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2008年8月31日 (日)

記事タイトル

白馬乗鞍岳登山(1) 栂池自然園~天狗原 【長野・登山・ファミリー】

栂池自然園入口
栂池パノラマウェイで、ゴンドラリフトとロープウェイを乗り継いでたどり着いた場所。
それが「栂池自然園」
遅くまで雪を頂いた白馬連峰の麓に抱かれた、一面の高層湿原だ。
夏場に栂池パノラマウェイに乗る人のほとんどが、この栂池自然園を目指す。
自然園の入口にはビジターセンターや「村営栂池山荘」「栂池ヒュッテ」が並んでいる。
宿泊はもちろん、食事や買い物もでき、自然園のトレッキングの基地となっている。
またここは、白馬岳方面への本格的登山の入口でもあり、今日僕が向うのはこちらである。
栂池自然園からの乗鞍岳
今日目指すのは、「乗鞍岳」(2436m)
日本百名山の「乗鞍岳」とは違い、それと区別するため、白馬乗鞍岳と呼ばれることも多い。
頂上は雪をまだ頂く写真右の山のピーク。
すぐそこまで雲が迫る、まさに雲の上の残雪の頂上へ向けて、登山開始。
・・・しかし、予想以上に雪が残っている。ちょっと心配。
栂池自然園の水芭蕉・7月
さっそく登ろうと思ったが、ビジターセンター脇の池に咲く花に足を止められる。
水芭蕉だ。池のほとりに咲き、水鏡にその美しい姿を映した風景は幻想的。
5月、6月の信州の湿原によく見られるが、7月のこの地にまだ花を残している。
美しい花を見ながら、雪と花がまだ残る、この地の冬の厳しさを感じる。
そんなこの地に訪れたひと時の暑い夏、すべての生き物がそれを謳歌しているかの様に思えた。
栂池自然園・登山道入口
ビジターセンターと公衆トイレの間に登山口の入口がある。
ここからの道は、栂池自然園のトレッキングと違い本格的な登山道。
森林限界上の稜線に出るには、遅くまで残る雪の上を歩かないといけない。
きちんとした登山装備と経験が必要な道となる。
ここからは白馬大池小屋まで約3時間半、トイレは無い。
トイレは済ませ、食糧・水など万一不足しているものがあればここで補充しておきたい。

道を少し下り、沢を越えると、道は二股に分岐している。
特に道標はないが、どう考えても左側へ登って行く道が方向的に正しいので、そちらへと進む。
登山道から見下ろす栂池高原
しばらくは視界の効かない、うっそうとした森を登って行く。
夏場の森はとにかく暑く、すぐに汗が吹き出す。
時々登山道を横切るように小さな沢がいくつか流れている。
その付近で立ち止まると、とても涼しい風が山の上から流れ落ちてくる。しばしのクールダウン。

標高を上げていくとついに雲の中に突入した。
辺りに霧が一面に立ち込める。
しかし、空からは太陽の光が降り注いでいる。雲を抜ければ、雲上の別天地が待っているはずだ。
見下ろすと、雲の隙間から山麓がわずかに見える。
高い場所まで登ってきたと実感させてくれる風景だ。
登山道の花を落とした水芭蕉
この山域は遅くまで雪が残る。
登山道には冷たい水が所々に小さな小川となって流れている。
その水際に、鮮やかな緑が。
ワサビかと思いきや、どうやら花を落とした水芭蕉のようだ。
この後も冷たく流れる小さな川とも呼べない水の流れは次々に現れる。
そのほとりには水芭蕉やいろいろな緑が命を紡いでいた。
登山道に咲く水芭蕉
登山道に残る水芭蕉。
木陰で遅くまで雪が残っていたのだろう。
日が当たらない薄暗い場所に咲く、その清楚な白のコントラストがとても眩しい。
7月の登山道に残る雪
7月の中旬というのに、登山道の所々にはまだ雪が残っている。
目指す白馬乗鞍岳は、北アルプスでの中でも最も北のエリアに位置する山。
日本海の豪雪の影響で、その雪量は北アルプスの中でもかなり多い。
夏場に雪に触れ、雪の上を歩くのはとても楽しい。

雪が多くなってくると、高木は少なくなり、涼しくなってきた。
ここからまとわつくような暑さを忘れる快適な登山になるだろう。
しかし、そう思ったのは束の間。ここからは暑さよりももっと不快なものにまとわりつかれる。
大量のブヨだ。

僕が大学生の頃になるが、目指す白馬乗鞍岳の反対側、朝日岳北側山麓の北又小屋付近で大量のオロロというアブに襲われた。
脚の形が変わるくらいまで刺された(当時の山岳系サークルの服装はニッカボッカなので、足が刺されやすい)
同じ山域なので、オロロがいるのではないか?
そう思って登山前には北又小屋との標高・季節を確認したが、たぶん大丈夫だろうと読んでハーフパンツで登ってしまった。
オロロのような大きなアブは少なかったが、ブヨはとにかく多く、ずっと絡みつく。
脚はもちろん、耳の横などいっぱい刺されてしまった・・・
これがこの登山の失敗のひとつ目。
過去にあれだけ痛い目にあったのに、全く虫対策をしていなかった。

やはり遅くまで雪が残り、水が豊かな山域に入るときはブヨ対策が必要。
帽子をかぶり(出来ればつばが1周するもの)、長ズボンをはき、虫よけスプレーをする。
この対策を全てしていた妻のブヨ被害は全くと言って無かった。

横に刺しやすい僕がいたのが、一番のブヨ対策だったのかもしれないが・・・
見上げる白馬乗鞍岳
頭上を覆っていた木々は退き、雪を乗せた白馬乗鞍岳の山肌が覆いかぶさるようにそびえるようになった。
木々は背丈の半分ほどのものしか生育していない。
ついに森林限界を超えた。
穂高などの北アルプスのメジャーエリアでの森林限界は約2600m。
しかし、この場所は緯度が高く、雪の影響が大きいため、森林限界は2100m程で訪れる。
天狗原手前の雪田
しばらく行くと、これまでになかった大きな雪田が現れた。
遅くまで残っているようで、横切るための補助にと、雪田の上部からロープが垂らされている。
暑い夏に見る雪。見ているだけでもとても涼しく感じる。
少しずつ融け出し、今も冷たい雪解け水を流し続けている。
天狗原直下の雪田を行く
雪田をゆっくりと慎重に登る。
斜面はさほどきつくなく、多くの人が登るので足場はしっかり固められている。
補助のロープもあるので、ここでアイゼンを出す必要はない。
雪の上に立つと、夏の空気の中に舞いあがった雪の冷気がとても涼しく感じる。
雪田から見下ろす栂池高原
雪田で振り返ると、山麓に広がる栂池の町並みが広がる。
同じ目の高さを雲が流れる。
雲の上の残雪の世界。ついに突入。
雪田と広がる灌木帯
雪原の向こうには森林限界を超えた灌木帯が広がっている。
急な斜面は少し緩やかになってきた。
間もなく本日の第一目的地、雲上の湿原「天狗原」に到着する。

栂池自然園と白馬乗鞍岳の地図

2008年8月30日 (土)

