゴンドラリフトの頂上駅である「栂の森駅」に到着。
ここから栂池ロープウェイの「栂大門駅」までは300m程の道を歩く必要がある。
とはいえ、道はよく整備されていて、小川のせせらぎが響く深い森の移動はとても気持ち良い。
ちょっとした森林浴気分を味わっていると、あっという間にロープウェイに到着。
もう少し森林浴を楽しみたいくらいだった。

・・・と、余裕をかましていると、ロープウェイが出発してしまった。
随時出発できるゴンドラリフトと違い、ロープウェイは20分間隔の運行。
ここでの移動はやはり迅速にする必要がある。
栂池ロープウェイ
次の便の改札まで、ロープウェイ駅で並んで待つ。
改札が開始されたら、一番でロープウェイの中に。
定員71名のとても大きなロープウェイだ。
ここからは1200mで約7分の空中散歩となる。
栂池ロープウェイ
雲の中へと索道は続いている。
まさに、雲上へと続く気持ちよいロープウェイだ。
雪を頂いたアルプスの山が間近に迫る森は、すでに別世界。
ツガの森
「栂の森」駅の名前の由来となった「ツガの木」で埋め尽くされた森が眼下に広がる。
見事なまでの針葉樹の森は、標高が高く涼しい場所にいることを実感させてくれる。
オオシラビソの球果
ロープウェイのガイドの人に教えてもらったオオシラビソの球果(松ぼっくり)。
訪れた7月のオオシラビソが、こんな珍しい色をした球果をつけているのをロープウェイ沿いの個体に確認できる。
とても不思議な色だ。

PLフィルターを装着したのを忘れ、普通に動くロープウェイの中から撮ったのでプレまくりです・・・
自然園駅
さて、栂池パノラマウェイの最終駅の「自然園駅」に到着。
標高は約1850m。
売店とトイレを備えている。
売店の規模はやはり栂池高原の乗り場の方が大きいので、登山に必要な水や食料、お土産は下で買う方が良さそうだ。

ここから徒歩5分ちょっとで栂池自然園に到着する。
栂池自然園のビジターセンターが、自然園の散策、そして白馬乗鞍岳や白馬大池への登山の起点となる。

ちなみに地図を見ると、栂池高原から栂池自然園まで車道が伸びている。
しかし、この道は環境保護のため、一般車の車の乗り入れは禁止されている。
その為、この場所を訪れるのなら栂池パノラマウェイを使う必要がある。
ロープウェイに乗り遅れると、この道を歩いて下山するか、栂池自然園に併設されるされる「村営栂池山荘」か「栂池ヒュッテ」に宿泊する破目になる。
くれぐれも散策の時間配分には気をつけたい。

2008年8月20日 (水)

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柏島シュノーケル・今年2回目 【高知・海遊び・グループ】