記事タイトル

富山地方鉄道・立山黒部アルペンルート 【富山・電車・グループ】

立山黒部アルペンルート
それは、北アルプス、3000mを超える「立山」を貫いて、北陸・富山と信州・長野を結ぶ長大な山岳観光ルート。
途中には「室堂」「黒部ダム」といった見どころを擁する、日本一の山岳観光ルートといえる。
そして、このアルペンルートは山岳観光だけでなく、北アルプス登山の重要な足と基地にもなっている。
日本百名山として人気の高い立山(3015m)剣岳(2999m)の懐へと一気に潜り込めるこの山岳ルートは登山者にもとても重宝される。
今回は会社の仲間と一緒に、その剣岳登頂を目指して、JR富山駅へと降り立った。
電鉄富山駅
JR富山駅に隣接する富山地方鉄道の「電鉄富山駅」
ここから立山黒部アルペンルートの西側の起点である「立山駅」へ電車で向かう。
約1時間の地方鉄道の旅は思いのほか楽しい。
ここはアルペンルートの他に宇奈月温泉・黒部渓谷へ向かう電車も出発する、まさに富山の観光名所の起点となっている。
地鉄寺田駅
しばらくは富山の町並みの中を走る。
米所らしく、広がる田園風景と、豪雪に備えた家屋の造りが遠く北陸の地に来たのだと実感させられる。
昭和5年に設立された地鉄の歴史は古く、停車する駅のプラットホームには流れゆく歴史が深く刻まれていた。
地鉄の車内
少しうとうとしていると、気づけば平地の広がりは刻まれた山谷へと変わり、民家も少なくなっていた。
このあたりからがこの地鉄・立山線の素晴らしい車窓が楽しめる。
地鉄の車窓
流れる車窓は旅情シアター。
美しい自然に囲まれた、どこか懐かしい山荘風景。
旅に出た気分が、ゴトンゴトンという心地よいレールが刻む音をやさしいビートにして盛り上がっていく。
常願寺川を渡る
この路線の見どころのひとつであろう。
巨大な橋で横切る常願寺川。
圧倒的な高度差で切り刻まれた渓谷の上空をしばし空中散歩。
常願寺川は立山や薬師岳など、3000m級の北アルプスの山々から集めた水を流して今も谷を削り続ける。
先日までの雨の影響が大きく、清流はまだ、濁流の表情をのこしたままだった。
地鉄・ほんぐう駅
終着駅ひとつ前のほんぐう駅に到着。
この先に待つのはアルペンルート起点の立山駅のみ。
これが最後の地元の生活に使われる駅だ。
ここからは、深い山の中を一気に標高をあげて登って行く、この路線のハイライトになる。
電車の最前列を陣取り、「にわか鉄」に変身。
ちなみにこの電車の最前列・最後尾には座席はなく、登山ザックなどがおけそうなスペースになっている。
まるで山岳登山鉄道
電車は緑に覆われた急勾配をどんどん登って行く。
迫りくる山岳鉄道さながらの風景は、普通の電車ではまず見られない、迫力の車窓だ。
小川を何本も横切る
周りの風景がどんどん手つかずの様相を帯びてくる。
時々山から流れ出す美しい沢を横切る。
大自然、北アルプスの懐に少しずつもぐりこんでいく様子が手に取るようにわかる。
廃線のような線路
この先は廃線かと見間違えるくらい、線路を覆う緑は深くなっていく。
何度も何度もレールはカーブを描く。
レールに描かれた弧を列車がなぞるたび、車窓に描かれる大自然は深く、そして雄大になっていく。
抜群のロケーション
線路を包むように覆いかぶさっていた森の片方が、ヴェールを取り外したように開かれた。
その先には、アルプスの清水を集めて河原を広げた常願寺川の美しい風景。
車窓を流れる深い森の向こうには、美しい水を流す雄大な川の風景がずっしりと佇む。
こんな鉄道ロケーションはなかなか無い。まるで海外に来た気分にすらなる。
深い森に包まれた線路
夏盛りて更に深まる緑。走るレールに覆いかぶさるように、迫ってくる。
一瞬でも気を抜けば、すぐに自然に飲み込まれて廃線となりそうな線路に自然の厳しさと力強さを感じる。
時々電車は、草木にボディや窓ガラスを擦られながら、乗客を緑の大地奥深くへと運んで行く。
常願寺川と称名川の合流
広かった常願寺川の河原も心なし狭まってきた。
そして目の前には、川が二手に分かれている。
左はこれから向かう立山・室堂に源を発っし、日本一の落差を誇る称名滝を擁する称名川。
右は常願寺川の本流だ。
常願寺川を渡る鉄橋
突然目の前が開け、今まで電車の左側を流れていた常願寺川を横切る長い鉄橋に出る。
そして、目の前には、小さいながら街が開けているのが見える。
立山黒部アルペンルート起点、「立山」にもうすぐ到着だ。
常願寺川と立派な橋
鉄道と一緒に並走する道路も立派な橋で常願寺川を横切る。
その壮大な風景は、これから望む一大山岳リゾーがどれだけのスケールかを彷彿させる。
立山駅
鉄橋を渡るとすぐに大きな駅舎が見えてきた。
終点の「立山駅」に到着だ。
さすがに日本を代表する山岳観光ルートの起点らしく、今までの駅とは比べものにならないほど立派だ。
立山駅改札
「立山駅」に到着。
改札を抜け、階段を上がると、そこはすぐにアルペンルートの最初の乗り物である「立山ケーブル」の乗り場になっている。
立山駅周辺に温泉つきのホテルなどがあり、宿泊できるようになっている。
土産屋も充実していて、ついつい覗きたくなってしまう。
しかし、繁忙期はケーブル乗車にもとても混み合う。
まずはチケットの購入をしよう。
地鉄に乗る際に往復券を買っていても、ここでは整理券の発券が必要となるので、同様に急ぎたい。

料金: 電鉄富山~立山 1170円
    電鉄富山~室堂往復券 6530円 (5日間有効)


立山黒部アルペンルート・立山駅の地図 

立山ケーブルカーの記事へ

2008年8月28日 (木)