また行ってしまいました。高知県の柏島。今年2回目。
柏島の海水浴場は、シュノーケルをしながら魚を探すにはもってこいの場所。
今回は、家族サービスではなく、「接待」
「自分、いいところに行っているやないか」
僕の柏島の写真を見た「山男」であるマネージャーの鶴の一声で柏島へのご案内が決定した。
今回は家族でバーベキューを楽しむ係長も参加。
土曜日の朝9時過ぎ、シュノーケルとラッシュガードに身を固めた、やけに気合いの入った男3人が柏島海水浴場の水際に立った。
僕は何度もこの海に来ているので、この柏島の海の美しさは見慣れている。
しかし初めてこの海の美しさを見た上司2人は喜び歓喜の声をあげて、美しい海の中に先にと吸い込まれていった。
さあ、僕もまたこの美しい海を楽しむぞ。
妻も子供も連れてこなかった男3人気合いのシュノーケリングは、普段とは違うとてもハードなものとなった。
ルリスズメダイ
まずは僕のお気に入り、古い橋の東側の橋脚の下へ。
この日もいっぱいのルリスズメダイが群れながら、お迎えをしてくれた。
ソラスズメダイ
橋の上から次々に飛び降りてくる子供たちに注意しながら、橋の下を四国側の岸に泳いで行く。
ここにもルリスズメダイやソラスズメダイがいっぱい泳いでいる。
今日はスズメダイは上から見下ろすのではなく、下から見上げる。
何度も何度も潜水して、美しい海の世界を楽しむ。
ウツボ
水深約5m。大きな岩の下にに奴は居た。
海のギャング、「ウツボ」
こちらの接近に気づくと、鋭い歯が並んだ大きな口をあけて激しく威嚇する。
うおお、怖い。この辺が近づく限界だ。
しかし、ウツボは危害を加えようとしなければ威嚇だけで滅多に攻撃してこない。
そういえば、以前ダイビングでエントリー後に着底した時、目の前すぐの所にウツボがいた。
激しく威嚇されたが、結局咬まれずに済んだのを思い出した。
泳ぐ幼魚
何の幼魚だろうか?小さな魚がいっぱい泳いでいる。
そういえば、2週間前にこの海を楽しんだ時よりも、魚の数が増えている。
特に、小さな幼魚の数が多い。
そして、魚の行動も少しずつ違っている。
こうやって同じ海域に少し期間をずらしてくるだけで、海の様子はすっかり変わってしまう。
柏島海水浴場のサンゴ
古い橋と新しい橋の中間地点、四国側には一部サンゴが生育している。
柏島の海はサンゴが多いことでも有名。
しかし、柏島海水浴場の海は、人間が港や生活の海としてかなり手を加えている。
そのためか、サンゴの育成数は極端に少ない。
サンゴの周りには多くの魚が群れており、まるで竜宮城のような世界が広がっている。
ソデラッパ
岩の間を覗きこんでヤドカリを必死に探す係長。
さすが、良きパパは子供の喜ぶものを自ずと探してしまうようだ。
そして、その捜索で発見された「ソデカラッパ」というカニ。
ハサミをたたんで体を丸めると、まるで砂の塊や石のように見える。
そのハサミの隙間から覗かせる顔は、まるで魔物のように恐ろしい。
ガンガゼ
柏島の海で最も気をつけたい生き物のひとつ、「ガンガゼ」というウニ。
とにかく長い棘と青い体は不気味。
さらにはこの長い棘をウニウニと動かして、ちょっとずつ動いているのだからびっくりする。
この棘は刺さりやすく抜けにくい上に簡単に折れる。皮膚内に残るととても痛いので注意が必要。
踏みぬいたり、潜水中に体をぶつけないように注意したい。
オレンジ色に光る部分は目でなく、肛門。
クマノミの赤ちゃん
新橋の北側の柏島の海岸の岩場。
2週間前には居なかったクマノミの赤ちゃんが生まれていた。
とても小さな体につぶらな瞳。とっても可愛らしい。
先日訪れた時はこのイソギンチャクに2匹の成魚がいたが、その成魚は今日はイソギンチャクに着かないで泳いでいた。
生まれた子供に家を譲ったのだろうか。
それとも、子供か孵化したら、あとは面倒を見ないのだろうか。
ちなみに、クマノミは世界中で数を激減させていると聞く。
出来れば獲ったりせず、そっと見るだけにしてあげたい。
ボラ
海水浴場でよく泳いでいるのが「ボラ」
卵巣がカラスミは加工され、釣魚としても人気がある。
この日は多くの数で群れていた。
岩についた藻を食べながら、すばしっこく泳いでいる。
アオリイカ
海中を5,6匹でゆっくりと泳いで行く魚が・・・
うん?魚じゃないぞ。よ良く見るとそれはイカ。
おそらく「アオリイカ」だ。
先日テレビで、柏島小学校の子供たちがアオリイカの産卵を助ける意味で杉を海底に沈めていると紹介されていた。
今年も元気に育っているようだ。
ゆっくりと泳いでいるが、こちらが近づくとすばやく逃げる。
なかなか写真に収めることができず、この1枚のみ・・・
どうもイカは海底に足を広げて這っているようなイメージだが、実際は足をピンッと延ばしてスイスイと泳いでいる。
クマノミ
橋の南側・柏島側の岩礁地帯にて。
ここのイソギンチャクにもクマノミ発見。
北側のクマノミと違い、まだ子供はいないようで、2匹の成魚のペアがイソギンチャクについていた。
2週間前は近づくと果敢に攻撃してきたが、今日は警戒するだけで飛び出してこない。
お盆になり、とにかく泳ぐ人が多くなったから、いちいち攻撃するのは面倒になったのだろうか。
柏島の海のゴミ
来るたびに思うのが柏島の海の中にゴミが増えつつあること。
特に真新しいコーヒーやビールの缶が多い。
最近、この場所に海水浴に来る人の数は増えている。
少しモラルを問いたいような行動をする人もごく稀にいるのも事実だ。
こんな空き缶に住む魚は見たくない。
もし、来年も柏島に来れるのなら、空き缶を少しでも拾い上げようと思う。
柏島海水浴場と大堂海岸
柏島海水浴場の一番南側までやってきた。
ここから先は荒波で有名な「大堂海岸」の海岸線となるだけに、とても波がきつい。
港の入り口から波が押し寄せる。
前に進もうとしても、波に押し返される。
海の中も揺れるようになり、魚影も少なくなってきた。
やはり、波が穏やかな柏島の港の中は魚にとっても住みやすい環境なのだろう。
ここから先へは進めないので、いったん四国側の岸へと海を渡る。
オヤピッチャ幼魚
四国側・南側の海は岩が積み重ねられている。
まるで海底洞くつや水路のように複雑に入り組んだ岩の隙間は小さな生き物の住処となっている。
岩陰にはオヤピッチャの小さな幼魚がいっぱいに群れていた。
トゲアシガニ
岩の隙間には何匹も何匹も「トゲアシガニ」が居た。
波に激しく揺れながらも、必死に岩についている藻をハサミでつまみながら食事している。
ハリセボン
港と海水浴場の中間地点の海。少し浅瀬となった砂地で。
ゆっくりと泳ぐハリセンボンを発見。
ハリセンボン大好きな僕はしつこくストーキング(笑)
どうやら体力が衰えているらしく、こちらが近づいてもすばしっこく逃げない。
とはいえ、近づくとゆっくり反転して違う方向に行ってしまう。
何度も何度もゆっくりと近づき、危害を加えないことをアピール。
すると、ハリセンボンも安心してか、うっとうしくなってか逃げなくなった。
そして、至近距離からの観察と撮影に成功。(写真はノートリミング)
良く見ると、顔はしわくちゃのおじいさんのように見える。
老魚となったのか、それとも病気なのか。
どちらにせよ、天敵の少ないハリセンボンだけに、これだけ弱っても他の魚に襲われないでいる。
それでも砂地をついばみ、必死に餌を探して生きようとする姿は、とても感動する。
その姿を僕はとても応援したくなった。
小さなゴンズイ玉?
泳いでいると、とても小さな魚がいっぱい固まって群れているのを発見。
ゴンズイ玉のようだが、幼魚のあつまりなので、本当にゴンズイかどうかはわからない。
集団になって海をゆっくりと泳いで行く姿はとても不思議。
魚群
この日の柏島は魚影が濃かったが、小さな魚の群れに出会った。
魚の種類と成魚か幼魚かはわからない。
しかし、1000匹はいそうな大きな群れがすぐ足もとを泳いでる。
ゆっくりと潜って、その群れの中に突っ込んでみる。
魚群に取り囲まれる
僕が群れの中に入っていくと、すぅっと群れは僕をよける。
そして、僕を取り囲むようにゆっくりと泳いでいる。
まるで魚のカーテンに包まれたような感覚。
青い海の中、目の前を通り過ぎて行くいっぱいの小さな魚たち。感動のシーン。
魚群の移動
どうやって群れは統制をとっているのだろうか。
どの個体が意思決定を下しているのだろうか。
魚は一斉に迷いなく整った足並みで移動していった。
まるで1枚の布地が引っ張られていくように、魚群は違う場所へと泳いで行った。
周りを泳ぐ魚の群れ
本日の潜水の最高深度6mにて。
海底にいる魚の大群目指してダイブ。
僕が海底に降りて行くと、ゆっくりと僕の周りを取り囲むように泳ぎ始めた。
とても美しい光景。
音もなく泳ぐ魚の姿はいつまでも見ていたくなる。
が、残念ながら哺乳類の僕は息が続かず、急いで浮上する。
柏島海水浴場水深5mの世界
水深約5m。新しい橋と古い橋の間の四国側の岸付近。
深くなった砂地と岩場にも多くの魚がいる。
浅いビーチ付近ではこれだけ多くの魚はなかなか見れない。
そして、この魚を間近に見ようと思うと、5mを潜水しないといけない。
普段は潜らない場所だったが、男3人気合いのシュノーケルでまた違った柏島の世界を見ることができた。
カゴカキダイ
好奇心の強いカゴカキダイ。
比較的人間に慣れているが、やはり近づくと岩陰に逃げてしまう。
ただ、至近距離から潜るよりも離れた場所で潜水してから近づく方が逃げなかった。
オトヒメエビ
岩の下にエビが隠れている。
イセエビかとおもって覗きこむが、どうも小さい。
姿ははっきり見えなかったが、おそらく「オトヒメエビ」だと思う。