記事タイトル

栂池パノラマウェイ 【長野・登山・ファミリー】

「栂池パノラマウェイ」とは、ゴンドラリフト「イヴ」と栂池ロープウェイを合わせた全長5320mの空中の散歩道。
人気の高原リゾートの「栂池高原」から、白馬連峰に抱かれた美しい高層湿原の「栂池自然園」までを結ぶこのルート。
標高差1000mを一気に駆け上り気軽に北アルプスの大自然の中に連れて行ってくれる。
それだけに乗車時間は30分、乗り換えなどを合わせると1時間近くは栂池自然園までかかる。
栂池高原駅から見上げる杓子岳
朝いちばんにゴンドラリフト乗り場に到着。
まだ空いている駐車場に車を停めて、登山道具の用意をする。
駐車場から見上げる、朝日に照らされた白馬岳付近。
昨日は雨だったのでまだ雲が多いが、頂上付近は雲の中から姿を現し始めている。
おそらく頭を出しているのは白馬三山のひとつ、杓子岳(2812m)かな?
今日登るのは、この白馬三山の北に位置する「乗鞍岳」(2436m)
時間があれば白馬大池か栂池自然園の散策を楽しむつもりだ。
栂池パノラマウェイ乗り場
駐車場に車を停めたら、さっそくパノラマウェイの出発点「栂池高原駅」へ。
チケットを購入し、ここからゴンドラリフト「イヴ」に乗車する。
下車までは長旅になるので、トイレはここで済ませておきたい。
乗り場のすぐ近くには「栂の湯」という日帰り温泉施設も隣接するので、下山後に汗を流すのも良い。
ゴンドラリフトイヴ
ゴンドラリフト「イヴ」に乗車。
冬場は栂池高原スキー場の最高部まで運んでくれる、長距離滑走を楽しむスキーヤー御用達のリフト。
夏場はパノラマウェイの一部として、登山者やハイカー、観光客を運んでくれる。
6人乗りのゴンドラで、4120mの空中散歩開始。
20分もかかる、長時間の乗車だ。
前方を見上げると、はるか山の上、雲の上までリフトの索道は続いている。
イヴから望む北アルプス
横を見ると、広いゲレンデの奥に杓子岳や唐松岳(2692m)の姿が見渡せる。
ゆっくりと流れるゲレンデの風景の奥に、どっしりとして少しも流れない重厚な山々の風景。

ややすると、中間駅である「白樺駅」を通過する。
ここでいったん扉は開くが、下車せずそのまま乗り過ごす。
この中間駅までは車が入れるので、途中で乗る人もいる。
冬場はレストハウスもある重要なスキーの拠点ではあるが、夏場はただ、素通りするだけ。
栂池高原を見下ろす
後ろを振り返る。
写真中央に見えにくいが、中間駅がある(鉄柱の先端付近)
その後ろの森を切り裂いてロープウェイは走っている。
ゲレンデの一番下にあるのが栂池高原で、多くのホテルやペンションが密集している。
後方にそびえる山々は戸隠や黒姫、飯綱など。これらも有数のスキーリゾートだ。
栂の森駅が見えてきた
斜面を登りきってピークに到着すると、急な登りは終る。
山肌を横切り、斜面を渡るようにして、終着駅である「栂の森」駅が近づいてきた。
かなり標高が上がったことを実感できる。
先ほどまではるか頭上にあった雲が、手が届きそうなくらい近くまで迫ってきている。
苦しいくらいの圧迫感がある雲だが、その切れ間に目指す乗鞍岳の姿が見えている。
頂上に登れば、それは雲の上の世界に立てるだろう。
登頂への期待が一気に膨らむ。
栂大門駅
ゴンドラリフトの頂上駅である「栂の森駅」に到着。
ここから栂池ロープウェイの「栂大門駅」までは300m程の道を歩く必要がある。
とはいえ、道はよく整備されていて、小川のせせらぎが響く深い森の移動はとても気持ち良い。
ちょっとした森林浴気分を味わっていると、あっという間にロープウェイに到着。
もう少し森林浴を楽しみたいくらいだった。

・・・と、余裕をかましていると、ロープウェイが出発してしまった。
随時出発できるゴンドラリフトと違い、ロープウェイは20分間隔の運行。
ここでの移動はやはり迅速にする必要がある。
栂池ロープウェイ
次の便の改札まで、ロープウェイ駅で並んで待つ。
改札が開始されたら、一番でロープウェイの中に。
定員71名のとても大きなロープウェイだ。
ここからは1200mで約7分の空中散歩となる。
栂池ロープウェイ
雲の中へと索道は続いている。
まさに、雲上へと続く気持ちよいロープウェイだ。
雪を頂いたアルプスの山が間近に迫る森は、すでに別世界。
ツガの森
「栂の森」駅の名前の由来となった「ツガの木」で埋め尽くされた森が眼下に広がる。
見事なまでの針葉樹の森は、標高が高く涼しい場所にいることを実感させてくれる。
オオシラビソの球果
ロープウェイのガイドの人に教えてもらったオオシラビソの球果(松ぼっくり)。
訪れた7月のオオシラビソが、こんな珍しい色をした球果をつけているのをロープウェイ沿いの個体に確認できる。
とても不思議な色だ。

PLフィルターを装着したのを忘れ、普通に動くロープウェイの中から撮ったのでプレまくりです・・・
自然園駅
さて、栂池パノラマウェイの最終駅の「自然園駅」に到着。
標高は約1850m。
売店とトイレを備えている。
売店の規模はやはり栂池高原の乗り場の方が大きいので、登山に必要な水や食料、お土産は下で買う方が良さそうだ。

ここから徒歩5分ちょっとで栂池自然園に到着する。
栂池自然園のビジターセンターが、自然園の散策、そして白馬乗鞍岳や白馬大池への登山の起点となる。

ちなみに地図を見ると、栂池高原から栂池自然園まで車道が伸びている。
しかし、この道は環境保護のため、一般車の車の乗り入れは禁止されている。
その為、この場所を訪れるのなら栂池パノラマウェイを使う必要がある。
ロープウェイに乗り遅れると、この道を歩いて下山するか、栂池自然園に併設されるされる「村営栂池山荘」か「栂池ヒュッテ」に宿泊する破目になる。
くれぐれも散策の時間配分には気をつけたい。

2008年8月24日 (日)

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白馬アルプスホテル (日帰り湯) 【長野・温泉・ファミリー】

「白馬」
言わずと知れたスキーのメッカだが、夏場は日本百名山の白馬岳(2932m)をはじめとする北アルプスの登山の基地や、避暑地となる場所。
スキーリフトのいくつかは夏場には登山や高山トレッキングの足となり、豊富な温泉も楽しめる。
特に「栂池高原」が有名な場所であるが、今回はその栂池高原から車で北に10分程走ったところにある「白馬乗鞍高原」に訪れた。
白馬アルプスホテル
この「白馬乗鞍高原」で温泉を楽しんだのは「白馬アルプスホテル」
「白馬乗鞍温泉スキー場」に隣接したリゾートホテルである。
クアハウスもあり、外湯の利用も可能。
また、ホテルの後がゲレンデで、駐車場の横にリフト乗り場がある。
冬場に泊まれば、気軽にスキー三昧が楽しめる、よさそうなホテルだ。
チロル風の外観はとても気持ち良さそうな高原リゾートを予感させる。
白馬アルプスホテル・温泉
さっそく温泉へ。
浴室に入ってまず驚くのは、その展望。
ゲレンデ併設のホテルらしく、目の前には一面のゲレンデが広がる。
しかも、このホテルへと向かってゲレンデが降りてくるのだから、はるか山の上まで延びるゲレンデが一望できる。
これはとても気持ちのいいロケーションだ。
お湯につかりながら、ゲレンデを一望できる温泉は初めてで、かなり開放感があふれている。

もちろん冬場は寒いし、このゲレンデにいっぱい人がいる。
こんな開放感抜群の眺めを楽しめるのは夏場だけではあろうが・・・
草を食む牛を見ながら湯に浸かる
窓からゲレンデを眺めると、悠々と草を食む牛がいた。
広いゲレンデに2,3匹ほど、のんびりと、それでいてひたすら周辺の草を食べている。
そういえば、試験的に夏場の除草を牛を放牧させて草を食べさせることに代えているゲレンデがいつくかあると聞いたことがある。
このスキー場もその中のひとつなんだろう。
気持ちいい温泉につかりながら、のんびりと草を食む牛の姿を眺められる温泉もそうそうない。
湯につかりながら眺める牛の姿は、かなりの癒しだった。
白馬アルプスホテル・内湯
【内湯
少し緑がかった湯で、ほのかに温泉の香りが漂う。
とても気持ちのいいお湯だ。
夏場だと内湯の窓を開放してくれていたので、ゲレンデから下ってくる涼しい高原の風とお湯に癒される最高のロケーションだった。
誰もいない夏のゲレンデを眺めながら、高原の薫りと湯の香に包まれ、ずっとそこにいたいくらい気持ちよかった。
白馬アルプスホテル・洗い場
【内湯全景】
洗い場はとても広く、かなりのシャワーが用意されているので快適に利用できる。
他にはサウナと露天風呂の設備がある。
白馬アルプスホテル・露天風呂
【露天風呂】
露天風呂と名乗っているが、しっかり屋内にある。いわゆる半露天風呂だ。
それでも二方向を取り囲む大きな窓は開放感抜群。
ゲレンデとその周辺の深い山や森の風景が気持ちよい。
白馬アルプスホテルから眺める白馬岳
露天風呂からはゲレンデの向こう側に白馬岳の美しい姿が見えている。
この日は少し曇っていてその姿がすべて見えなかったのが残念。
おそらく今見えているのが白馬大雪渓の右岸側と杓子岳かと思われる。
白馬岳は右側の雲の中に隠れていそうだ。
晴れていればその名の通り、真っ白な雪を遅くまでまとった美しい白馬岳の姿を湯につかりながら楽しめる。

今回は温泉だけの利用だったが、このホテルにはクアハウスもあり、外来でも利用できる。
滞在するだけでなく、立ち寄りでも楽しめるリゾートホテルだった。

【白馬アルプスホテル】
立ち寄り湯として利用
■My評価(5段階)
★★★★(4.0)

場所: 長野県北安曇郡小谷村乗鞍高原
電話: 0261-82-2823
料金: 大人800円・小人500円 (クアハウスは1,000円・小人800円)
営業時間: 10:00~22:00 (クアハウスは12:00~22:00)
交通: 長野自動車道豊科ICより約1時間30分
     糸魚川ICより約1時間
    JR南小谷から栂池高原行き約25分白馬アルプスホテル下車


お出かけ地図へ

2008年8月23日 (土)

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敗走中

敗走中
剣岳到着を断念し、今から帰ります。
富山を後にして目指すは四国・松山。

遠いなあ・・・
しかもなんか晴れてきたし・・・
トホホ・・・

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撤退

撤退
日本百名山、標高2999mの剣岳へのアタックを試みましたが、悪天候の為、剣御前にて断念。無念の撤退です。

2008年8月22日 (金)

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乗り換え

乗り換え
富山に到着しました。
電鉄に乗り換えて、目指すはアルペンルートで『室堂』です。

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行って来ます

行って来ます
昨日、広島出張だったのに、何故か今、大阪駅にいます。
ちょっくらお山に行ってきます。
しかし、ハードスケジュールやなあ・・・(笑)

さて、集合時間まで、ひとりっきり。
何して時間つぶそうかな?

2008年8月21日 (木)

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広島のお昼ごはんといえば・・・

広島のお昼ごはんといえば・・・
やっぱり広島風お好み焼きですね。
ただいま広島出張中です。
昼休みに立ち寄った『長久』。
手が込んでいてとても美味しかったです。
予想以上の味に満足!
粗びき牛ミンチが入っていてボリュームも食べごたえ満点。
出てくるのに時間がかかったので急いで食べた事とビールが飲めないのが残念(笑)

2008年8月20日 (水)

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柏島シュノーケル・今年2回目 【高知・海遊び・グループ】