6時間も泳ぎ続けたので、最後はヘロヘロ。
海から上がるとシャワーに行列が出来ていたので、そのまま帰路に着く。
途中の温泉で海水を流し、我が家に帰ったらそのまま気絶するように眠りにつく。
ハードで楽しい接待だった・・・


柏島の地図

2008年8月12日 (火)

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柏島海水浴場でシュノーケル・2日目 【高知県・シュノーケリング・ファミリー】

柏島海水浴場
2008年7月の柏島滞在2日。
この日も宇宙まで突き抜けるような真っ青な空。
そこに浮かぶ白い雲がとても眩しく、夏の風景を演出してくれる。
美しい太陽に照らされた、柏島の瑠璃色の海は、今日も変わらない原色の美しさで僕たちを出迎えてくれた。

【先日のシュノーケルと、柏島のシュノーケルポイント詳細記事はこちら】
柏島の海
海に近づけば近づく歩と、その湛えた水の美しさに虜にされていく。
渚に立てば、その誘惑に勝つことなどできない。
すぐさまシュノーケルを装着して、瑠璃色の世界にわが身を放り込む。
セミホウボウ
さっそく本日も潜水の練習。
航路にあたる深い砂地へドルフィンキックで潜っていく。
と、水深4mで突然出迎えたのは大きないかつい魚。
セミホウボウだ。海水浴場でこんな魚に会えるとは思わなかった。
ゆっくりと接近してみるが、こちらの接近に近づくと、羽根のような胸びれを広げてグライダーのように海底を滑空して去って行った。
柏島の港の海中
そのまま海を横切り、柏島から四国本土へと泳いで渡る。
とはいえ、50mの距離もないのだが・・・
ここは港の船を陸に上げる場所。
港の施設の中なのに、この水の透明度。
この柏島では、自己責任で港の中でシュノーケルすることもできる。
ただし、船が頻繁に出入りする時間はとても危険。昼食時や夕方が狙い目。
ハリセンボンとソフトコーラル
今日もまた、ハリセンボンと追いかけっこ。
ソフトコーラルの影に隠れたようだが、すぐに見つかった。
柏島・海中のゴミ
美しい柏島の海だが、年々訪れる人は増えている。
それに伴い、海中の空き缶などのゴミも確実に増えている。
残念なことだ。
時間があれば、海の中に落ちているゴミを拾い集めてやろう。
と、思ったが、結局遊ぶことに夢中になってできなかった僕は、まだまだ未熟者だ・・・
ソフトコーラルとソラスズメダイ乱舞
今日の遊び場は、古い方の橋の下。
今年はここにソラスズメダイがよく根付いている。例年以上のすごい数だ。
水中から見上げた柏島の橋
海の中から見上げる柏島と四国を結ぶ橋。
地上の世界は、海の中から覗くと、また別世界だ。
海面から見た柏島の飛び込み
橋の上からの飛び込みは、柏島の風物詩。
橋の下で泳いでいると、突然ドボンッとすごい音がして、空から人が水の中に人が降ってくる。
下から見上げていると、そこには人間ドラマがある。
格好よくバク転しながら飛び込む遊びに来た大学生。
頭から見事に飛びこむ地元の中学生。
どうしても飛び降りられずに欄干にしがみついている遊びに来た小学生。
そして、こうやって飛び込むんだ~と言って、見事に飛びこむお父さん。
柏島絶好のシュノーケルポイント
橋の上が飛び込みポイントなら、橋の下は絶好のシュノーケルポイント。
橋中央の橋脚付近の水深は約4m。
川のようになった海の流れが結構きつい場所でもある。
それでもシュノーケリングを楽しむなら、この付近が一番。
この橋脚には根付いた魚がいっぱいいて、最も多くの魚と出会えるポイントでもある。

飛び込む人は下にいる人に気をつけて。
そして、シュノーケルする人は、常に飛び込みの死角にいるように泳ぎたい。
そして、橋から出るときは、十分に上方を注意して。
すぐ脇を通過する船
橋脚付近でシュノーケルするなら、飛び込み以外に気をつけないといけないのは船の通過。
柏島海水浴場の対岸は、渡し船の港になっている。
ここからダイビングや釣りの客を乗せたボートやクルーザーが出入りする。

泳いでいると「あぶないぞ~」という声。
すると、スクリューを停めて惰性でゆっくりと大きな船が真横を通過していった。
橋の下を通過すると、船は再びスクリューを回して進んでいった。

水中は空気に比べると、よく音を伝える。
海水浴場で潜っている時に、港で船がスクリューを回せば、その音はとても大きく聞こえる。
シュノーケリングをしていてスクリュー音が聞こえたら、すぐに航行中の船の位置を確認すべき。
そして、船が近づくようならば、浮上したまま安全な場所に移動してやり過ごそう。
ソラスズメダイ
港側の橋の下には、すごい数のソラスズメダイが群れている。
光射し込む海底に舞う青い小さなダンサー。
群れの中に突入すれば、すぅっと、群れは僕を取り囲むように避けていく。
ソラスズメダイ
自分の体に比べたらとても大きな僕がウロウロしているのに、一定の距離を保つだけでソラスズメダイは逃げない。
しょせん素手の人間などに捕まえられないことを知っているのだろうか。
僕が泳ぐ周りで、キラキラと輝く青い魚たち。
いつまで泳いでいても飽きない水中の風景だった。
竜宮城な海の中
再び中央の橋脚に泳いで戻ってきた。
真っ赤なソフトコーラル、瑠璃色の海の色、そして、その風景を舞う空スズメダイの青色。
その他にもカラフルな魚がいっぱい泳ぐこの海は、まるで竜宮城だ。

橋脚に妖しいまでの美しい飾りを持つ大きな魚が休んでいる。
ミノカサゴだ。
海の流れに漂うその大きな背びれと尾びれは、少し離れて見ていると癒しでもある。

しかし、この魚には絶対手を出してはいけない。背びれには強烈な毒棘がある。
これに刺されると、大人の男でも涙がボロボロあふれるくらい、とても痛い。
この毒で死ぬことはないが、足の届かない場所で刺されてパニックになるととても危険だ。
これだけは絶対に子供が手を出させないように教えておいてあげたい。