また行ってしまいました。高知県の柏島。今年2回目。
柏島の海水浴場は、シュノーケルをしながら魚を探すにはもってこいの場所。
今回は、家族サービスではなく、「接待」
「自分、いいところに行っているやないか」
僕の柏島の写真を見た「山男」であるマネージャーの鶴の一声で柏島へのご案内が決定した。
今回は家族でバーベキューを楽しむ係長も参加。
土曜日の朝9時過ぎ、シュノーケルとラッシュガードに身を固めた、やけに気合いの入った男3人が柏島海水浴場の水際に立った。
僕は何度もこの海に来ているので、この柏島の海の美しさは見慣れている。
しかし初めてこの海の美しさを見た上司2人は喜び歓喜の声をあげて、美しい海の中に先にと吸い込まれていった。
さあ、僕もまたこの美しい海を楽しむぞ。
妻も子供も連れてこなかった男3人気合いのシュノーケリングは、普段とは違うとてもハードなものとなった。
ルリスズメダイ
まずは僕のお気に入り、古い橋の東側の橋脚の下へ。
この日もいっぱいのルリスズメダイが群れながら、お迎えをしてくれた。
ソラスズメダイ
橋の上から次々に飛び降りてくる子供たちに注意しながら、橋の下を四国側の岸に泳いで行く。
ここにもルリスズメダイやソラスズメダイがいっぱい泳いでいる。
今日はスズメダイは上から見下ろすのではなく、下から見上げる。
何度も何度も潜水して、美しい海の世界を楽しむ。
ウツボ
水深約5m。大きな岩の下にに奴は居た。
海のギャング、「ウツボ」
こちらの接近に気づくと、鋭い歯が並んだ大きな口をあけて激しく威嚇する。
うおお、怖い。この辺が近づく限界だ。
しかし、ウツボは危害を加えようとしなければ威嚇だけで滅多に攻撃してこない。
そういえば、以前ダイビングでエントリー後に着底した時、目の前すぐの所にウツボがいた。
激しく威嚇されたが、結局咬まれずに済んだのを思い出した。
泳ぐ幼魚
何の幼魚だろうか?小さな魚がいっぱい泳いでいる。
そういえば、2週間前にこの海を楽しんだ時よりも、魚の数が増えている。
特に、小さな幼魚の数が多い。
そして、魚の行動も少しずつ違っている。
こうやって同じ海域に少し期間をずらしてくるだけで、海の様子はすっかり変わってしまう。
柏島海水浴場のサンゴ
古い橋と新しい橋の中間地点、四国側には一部サンゴが生育している。
柏島の海はサンゴが多いことでも有名。
しかし、柏島海水浴場の海は、人間が港や生活の海としてかなり手を加えている。
そのためか、サンゴの育成数は極端に少ない。
サンゴの周りには多くの魚が群れており、まるで竜宮城のような世界が広がっている。
ソデラッパ
岩の間を覗きこんでヤドカリを必死に探す係長。
さすが、良きパパは子供の喜ぶものを自ずと探してしまうようだ。
そして、その捜索で発見された「ソデカラッパ」というカニ。
ハサミをたたんで体を丸めると、まるで砂の塊や石のように見える。
そのハサミの隙間から覗かせる顔は、まるで魔物のように恐ろしい。
ガンガゼ
柏島の海で最も気をつけたい生き物のひとつ、「ガンガゼ」というウニ。
とにかく長い棘と青い体は不気味。
さらにはこの長い棘をウニウニと動かして、ちょっとずつ動いているのだからびっくりする。
この棘は刺さりやすく抜けにくい上に簡単に折れる。皮膚内に残るととても痛いので注意が必要。
踏みぬいたり、潜水中に体をぶつけないように注意したい。
オレンジ色に光る部分は目でなく、肛門。
クマノミの赤ちゃん
新橋の北側の柏島の海岸の岩場。
2週間前には居なかったクマノミの赤ちゃんが生まれていた。
とても小さな体につぶらな瞳。とっても可愛らしい。
先日訪れた時はこのイソギンチャクに2匹の成魚がいたが、その成魚は今日はイソギンチャクに着かないで泳いでいた。
生まれた子供に家を譲ったのだろうか。
それとも、子供か孵化したら、あとは面倒を見ないのだろうか。
ちなみに、クマノミは世界中で数を激減させていると聞く。
出来れば獲ったりせず、そっと見るだけにしてあげたい。
ボラ
海水浴場でよく泳いでいるのが「ボラ」
卵巣がカラスミは加工され、釣魚としても人気がある。
この日は多くの数で群れていた。
岩についた藻を食べながら、すばしっこく泳いでいる。
アオリイカ
海中を5,6匹でゆっくりと泳いで行く魚が・・・
うん?魚じゃないぞ。よ良く見るとそれはイカ。
おそらく「アオリイカ」だ。
先日テレビで、柏島小学校の子供たちがアオリイカの産卵を助ける意味で杉を海底に沈めていると紹介されていた。
今年も元気に育っているようだ。
ゆっくりと泳いでいるが、こちらが近づくとすばやく逃げる。
なかなか写真に収めることができず、この1枚のみ・・・
どうもイカは海底に足を広げて這っているようなイメージだが、実際は足をピンッと延ばしてスイスイと泳いでいる。
クマノミ
橋の南側・柏島側の岩礁地帯にて。
ここのイソギンチャクにもクマノミ発見。
北側のクマノミと違い、まだ子供はいないようで、2匹の成魚のペアがイソギンチャクについていた。
2週間前は近づくと果敢に攻撃してきたが、今日は警戒するだけで飛び出してこない。
お盆になり、とにかく泳ぐ人が多くなったから、いちいち攻撃するのは面倒になったのだろうか。
柏島の海のゴミ
来るたびに思うのが柏島の海の中にゴミが増えつつあること。
特に真新しいコーヒーやビールの缶が多い。
最近、この場所に海水浴に来る人の数は増えている。
少しモラルを問いたいような行動をする人もごく稀にいるのも事実だ。
こんな空き缶に住む魚は見たくない。
もし、来年も柏島に来れるのなら、空き缶を少しでも拾い上げようと思う。
柏島海水浴場と大堂海岸
柏島海水浴場の一番南側までやってきた。
ここから先は荒波で有名な「大堂海岸」の海岸線となるだけに、とても波がきつい。
港の入り口から波が押し寄せる。
前に進もうとしても、波に押し返される。
海の中も揺れるようになり、魚影も少なくなってきた。
やはり、波が穏やかな柏島の港の中は魚にとっても住みやすい環境なのだろう。
ここから先へは進めないので、いったん四国側の岸へと海を渡る。
オヤピッチャ幼魚
四国側・南側の海は岩が積み重ねられている。
まるで海底洞くつや水路のように複雑に入り組んだ岩の隙間は小さな生き物の住処となっている。
岩陰にはオヤピッチャの小さな幼魚がいっぱいに群れていた。
トゲアシガニ
岩の隙間には何匹も何匹も「トゲアシガニ」が居た。
波に激しく揺れながらも、必死に岩についている藻をハサミでつまみながら食事している。
ハリセボン
港と海水浴場の中間地点の海。少し浅瀬となった砂地で。
ゆっくりと泳ぐハリセンボンを発見。
ハリセンボン大好きな僕はしつこくストーキング(笑)
どうやら体力が衰えているらしく、こちらが近づいてもすばしっこく逃げない。
とはいえ、近づくとゆっくり反転して違う方向に行ってしまう。
何度も何度もゆっくりと近づき、危害を加えないことをアピール。
すると、ハリセンボンも安心してか、うっとうしくなってか逃げなくなった。
そして、至近距離からの観察と撮影に成功。(写真はノートリミング)
良く見ると、顔はしわくちゃのおじいさんのように見える。
老魚となったのか、それとも病気なのか。
どちらにせよ、天敵の少ないハリセンボンだけに、これだけ弱っても他の魚に襲われないでいる。
それでも砂地をついばみ、必死に餌を探して生きようとする姿は、とても感動する。
その姿を僕はとても応援したくなった。
小さなゴンズイ玉?
泳いでいると、とても小さな魚がいっぱい固まって群れているのを発見。
ゴンズイ玉のようだが、幼魚のあつまりなので、本当にゴンズイかどうかはわからない。
集団になって海をゆっくりと泳いで行く姿はとても不思議。
魚群
この日の柏島は魚影が濃かったが、小さな魚の群れに出会った。
魚の種類と成魚か幼魚かはわからない。
しかし、1000匹はいそうな大きな群れがすぐ足もとを泳いでる。
ゆっくりと潜って、その群れの中に突っ込んでみる。
魚群に取り囲まれる
僕が群れの中に入っていくと、すぅっと群れは僕をよける。
そして、僕を取り囲むようにゆっくりと泳いでいる。
まるで魚のカーテンに包まれたような感覚。
青い海の中、目の前を通り過ぎて行くいっぱいの小さな魚たち。感動のシーン。
魚群の移動
どうやって群れは統制をとっているのだろうか。
どの個体が意思決定を下しているのだろうか。
魚は一斉に迷いなく整った足並みで移動していった。
まるで1枚の布地が引っ張られていくように、魚群は違う場所へと泳いで行った。
周りを泳ぐ魚の群れ
本日の潜水の最高深度6mにて。
海底にいる魚の大群目指してダイブ。
僕が海底に降りて行くと、ゆっくりと僕の周りを取り囲むように泳ぎ始めた。
とても美しい光景。
音もなく泳ぐ魚の姿はいつまでも見ていたくなる。
が、残念ながら哺乳類の僕は息が続かず、急いで浮上する。
柏島海水浴場水深5mの世界
水深約5m。新しい橋と古い橋の間の四国側の岸付近。
深くなった砂地と岩場にも多くの魚がいる。
浅いビーチ付近ではこれだけ多くの魚はなかなか見れない。
そして、この魚を間近に見ようと思うと、5mを潜水しないといけない。
普段は潜らない場所だったが、男3人気合いのシュノーケルでまた違った柏島の世界を見ることができた。
カゴカキダイ
好奇心の強いカゴカキダイ。
比較的人間に慣れているが、やはり近づくと岩陰に逃げてしまう。
ただ、至近距離から潜るよりも離れた場所で潜水してから近づく方が逃げなかった。
オトヒメエビ
岩の下にエビが隠れている。
イセエビかとおもって覗きこむが、どうも小さい。
姿ははっきり見えなかったが、おそらく「オトヒメエビ」だと思う。

6時間も泳ぎ続けたので、最後はヘロヘロ。
海から上がるとシャワーに行列が出来ていたので、そのまま帰路に着く。
途中の温泉で海水を流し、我が家に帰ったらそのまま気絶するように眠りにつく。
ハードで楽しい接待だった・・・


柏島の地図

2008年8月17日 (日)

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安曇野ちひろ美術館 【長野・四輪・ファミリー】

安曇野の観光でどうしても妻が寄りたいとリクエストした場所。
「安曇野ちひろ美術館」
画家のいわさきちひろさんの作品を集めた美術館である。
「いわさきちひろさんって誰?」僕の質問に妻はこう答えた。
「誰か知らなくても、絶対に作品は見たことがあるよ」
安曇野ちひろ美術館
美術館の中は、とてもきれい。
まず訪れる展示室には、いわさきちひろさんの作品が所せましと並べられている。
その作品を拝見すると、確かに見たことがある。
妻の言うとおり、よく見たことがある。柔らかいタッチの優しい子供の絵。
こんなにたくさん集められているのは初めてで、ゆっくりと鑑賞した。

次の展示室に入ってびっくりしたのは、いわさきちひろさんは30年以上前に亡くなっていたこと。
現在も活躍する画家と思っていたくらい、その作品には時代を感じられない。
彼女がどのような人生を歩み、どのようにして作品を作ってきたのか。
そして、この長野でどのように自然に親しんできたのかが展示されている。

他にも世界の絵本画家の作品が集められた展示室。
様々な絵本が読める図書室がある。
僕が子供の頃に見た絵本が何冊か見つかった。
読んでいると、とても懐かしく、忘れていた記憶がいっぱい蘇ってくる。
そして、その本の1冊が、いわさきちひろさんが挿絵を担当した絵本だった。

ショップやカフェなども併設されていてとても、ゆっくりと楽しめる場所だ。
安曇野ちひろ美術館・中庭
自然豊かな安曇野に建てられた美術館。
とても緑に囲まれていて気持ちがいい。
中庭に出ると、オブジェがいくつも飾られていて、畑でラベンダーが花をいっぱい咲かせていた。
遠くには雪を頂いた北アルプス。
まるで、北海道の富良野に来たような、とっても気持ちのいい庭だった。
安曇野ちひろ美術館・公園
美術館の周りには、「安曇野ちひろ公園」が整備されている。
公園は無料で利用でき、一面の芝生と水に親しめる広場が気持ちいい。
北アルプスを背に、美しい花にあふれた花壇といくつものオブジェに囲まれた公園でも美術館の鑑賞後に少しゆっくりしたい。

この日は天気が悪く、宿のチェックイン時間が迫っていたのでゆっくりできなかったのが残念だった。
また機会があれば、もう一度今度はゆっくりと訪れたい場所となった。

【安曇野ちひろ美術館】
My評価(5段階)
★★★★(4.0)

2008年8月15日 (金)

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大王わさび農場・安曇野の水車風景 【長野・四輪・ファミリー】

長野県安曇野。
先日、某新聞で「定年後に移住したい田舎」の人気ナンバー1に輝いた場所。
実は僕のリタイヤ後に住みたい場所の筆頭候補でもある。
美しい北アルプスを眺め、清涼な水に満たされた場所は、とにかく気持ちの良い場所だ。
その安曇野を代表する風景の一つがここ、「大王わさび農場」である。
安曇野・水車
誰もが1度はパンフなどで目にした事があるだろう風景。
信州・安曇野の水車の風景は、この大王わさび農場にある。
透明で清涼な水が深い森の中を流れ、水車を回す。
水の中には、ゆらゆらと水草が揺れている。
群を抜いて、美しい水辺の風景は、見る人の心を奪い、虜にしてしまう。
安曇野・蓼川
とにかく流れる水が美しい。
透き通った美しい水の中には、いっぱいの命が育まれている。
水辺には瑠璃色の美しいトンボが何匹も舞い、短い夏を謳歌している。
わさびは清涼な水にしか生息しないのだから、わさびを育てる農場の中を流れる水は必然的に清水である。
わさびを作っているのは、基本的に水が美しい深い山の中。
しかし、このわさび農場は町のすぐ近く、市内を流れる大きな「犀川」のすぐ側にある。
山というより、盆地のど真ん中に位置する農場は、豊富な湧水でわさびを栽培している。
いかに、安曇野の自然と美しい湧水が豊かであるかが、ここに来ると実感できる。
安曇野・代表的風景
森の中を流れる川は「蓼川」
静かに、それでいて力強く流れる清流は、ゆっくりと水車を回し続ける。
森の中に響く水の音と水車の音、そして小鳥のさえずり。この場から心も体も離れられなくなる魅惑の空間。
大王わさび農園
わさび農場には、いくつも清流が流されていて、その流れの中でわさびが栽培されている。
平地の中につくられているので、とにかく広い。
一体どれだけのわさびがここで収穫できるのか、想像もできないくらいの広さである。
写真は農場のごく一部分。
夏場は陽射しを避けるため、黒い日除けに覆われている。
広いワサビ畑の光景は、壮観だった。
ちなみに、ゴールデンウィークに訪れた時はこの日避けは畳まれており、この下を流れる清流とワサビの姿が見えた。
大王わさび農園
森の中に広がるワサビ畑。
猛暑の中、緑と清流が作り出す清涼感は、とにかく清々しい。
園内は散策しているだけで、涼むことができる真夏のオアシスのようでもある。
大王わさび農園
黒い日除けの下には、ワサビが並び、清流が絶えず流れている。
流れる水には足を浸せる場所(親水広場)がある。
靴を脱ぎ、その流れに足を入れると、とにかく冷たい。
年間を通して12℃を保つ湧水は、暑い夏の日には、たまらない清涼感。
こんな冷たく美しい水があふれる安曇野の恵みは、最高のわさびとなって育まれている。
大王わさび農場・大王窟と開運洞
園内には「大王神社」があり、その奥にはこんな祠がある。
「大王」というこの農場の名前の由来が、この神社や祠にある。
昔、大和朝廷が東北制圧の足がかりとして、信濃の国に苦しい負担を強いていた。
それを見かねた、安曇野の魏石鬼八面大王が立ち上がり、大和朝廷と激しい戦いを繰り広げる。
最終的に魏石鬼八面大王は倒されてしまうが、朝廷はその強さを恐れ、復活できないよう遺体をバラバラにして埋めた。
その胴体が埋められていた塚がこの農場にあったことから、「大王」と名付けられたそうだ。
大王わさび農場・開運洞
祠の内部。
真っ暗な中に灯りが灯され、真夏でもクーラーが効き過ぎているくらいとても涼しい。
奥には宝船が祭られていて、触れると御利益がある・・・かもしれない。
大王わさび農場・レストラン
農場内には食べる場所が充実している。
そば処、レストラン、茶屋、土産店・・・
ソバや岩魚の塩焼きなど、信州ならではのものや豊かな自然の恵みも楽しめる。
もちろん、わさびコロッケ・わさびソフトなど、ここの主役を使った特産品も目白押しだ。
今回は「レストラン」で昼食を頂いた。
窓際のカウンター席からは、清流のほとりのわさび畑が見下ろせる、気持ちのいい場所だ。
大王わさび農場・わさびソースかつ丼
頼んだのは、わさびソースかつ丼(1000円)
すっかり信州名物となったソースかつ丼に、たっぷりのわさびが小鉢で添えられている。
もちろんわさびは、この農場でとれた新鮮なわさび(のはずだ)