他の魚は人間が近づくとすばやく逃げるのに、ミノカサゴは逃げるどころか悠然とそこに佇む。
獲れるものならとってみな。そう挑発しているようにも見える。

さて、海水浴場の南側、島と陸の幅が狭まったあたり。
このあたりの柏島側の岩礁地帯にはいくつかイソギンチャクがある。
そのイソギンチャクに必ずと言っていいほどクマノミがいる。

クマノミはイソギンチャクと共生することで有名。
クマノミはイソギンチャクの毒の触手の中に住むことで身を守る。
イソギンチャクはクマノミに巨大な魚を追っ払ってもらったり、クマノミの食事のおこぼれをもらったりする。

クマノミはつがいでイソギンチャクに住み着き、近くに産卵することから、敵を追っ払うそうだ。
イソギンチャクの間から、こっちをじっと窺うクマノミ。
近づく人間に興味を示している愛着ある姿のように見えるのだが・・・

次の瞬間、クマノミは自らの体をロケット弾のようにして、こちらに突進してきた。
猛スピードで目の前から突進して来られたので、びっくりした。
しかし、クマノミも馬鹿ではない。
人間の巨体に猛スピードで当たれば自分もタダでは済まない事はしっかりとわかっている。
ぶつかる寸前に進路を急変更して、衝突をやり過ごす。
その後も何度も何度も、僕の周りを泳ぎながら、すきあらば突進してくる。
果敢にも、自分の住処を守るため、クマノミは何百倍も大きな敵に立ち向かってくるのだ。

クマノミに攻撃されているのだが、それがなんだか遊んでもらっているようで、ついつい長居してしまった。
クマノミにとっては、命をかけて自分のテリトリーを守っている行為。
なんだか悪いことしたなぁと、少し反省しながら、その場を後にした。
 
【お願い】クマノミは世界中で数を激減させていると聞きます。
愛情をもって接してあげてください。


さて、この日は遠く離れた我が家まで帰らなければならない。
名残惜しいが、少し早目に海から上がった。
簡単にシャワーを浴び、車に乗り込んで帰路に着く。
帰りは途中で、気持のよいお風呂に入るつもりだ。

少しずつ離れていく柏島の海。
今年もとても楽しかった。また、来るからね。
そう誓って、青い海を後にした。

柏島の地図

2008年8月10日 (日)

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木曽駒ケ岳登山3・登頂そして下山 【長野・登山・ファミリー】

木曽駒ケ岳頂上
駒ケ岳頂上山荘を出発して20分も経たないうちに、到着した。
日本百名山のひとつ、「木曽駒ケ岳」(2956m)
雲を眼下に従えた、空の中の頂上だ。

僕の登頂は大学時代に登った時と合わせてこれが2回目。
妻は初めて。これで妻の制覇した百名山の数がひとつ増えた。
木曽駒ケ岳・駒ケ岳神社
頂上には「駒ケ岳神社」の立派な社がある。
社を守る鎮守の森はなく、さえぎるものなく風や豪雪にさらされる中、厳かにそこに鎮座している。
木曽駒ケ岳・駒ケ岳神社
駒ケ岳神社の祠は2つある。
木曽の祠と伊那の祠。
こちらの祠は比較的新しく、厳しい天候から周囲に積み上げた石垣で守られている。
木曽駒ケ岳からの宝剣岳
頂上から振り返る「宝剣岳」(2931m)
ケルンの向こうに広がる険しい岩綾は大迫力の風景だ。
木曽駒ケ岳からの中岳
見下ろす駒ケ岳頂上山荘。
周辺はキャンプ指定地にされており、シーズン中は色鮮やかなテントの花が咲く。
この日はシーズン直前、まだ時間も早く、テントは一張もなかった。
小屋のすぐ後ろにそびえる山が「中岳」(2925m)
一般ルートは中岳に登る道だが、今回僕たちが歩いたのは右側の中岳の山裾を巻く道。
見ていただいてもわかるように、途中から険しい岩肌の斜面中腹を歩く道になっている。
初心者は多少しんどいが、中岳に登る安全な真ん中の道を行きたい。
木曽駒ケ岳からの伊那前岳
駒ケ岳周辺の山に端を発し、深い谷が伊那路へと刻みこまれている。
ここから流れ出した水は、天竜川へと注がれる。
さて、東側(伊那路)の空には青空が広がっているが、西側(木曽路)からあやしげな雲がどんどん広がってきている。
天気は西側から崩れる。間もなくこの稜線の天気は悪化するのは明らかだ。
残念だが、頂上での滞在はそこそこにして、来た道を急いで下山する。
木曽駒ケ岳・雲の中の稜線
宝剣山荘付近まで戻ってきた。
目の前に見えるのは伊那前岳(2883m)へと続く稜線。
稜線は雲の上の世界ではなく、間もなく雲の中の世界になりそうだ。
乗越浄土から見下ろす千畳敷
やっと「乗越浄土」まで戻ってきた。
ここからロープウェイ駅のある千畳敷までは下るだけ。
稜線に雲が迫ってきているが、時折西日となった太陽が雲の切れ間から美しい千畳敷カールの世界を照らしてくれる。

下りは登り以上に困難がある。それは雪の上の下り。
カールにいっぱい残った雪の上の下りは慣れていないと、とても歩きにくい。
登山者の多くが何度もこの雪の上で、尻もちをつき、恐る恐る1歩を踏み出していた。

しかし、この踏み固められた雪は慣れるととても面白い。
かかとに体重をかけて雪の中に打ち込み、怖がらずに普通に階段を降りるように歩けばあら不思議。
アイゼンやストックがなくてもスイスイと雪の上を下っていける。
僕は雪の斜面を下り降りるのが大好き。だから雪山に行くと、下りのコースタイムが異常に早い。
この日もなかなか下れない妻を尻目に、ひとりで下まで雪の上を駆け降りた。
夏の雪の感触、そして自然の中で風のように走り抜ける感触はとても気持ちいい。
雪の下りに苦労する他の登山者からの「すごいっ」という声も、まんざら悪いものではない。
僕は妻を迎えに行くふりをして、またこの快感を楽しむため、雪の斜面を駆け足で登りなおした。
見上げる宝剣岳
カールから見上げる宝剣岳。
登り始めた時と比べるとずいぶん雲が増えてきたが、まだ美しい風景。
見上げる伊那前岳の稜線
伊那前岳の稜線。
雲の切れ間からスポットライトのように射し込んだ日光が斑に山肌を照らす。
音もなくゆっくりと、光と影は緑色の斜面を走って行く。
宝剣岳の稜線から雲があふれ始める。
ついに稜線の向こう側から雲が越えてこちら側に流れ込んできた。
間もなく、先ほどまで居た稜線や山頂は雲の中の真っ白な世界になるだろう。
これがこの日最後に見た、光に照らされた山の姿となった。
下界から迫る雲
剣ヶ池まで下り、逆さ宝剣岳の撮影のチャンスをうかがっていた。
早く雲が一瞬手でも切れないか・・・
しかしふと山の下を見ると、なんと雲が下からも湧いてきた。
もう足もと間近まで迫ってきている。
それと同時に、堰を切ったように宝剣岳の稜線から雲がカールへと流れおちてきた。

世界は一瞬にして光を失い、真っ暗になる。
来る。これはやばい。
一瞬にして周囲を包み込む雲は大荒れの予感。遠くでは雷も鳴り始めた。
撮影は諦め、ロープウェイ駅への階段を足早に登り始めた。
ロープウェイ駅につくと同時に、周囲には雨音が激しく響き始めた。

一瞬にして変わる天気。これが山の恐ろしさ。
遮るものが何もない高山で冷たい雨に打たれると一気に体温が下がる。
岩だらけの足場はとても滑りやすくなる。
雲に包まれ、何も見えなくなり、道に迷いやすくなる。
そして、雷が自分を包む雲や、自分と同じ高さを飛ぶ雲の中で発生する。

天気が良い時には想像もできない気持ちいい雲上の世界は、過酷で危険な世界に一気に変わる。
今回は、この雨を見越して宝剣岳への登頂はせず、木曽駒ケ岳での頂上の滞在も短くした。
そのために難を逃れることができた。

雨と雲に包まれて、早々と照明を点灯させたロープウェイ駅から下山に向けて出発したのは間もなく。
もちろん雨にあっても大丈夫のように雨具の用意はちゃんとしていた。
しかし、これで宿で雨具を乾かさなくてもいいと思うと余計な仕事がひとつ減ったみたいでちょっと気持ちが楽になった。

ロープウェイで下界に降りると、雨はやみ、路線バスで車を預けていた駐車場に戻ると、すっかり夏の太陽がまた焼けるような西日を投げつけてきた。
車の中に登山の荷物を積みこんだら、本日の宿に向けて、車を走らせた。
菅ノ台の駐車場付近には温泉施設が何軒かあり登山の汗を流せるが、宿のチェックインの時間が迫っている。
今日の宿は、木曽駒ケ岳の向こう側。
新しくできた国道361号線の権兵衛トンネルを使い、中央アルプスの真下をくぐりぬけて、伊那路から木曽路へと入った。
木曽駒ケ岳登山地図

木曽駒ケ岳の地図

2008年8月 9日 (土)

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ベルリーフ大月・柏島のおすすめリゾートホテル 【高知・四輪・ファミリー】

ベルリーフ大月正面
高知県の柏島。美しい海でダイビングやシュノーケルのメッカ。
その柏島から車で15分ほど国道321号線に向かって戻ったところに気持ちのいいリゾートホテルがある。
「ベルリーフ大月」
南国の美しい海を見下ろす快適な滞在が楽しめるホテル。
その抜群のロケーションにありながら、比較的リーズナブルに利用できるこのホテルに魅せられて、去年に引き続き今年もお世話になった。
ベルリーフ大月から見下ろす青い海
ホテルから見下ろす海。
なんといってもこの美しい海を間近に見下ろすロケーションがたまらない。
青とエメラルドグリーンの海を包み込むような、手つかずの森もとても気持ちいい。

写真右側の海の中にはサンゴがいっぱい生息しており、色鮮やかな熱帯魚が遊ぶ。
そのビーチには、姉妹施設の「大月エコロジーキャンプ場」がある。
キャンプ場には「シュノーケルセンター」があり、ここで気ままにシュノーケルを楽しめる。
ホテルからは遊歩道を15分。車で3分でたどり着ける。
さながら、このホテルとキャンプ場のプライベートビーチだ。
シュノーケリングの道具やシーカヤックなどのレンタルもあり、滞在しながら気ままに海遊びを楽しめる。
ベルリーフ大月・客室(和室)
さて、今回泊まったのは和室。
ベルリーフ大月には洋室・ロフト付洋室・和室の3つのタイプがある。
去年は洋室に泊まったので、今年は和室に・・・
ではなくて、今年は和室しか部屋がとれなかった。
夏休み時期はとても予約がとれにくい、人気のホテルでもある。
ベルリーフ大月和室
部屋はとても広く、テレビ、金庫、冷蔵庫がある。
冷蔵庫の中の飲み物は申告制の有料だが、ミネラルウォーターのみ無料で頂ける。
部屋にはウォッシュレット付のトイレとパスルームがあり、アメニティもしっかりしている。
海水浴で疲れた体を畳の上で横たえると、とっても気持ちがいい。
そのまま、気絶するように眠りに落ちてしまいそうなくらい。
浴衣は無いが、作務衣が用意されている。
和室に泊まると、申し出がない限りは布団は敷いてくれない。
布団敷きを希望する場合は、あらかじめフロントに頼んでおく。
ベルリーフ大月・ウッドデッキ
さて、このホテルの目玉のひとつといえるのが、各部屋に設けられた広いウッドデッキ。
ここにはイスとテーブルが用意されていて、美しい海を見下ろしながらくつろぐことができる。
このウッドデッキに魅せられて今年も宿泊したのだが・・・
あれ?去年と違って海があまり見えない。
ベルリーフ大月・ベランダ
各部屋のウッドデッキは海に向けてつくられていて、とても開放的。
洋室は2階、和室は1階にある。
そして、部屋番号が若い方が海に近くなる。
最高の海の眺めを楽しめるのは201号洋室や、101号和室。
110号・109号和室になると、海はほとんど見えず、森が間近に迫ってくる。
ロフト付洋室で一番海に近いのは203号室だ。
宿泊の際の参考にしていたたければと思います。

宿泊棟は各階に10室。2階建てなので合計20室。
宿泊定員は少なく、団体のお客はほとんどいないので、とっても静かな滞在が楽しめる。
ベルリーフ大月・宿泊棟と海
201号室のベランダと101号室のベランダ。
この部屋に泊まれると、最高の眺めが楽しめる。
右端の部屋と左端の部屋では、展望は天国と地獄くらいの差がある。
去年はこの右端に泊まることができたので、ラッキーだったといえる。