ためしにワサビをそのまま一口。
ツーンと来る感覚は不思議とすぐに治まる。その後は後味は残らず、清々しい清涼感。
次にたっぷりカツにワサビを乗せていただく。
ツーンとワサビの先制攻撃が来たあとは、カツの味が口の中に広がる。
ワサビによって、その肉の旨みとソースの甘さが引き立ち、とてもおいしくいただけた。
大王わさび農場・水車小屋
さて、園内を回ったら、再び水車小屋に戻ってきた。
この風景は農場のお気に入りの風景だけでなく、安曇野のお気に入りの風景。
どうしてもここに足が向き、写真も多くなってしまう。
安曇野・水車小屋
流れる清流。
岸辺から見ていても十分だが、もっと水に親しみたければ、ゴムボートに乗れるサービスがある。
少し下流の駐車場内に、サービス乗り場があった。
この清流をボートやカヌーで遊ぶのは、とっても気持ちいいだろう。
でも、カメラマンには煙たがられそうだが・・・(笑)
大王わさび農場・水車小屋
ただ、水の流れを楽しむ。それだけで、ただ幸せ。
家に持って帰りたいくらいの風景。
この流れのほとりに我が家があれば、どんなに豊かな暮らしかと想像してしまう。
安曇野・水車小屋
回る水車。
川床の緑を包む澄んだ水と森の緑を包む澄んだ空気を水車がゆっくりとかき回している。
安曇野水車小屋
どこまでも澄み切った水。いつまでも居たくなる場所。
ゆっくりしていたいが、今は旅の途中。名残惜しいが、この場所を後にする。
いつか好きなだけ、この場所でとどまれる時を夢見て。
まだ今は、旅の途中・・・

【大王わさび農場】
■My評価(5段階)
★★★★★(5.0)

2008年8月12日 (火)

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柏島海水浴場でシュノーケル・2日目 【高知県・シュノーケリング・ファミリー】

柏島海水浴場
2008年7月の柏島滞在2日。
この日も宇宙まで突き抜けるような真っ青な空。
そこに浮かぶ白い雲がとても眩しく、夏の風景を演出してくれる。
美しい太陽に照らされた、柏島の瑠璃色の海は、今日も変わらない原色の美しさで僕たちを出迎えてくれた。

【先日のシュノーケルと、柏島のシュノーケルポイント詳細記事はこちら】
柏島の海
海に近づけば近づく歩と、その湛えた水の美しさに虜にされていく。
渚に立てば、その誘惑に勝つことなどできない。
すぐさまシュノーケルを装着して、瑠璃色の世界にわが身を放り込む。
セミホウボウ
さっそく本日も潜水の練習。
航路にあたる深い砂地へドルフィンキックで潜っていく。
と、水深4mで突然出迎えたのは大きないかつい魚。
セミホウボウだ。海水浴場でこんな魚に会えるとは思わなかった。
ゆっくりと接近してみるが、こちらの接近に近づくと、羽根のような胸びれを広げてグライダーのように海底を滑空して去って行った。
柏島の港の海中
そのまま海を横切り、柏島から四国本土へと泳いで渡る。
とはいえ、50mの距離もないのだが・・・
ここは港の船を陸に上げる場所。
港の施設の中なのに、この水の透明度。
この柏島では、自己責任で港の中でシュノーケルすることもできる。
ただし、船が頻繁に出入りする時間はとても危険。昼食時や夕方が狙い目。
ハリセンボンとソフトコーラル
今日もまた、ハリセンボンと追いかけっこ。
ソフトコーラルの影に隠れたようだが、すぐに見つかった。
柏島・海中のゴミ
美しい柏島の海だが、年々訪れる人は増えている。
それに伴い、海中の空き缶などのゴミも確実に増えている。
残念なことだ。
時間があれば、海の中に落ちているゴミを拾い集めてやろう。
と、思ったが、結局遊ぶことに夢中になってできなかった僕は、まだまだ未熟者だ・・・
ソフトコーラルとソラスズメダイ乱舞
今日の遊び場は、古い方の橋の下。
今年はここにソラスズメダイがよく根付いている。例年以上のすごい数だ。
水中から見上げた柏島の橋
海の中から見上げる柏島と四国を結ぶ橋。
地上の世界は、海の中から覗くと、また別世界だ。
海面から見た柏島の飛び込み
橋の上からの飛び込みは、柏島の風物詩。
橋の下で泳いでいると、突然ドボンッとすごい音がして、空から人が水の中に人が降ってくる。
下から見上げていると、そこには人間ドラマがある。
格好よくバク転しながら飛び込む遊びに来た大学生。
頭から見事に飛びこむ地元の中学生。
どうしても飛び降りられずに欄干にしがみついている遊びに来た小学生。
そして、こうやって飛び込むんだ~と言って、見事に飛びこむお父さん。
柏島絶好のシュノーケルポイント
橋の上が飛び込みポイントなら、橋の下は絶好のシュノーケルポイント。
橋中央の橋脚付近の水深は約4m。
川のようになった海の流れが結構きつい場所でもある。
それでもシュノーケリングを楽しむなら、この付近が一番。
この橋脚には根付いた魚がいっぱいいて、最も多くの魚と出会えるポイントでもある。

飛び込む人は下にいる人に気をつけて。
そして、シュノーケルする人は、常に飛び込みの死角にいるように泳ぎたい。
そして、橋から出るときは、十分に上方を注意して。
すぐ脇を通過する船
橋脚付近でシュノーケルするなら、飛び込み以外に気をつけないといけないのは船の通過。
柏島海水浴場の対岸は、渡し船の港になっている。
ここからダイビングや釣りの客を乗せたボートやクルーザーが出入りする。

泳いでいると「あぶないぞ~」という声。
すると、スクリューを停めて惰性でゆっくりと大きな船が真横を通過していった。
橋の下を通過すると、船は再びスクリューを回して進んでいった。