【去年の最高の眺めの「洋室」の記事はこちら】

とはいえ、漣の音とセミの鳴き声を聞きながらの海辺のウッドデッキはどの部屋でもとても気持ちいい。
何よりも見渡す限り、人工物は何もなく、手つかずの美しい自然ばかりが広がる風景はとても貴重。
ここで冷たいジュースを飲みながら海と森を感じる時間は、最高のひと時。
特に、夕方のヒグラシの声は、夏の旅情をかき立ててくれる。
ベルリーフ大月・外廊 ベルリーフ大月に居たカニ
【左】 宿泊棟と本館をつなぐウッディな外廊。
斜面にホテルが建っているので、2階の入口はそのまま入れ、1階には階段を降りて入る。
残念ながら、エレベーターはないので、和室はバリアフリーには対応していない。
洋室ならロビーから部屋・レストランへの移動は階段の昇り降りなく利用できる。
ただし、大浴場は1階にあるので階段の昇り降りが必要。
【右】 部屋の前でカニさん発見。
豊かな自然の中にあるホテルなので、すぐ近くまで海の生き物がやってくる。
ルームキーで突っつくと、果敢にもカニさんはその大きなハサミでキーホルダーを攻撃。
しかし、敵わないと知るや、それ以降は隅っに隠れてしまった。
滞在中、何故かずっと僕の部屋の前の隅っこで小さくなっていた。
もしかしたら、逆襲のチャンスをうかがっていたんだろうか?
ベルリーフ大月・浴室
【大浴場】
今年リニューアルしたようで、壁が白い大理石調になっていた。
以前はすりガラスで、外の様子が全くわからなかったが、開放感満点の浴室になっている。
温泉でないのが残念だが、サウナと水風呂があり、すこぶる快適だ。
窓際から外を覗くと、木々の間に海が見えるが、湯船につかりながらだと見えない。

なお、浴室には鍵付きロッカーが備え付けられていて、500円で外来入浴が可能。
ベルリーフ大月・ロビー
【ロビー】
実際にここでリゾートウエディングが行われているロビーは、とてもスタイリッシュな空間。
昼間は美しい海を、夜はライティングされたお洒落な空間を楽しめる贅沢な場所だ。
ベルリーフ大月・レストラン
【レストラン】
「海」をイメージした落ち着いた雰囲気。
ホテルオリジナルのお酒もあり、おいしい料理を楽しめる。
ベルリーフ大月・和懐石「漣」
さて、今回の夕食は「漣」というコース。なんと6500円。
贅沢だと言われそうだが、繁忙期はこのコースを頼まないと宿泊できないことになっている。
通常期なら、素泊まりも可能。

料理の内容は・・・
鰻の柳川風陶板、ローストビーフ、鱧の唐揚げ、サザエの壺焼、カツオのたたき、刺身などなど・・・
広いテーブルなのに、料理が乗り切らない。
デザートも2品あり、とにかく豪華絢爛。
それに、とにかくおいしい!さすが美しい海の近くのホテル。海の幸の鮮度が違う。
海遊びでペコペコになったお腹もはち切れるくらいに満腹になった。
ベルリーフ大月の朝食
朝食。
和食と洋食がチョイスできる。
シンプルながらも、とてもおいしい。
この日の海遊びに向けて、しっかりとした朝食を頂くことができた。
ベルリーフ大月・テラス
【テラス】
本館には広いウッディなテラスがある。
ここから見下ろす海は、このホテルの一番の眺望。

この内容で1泊2日で1人15,000円。
安くはないが、繁忙期でこれだけの食事がつく内容を考えると、とってもリーズナブルだ。
ネットなどでもう少し安くなるプランもあるので、探してみるのもいいかもしれません。
海が少し見えにくい部屋だったのは残念でしたが、今年もとっても気持ちいい滞在を楽しめました。
やはり柏島で宿泊する場所はココ!!

【ベルリーフ大月】
■My評価(5段階)
★★★★☆(4.5)


【まっぷるネットでの「ベルリーフ大月の案内】

【ベルリーフ大月の詳細案内記事はこちら】

【ベルリーフ大月の地図】

唄ドロップス
【おまけ】
このホテルでの滞在をさらに楽しませてくれるのはお気に入りの夏の音楽。
僕はウスイナオコさんの「唄ドロップス」を今回ウッドデッキで楽しんだ。
ウクレレの美しいハワイアンミュージックが、大月の青い海をさらに南国へ連れて行ってくれた。

ちなみにホテルにCDプレイヤーの備え付けはありません。
隣の部屋のウッドデッキとも近いので、ipodなどのポータブルプレイヤーの利用をお奨めします。

2008年8月 7日 (木)

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木曽駒ケ岳登山2・乗越浄土~駒ケ岳頂上山荘 【長野・登山・ファミリー】

宝剣岳・天狗岩
「千畳敷カール」から「乗越浄土」に登りきったら、今度は稜線の上の雲の上のトレッキングとなる。
しかし、雲の上といいながら、もうすぐここは雲に包まれるであろう空模様だ。
急ぎ足で、本日のピークである「木曽駒ケ岳」(2956m)へ向かう。
宝剣山荘の横から見える巨大な奇岩は「天狗岩」
乗越浄土付近からの三ノ沢岳
稜線を行くと、左側に見事な三角形をした山が見える。
地図を見ると、「三ノ沢岳」(2846m)とある。
名山入りしていない山だが、それでもその山容は立派でアルプスの風景にふさわしい。
木曽駒ケ岳と宝剣岳の間の谷
足元には、木曽駒ケ岳と宝剣岳の間の水を集めて流れる深い谷が広がる。
谷は「滑川」となって、木曽川へと注いでいる。
この高度感はとても気持ちがいい。

さて、この谷が見える頃、木曽駒ケ岳へ向かう稜線の道は分岐を迎える。
ひとつは「中岳」(2925m)を経由する登り道。
もう一つは「中岳」に登らず、西側斜面を巻く巻き道。
普通は巻き道の方が楽だが、その分岐点に立てられた看板には「危険」と大きく書かれている。
確かに、分岐点から見ただけでも、登り道より巻き道の方が険しそうだ。
昭文社の「山と高原地図」にもルートは破線で、危険マークがしっかりと添えられている。

天気が悪化しそうなので、できるだけ時間は短縮したい。
岩場の通過はあるが、鎖場もなさそうなので今回は巻き道を選択した。
妻も登山初心者とはいえ、御嶽や乗鞍岳、蝶ケ岳などの森林限界を超えた山はいくつも制覇している。
もはや超ビギナーではないので、問題はないだろう。
木曽駒ケ岳・横手コース(巻き道)
さて、これが巻き道である「横手コース」。写真中央、左から続く細い筋が登山ルート。
結論から言うと、登山装備をきちんとしていて、登山経験がある程度ある人なら問題はない。
ここが「危険」というならば、北アルプスの穂高周辺の一般登山道の方が相当危険だ。
もちろん、滑落すればたたでは済まない道だが、滑落しそうな場所はそんなに多くない。
恐らくこれだけ「危険」と書いているのは、容易に登山未経験者・非装備者がここまで来れる山域なので、その警告のためだろう。
当然のことながら、装備・経験に自信のない人は中岳を経由する比較的安全な道へ進むべきである。
木曽駒ケ岳・巻き道
とはいえ、三点支持を使うような岩場も数か所ある。
それに悪天候時や積雪期は格段に危険度は上がるだろう。
天気が良い時に限って利用したい。
さて、この道を行くと、今まで見れなかった高山植物がいっぱい咲いている。
イワカガミ
【イワカガミ】
山地にも咲く花だが、高山に咲くものは「コイワカガミ」というそうだ。
色が鮮やかで、よく目につく。
チングルマ
【チングルマ】(白色の花)
高山植物でもかなり有名で、よく咲いている。
花が終わると美しい綿毛をつける。
ミヤマキンバイとイワツメクサ
【ミヤマキンバイ】(黄色い花)
これもよく見かける高山植物。
とても色鮮やかな黄色は美しい。
【イワツメクサ】(白い花)
花びらがいっぱいあるように見えるが、実は5枚だけ。
根本付近から二股になった花びらが5枚で10枚の花びらに見える。
中岳直下のお花畑
曇り空から日が射し込んだ。
そのとたん、一面のお花畑は美しく輝く。
崖の上の細い道にいながら、その美しさには目を奪われてしまう。
中岳巻き道から谷底を見下ろす
見下ろす足もとにずっぱりと切れ落ちる深い谷。
その深い谷へと引きずりこまれる急斜面の岩場に、美しくも小さな高山植物がいっぱい花を咲かせている。
光と影が入り混じるお花畑
雲の隙間から射し込む光が、お花畑の斜面をまだらに照らしだす。
お花畑に落とされる光と影の交錯がとても幻想的な世界を演出する。
花畑の上を影と光は交互に駆け抜けていく。
しかし、どんどん影が支配する時間が多くなってきた。
岩場が続く横手ルート
迫力のある岩場が続く巻き道。
その奥に見える岩稜は、まさにアルプスの景色。
その圧倒的な高度感と荒々しい風景を楽しみながら、気をつけて道を進んでいく。
木曽駒ケ岳頂上はもうすぐ
横手ルートの最後の方は特に危険場所もなく、間もなく中岳を経由した道と合流した。
合流したところに、「駒ケ岳頂上山荘」があり、その前にキャンプ指定地がある。
見上げる山が木曽駒ケ岳。山頂の祠がもう見えている。もうすぐだ。
天候はまだ崩れそうにないので、このキャンプ場で昼食をとってから頂上へアタックすることにした。

キャンプ場と言っても、テントを張るために整地した区画があるだけ。
水道も洗い場もなく、水とトイレを有料で小屋から提供を受けるだけの施設だ。
下界で買ってきたパンやカロリーメイトを食べながら、学生時代にここでキャンプをしたことを思い出していた。
重さ20kgを超えるザックを背負い、ここでキャンプをして登頂したのだが、あまり思い出せない。
何故だか、このキャンプ場の夕食で初めてイカスミパスタを食べ、その黒さにショックを受けたことだけ思い出した。
10年も経つと、人の記憶なんてむちゃくちゃになってしまうもんだなぁと、駒ケ岳を見上げながら思わず苦笑いしてしまう。
登山靴ソールはがれの応急処置
食事が終って出発準備をしていると、突然妻が悲鳴を上げる。
何事かと思うと、なんと、妻の登山靴のソールがペロンとはがれていた。
これは迂闊。5年を超えて使っているのに、登山出発前に事前の靴の点検を怠っていた。
とはいえ、山ではよくあるトラブル。
慌てずに、装備のファーストエイド(救急セット)からテーピングを取り出して、はがれたソールをぐるぐる巻きにして固定する。
これで下山までは大丈夫だろう。
テーピングは捻挫に靴のトラブルにとても役に立つ。
足回りの固定にしか山ではあまり使わないので、出来れば太めのものを一つ持って行くと重宝する。

しかし、信州旅行中のしょっぱなの登山で靴がいかれたのは痛い。
まだ後日に白馬乗鞍・可能なら草津白根山への登山予定がこの時にはあった。
この靴では登山はできない。
新しい靴をどこかで調達しないと・・・
松本のICIスポーツで後日妻の靴を購入しようと思うが、その出費と旅行中のロスタイムは、結構痛い。
やはり靴のメンテナンスはしっかりして、古くなったら早めに「セールなどで掘り出し物」を探すのが得策だなぁと痛々しい姿になった靴を見て実感する。

さて、気を取り直して本日ピーク、木曽駒ケ岳に登ります。
木曽駒ケ岳・登山地図

木曽駒ケ岳の地図

◆駒ケ岳ロープウェイの記事
◆千畳敷カールの記事
◆木曽駒ケ岳登山1(千畳敷~乗越浄土)
◆木曽駒ケ岳登山2(乗越浄土~地駒ケ岳頂上山荘)
◆木曽駒ケ岳登山3(登頂・下山)

2008年8月 3日 (日)

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木曽駒ケ岳登山1・八丁坂~乗越浄土 【長野・ファミリー・登山】

千畳敷カール・宝剣岳
中央アルプス・千畳敷カールの遊歩道の奥にある分岐路。
ここから山を登って行く道は、本格的な登山道。
この先には、カールから見上げる宝剣岳(2931m)やここからは見えないが、木曽駒ケ岳(2956m)が待っている。
まずは頭上にそびえる宝剣岳の懐目指して、山を登って行く。

→千畳敷カールの地図はこちら

千畳敷カール・八丁坂を登る
7月初旬の登山道の様子。
稜線に向かうこの山道は「八丁坂」と呼ばれている。
急な斜面はまだ一面の雪に覆われている。
稜線までは標高差約250mほどの登り。時間にして1時間弱。大したことはない。
しかし、夏の初めは雪が多く、雪が少なくなると登山者が増えて行列する。
登りはまだいいが、慣れていない人は簡易アイゼンやストックがないと下りは大変。
かなりのスローペースやスリップをする人が続出している。

この雪は稜線直下まで続いていた。
コースを示す棒が立てられ、関係者の人が雪かきして道を確保してくれている。
念のため、関係者の方に聞いてみた。
「今年は雪は多いですか?」
「平年並みですね」

【注意】
雪が融けた後も、登山道は大小の石が転がる足もとが不安定な道です。
簡単に登れそうですが、登山装備と経験が無い人の事故が多発しています。
また、空気も薄い上に、独特の地形の為、天候は突然急変します。
安易な気持ちや行き当たりで、準備なくこの道を登らないでください。
千畳敷カール横の稜線
登山道から右方向の稜線を見上げる。
雪の上にはハイマツのグリーンベルト。
さらにその上には真っ青な空。溜息が出そうな美しさだ。
近づく宝剣岳
今まで見上げていた宝剣岳が、目の横にまで近づいてきた。
稜線はもうすぐだ。
もうすぐ、空の世界に出られる。
オットセイ岩
稜線に近づくと奇岩が多くなってくる。
画面中央にある岩は「オットセイ岩」というそうだ。
確かに、そう言われると、そう見えなくもない。

左下に見えている建物が、駒ケ岳ロープウェイの千畳敷駅と隣接するホテル千畳敷。
日本でいちばん高い所にある「駅」と「ホテル」だ。
稜線直下に咲くチングルマ
稜線間近までくると、一足早く咲き始めた高山植物が出迎えてくれる。
紺碧の青空をバックにチングルマが美しく咲いていた。
乗越浄土からの中岳
登りは終り、目の前に今まで見えなかった山の向こう側の景色が開けた。
ついに稜線に出た。木曽路の山々が目の前に広がる。
目の前に見える頂は中岳(2925m)
目指す木曽駒ケ岳は中岳の向こうにあり、ここからは中岳の影になって見えない。
ここから稜線沿いに中岳を経由して、木曽駒ケ岳を目指す。
乗越浄土から見下ろす千畳敷
振り返る伊那路方面。
出発した千畳敷は、ずいぶんと足元にある遠い景色になってしまった。

千畳敷カールから登った稜線鞍部は「乗越浄土」と呼ばれる場所。
ここには「宝剣山荘」「天狗荘」という山小屋があり、中央アルプス登山の貴重な基地のひとつとなっている。
宿泊はもちろん、食事、食糧・水購入、トイレなどが有料で利用できる。
夏でもストーブが焚かれた休憩室があり、有料だが急な荒天時にはありがたい避難場所になる。

予報では天気は午後からは崩れるようだ。
確かに、木曽側からは多くの雲が湧き始めている。間違いなくひと雨来る雰囲気。
さっきまであんなに青空だった天気が、ほんの数時間で雨になる。これが山の天気の怖いところだ。
天候がもつのはあと3時間くらいだろうとこの時に判断。
少し休憩したいところだが、トイレだけ利用させてもらい、出発する。
木曽駒ケ岳へは乗越浄土からおおよそ1時間で到着できる。
宝剣岳頂上
少し見上げると、宝剣岳の頂上が間近に見える。
先に登頂した登山者が、この山の「お決り」ともいえるポーズで記念撮影をしている。
僕はあの頂上に立ったことはないが、あの場所であのポーズをするにはなかなか勇気がいると聞く。

宝剣岳山頂まではここから約20分。
しかし、宝剣岳の頂上にたどり着くには、足元の不安定な岩場をクサリ場などを乗り越えていかないといけない。
天気は下り坂の今日、往復40分のロスは痛い。
登頂は諦め、木曽駒ケ岳へ足早に向かうことにした。

◆駒ケ岳ロープウェイの記事
◆千畳敷カールの記事
◆木曽駒ケ岳登山1(千畳敷~乗越浄土)
◆木曽駒ケ岳登山2(乗越浄土~地駒ケ岳頂上山荘)
◆木曽駒ケ岳登山3(登頂・下山)

Map_2

2008年8月 2日 (土)

記事タイトル

柏島シュノーケリングで楽しむ熱帯魚 【高知県・シュノーケル・ファミリー】

柏島海水浴場
四国で最も美しいと思われる海、柏島
その美しい海の写真を一通り一眼レフにおさめたら、海遊び開始~♪
幸運にも橋の下の日陰を確保できた。
この橋は東西に伸びているので、影の場所はほとんど変わらない。
これでサンシェードを張る必要がなくなった。

荷物やクーラーバックを置き、シュノーケルの準備をしたら早速海の中に。
カメラは一眼レフから10mまで潜水可能のオリンパスμ795swに持ち替えた。

このビーチはフジツボ付きの岩がいっぱい。ガンガゼという鋭い棘を持つウニもとても多い。
マリンブーツやスポーツサンダルは絶対必須。
出来ればグローブとラッシュガードの着用もしたい。
柏島シュノーケリング
海の中に入ると、岩礁にいっぱい魚が群れていた。
目に入ったいきなりの光景。
否応なしに期待が高まる。
柏島シュノーケリング
さっそく向かったのは、2本ある橋の古い方の下。
ここの橋脚の下は一番魚が集まっている。
橋脚付近の水深は約4.5m。海底から見上げると、この海の美しさがよくわかる。

さて、去年まで持っていたデジカメのμ720SWは潜水性能が3mまで。
小笠原でシュノーケルした時に、海底まで潜れず、悔しい思いをした。
小笠原から帰った後に、後継機種の潜水性能10mのμ795swに買い替えたのだが、その目的はこの橋脚最深部までの潜水。
去年もこの橋脚で写真を撮ったが、さすがに海底までは潜っていなかった。
今回は、堂々と海底まで潜れる。
それに、水深計がデジカメについているので、現在の水深が何メートルかすぐ分かるのでとても便利。
水深10mに近づくと警告アラームが鳴るが、今回の潜水の最高深度は結局5.5m止まりだった。
柏島シュノーケリング
ツノダシとソラスズメダイがゆっくりと泳いでいる。
優雅な海の中の世界。
柏島シュノーケリング
自己責任で、港に係留されている船に近づくこともできる。
ただし、船の出入りの激しい時間帯はとても危険。
夕方や昼休みの時間が狙いどき。
船の下には、いっぱい魚が集まって