水中は空気に比べると、よく音を伝える。
海水浴場で潜っている時に、港で船がスクリューを回せば、その音はとても大きく聞こえる。
シュノーケリングをしていてスクリュー音が聞こえたら、すぐに航行中の船の位置を確認すべき。
そして、船が近づくようならば、浮上したまま安全な場所に移動してやり過ごそう。
ソラスズメダイ
港側の橋の下には、すごい数のソラスズメダイが群れている。
光射し込む海底に舞う青い小さなダンサー。
群れの中に突入すれば、すぅっと、群れは僕を取り囲むように避けていく。
ソラスズメダイ
自分の体に比べたらとても大きな僕がウロウロしているのに、一定の距離を保つだけでソラスズメダイは逃げない。
しょせん素手の人間などに捕まえられないことを知っているのだろうか。
僕が泳ぐ周りで、キラキラと輝く青い魚たち。
いつまで泳いでいても飽きない水中の風景だった。
竜宮城な海の中
再び中央の橋脚に泳いで戻ってきた。
真っ赤なソフトコーラル、瑠璃色の海の色、そして、その風景を舞う空スズメダイの青色。
その他にもカラフルな魚がいっぱい泳ぐこの海は、まるで竜宮城だ。

橋脚に妖しいまでの美しい飾りを持つ大きな魚が休んでいる。
ミノカサゴだ。
海の流れに漂うその大きな背びれと尾びれは、少し離れて見ていると癒しでもある。

しかし、この魚には絶対手を出してはいけない。背びれには強烈な毒棘がある。
これに刺されると、大人の男でも涙がボロボロあふれるくらい、とても痛い。
この毒で死ぬことはないが、足の届かない場所で刺されてパニックになるととても危険だ。
これだけは絶対に子供が手を出させないように教えておいてあげたい。

他の魚は人間が近づくとすばやく逃げるのに、ミノカサゴは逃げるどころか悠然とそこに佇む。
獲れるものならとってみな。そう挑発しているようにも見える。

さて、海水浴場の南側、島と陸の幅が狭まったあたり。
このあたりの柏島側の岩礁地帯にはいくつかイソギンチャクがある。
そのイソギンチャクに必ずと言っていいほどクマノミがいる。

クマノミはイソギンチャクと共生することで有名。
クマノミはイソギンチャクの毒の触手の中に住むことで身を守る。
イソギンチャクはクマノミに巨大な魚を追っ払ってもらったり、クマノミの食事のおこぼれをもらったりする。

クマノミはつがいでイソギンチャクに住み着き、近くに産卵することから、敵を追っ払うそうだ。
イソギンチャクの間から、こっちをじっと窺うクマノミ。
近づく人間に興味を示している愛着ある姿のように見えるのだが・・・

次の瞬間、クマノミは自らの体をロケット弾のようにして、こちらに突進してきた。
猛スピードで目の前から突進して来られたので、びっくりした。
しかし、クマノミも馬鹿ではない。
人間の巨体に猛スピードで当たれば自分もタダでは済まない事はしっかりとわかっている。
ぶつかる寸前に進路を急変更して、衝突をやり過ごす。
その後も何度も何度も、僕の周りを泳ぎながら、すきあらば突進してくる。
果敢にも、自分の住処を守るため、クマノミは何百倍も大きな敵に立ち向かってくるのだ。

クマノミに攻撃されているのだが、それがなんだか遊んでもらっているようで、ついつい長居してしまった。
クマノミにとっては、命をかけて自分のテリトリーを守っている行為。
なんだか悪いことしたなぁと、少し反省しながら、その場を後にした。
 
【お願い】クマノミは世界中で数を激減させていると聞きます。
愛情をもって接してあげてください。


さて、この日は遠く離れた我が家まで帰らなければならない。
名残惜しいが、少し早目に海から上がった。
簡単にシャワーを浴び、車に乗り込んで帰路に着く。
帰りは途中で、気持のよいお風呂に入るつもりだ。

少しずつ離れていく柏島の海。
今年もとても楽しかった。また、来るからね。
そう誓って、青い海を後にした。

柏島の地図

2008年8月10日 (日)

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木曽駒ケ岳登山3・登頂そして下山 【長野・登山・ファミリー】

木曽駒ケ岳頂上
駒ケ岳頂上山荘を出発して20分も経たないうちに、到着した。
日本百名山のひとつ、「木曽駒ケ岳」(2956m)
雲を眼下に従えた、空の中の頂上だ。

僕の登頂は大学時代に登った時と合わせてこれが2回目。
妻は初めて。これで妻の制覇した百名山の数がひとつ増えた。
木曽駒ケ岳・駒ケ岳神社
頂上には「駒ケ岳神社」の立派な社がある。
社を守る鎮守の森はなく、さえぎるものなく風や豪雪にさらされる中、厳かにそこに鎮座している。
木曽駒ケ岳・駒ケ岳神社
駒ケ岳神社の祠は2つある。
木曽の祠と伊那の祠。
こちらの祠は比較的新しく、厳しい天候から周囲に積み上げた石垣で守られている。
木曽駒ケ岳からの宝剣岳
頂上から振り返る「宝剣岳」(2931m)
ケルンの向こうに広がる険しい岩綾は大迫力の風景だ。
木曽駒ケ岳からの中岳
見下ろす駒ケ岳頂上山荘。
周辺はキャンプ指定地にされており、シーズン中は色鮮やかなテントの花が咲く。
この日はシーズン直前、まだ時間も早く、テントは一張もなかった。
小屋のすぐ後ろにそびえる山が「中岳」(2925m)
一般ルートは中岳に登る道だが、今回僕たちが歩いたのは右側の中岳の山裾を巻く道。
見ていただいてもわかるように、途中から険しい岩肌の斜面中腹を歩く道になっている。
初心者は多少しんどいが、中岳に登る安全な真ん中の道を行きたい。
木曽駒ケ岳からの伊那前岳
駒ケ岳周辺の山に端を発し、深い谷が伊那路へと刻みこまれている。
ここから流れ出した水は、天竜川へと注がれる。
さて、東側(伊那路)の空には青空が広がっているが、西側(木曽路)からあやしげな雲がどんどん広がってきている。
天気は西側から崩れる。間もなくこの稜線の天気は悪化するのは明らかだ。
残念だが、頂上での滞在はそこそこにして、来た道を急いで下山する。
木曽駒ケ岳・雲の中の稜線
宝剣山荘付近まで戻ってきた。
目の前に見えるのは伊那前岳(2883m)へと続く稜線。
稜線は雲の上の世界ではなく、間もなく雲の中の世界になりそうだ。
乗越浄土から見下ろす千畳敷
やっと「乗越浄土」まで戻ってきた。
ここからロープウェイ駅のある千畳敷までは下るだけ。
稜線に雲が迫ってきているが、時折西日となった太陽が雲の切れ間から美しい千畳敷カールの世界を照らしてくれる。

下りは登り以上に困難がある。それは雪の上の下り。
カールにいっぱい残った雪の上の下りは慣れていないと、とても歩きにくい。
登山者の多くが何度もこの雪の上で、尻もちをつき、恐る恐る1歩を踏み出していた。

しかし、この踏み固められた雪は慣れるととても面白い。
かかとに体重をかけて雪の中に打ち込み、怖がらずに普通に階段を降りるように歩けばあら不思議。
アイゼンやストックがなくてもスイスイと雪の上を下っていける。
僕は雪の斜面を下り降りるのが大好き。だから雪山に行くと、下りのコースタイムが異常に早い。
この日もなかなか下れない妻を尻目に、ひとりで下まで雪の上を駆け降りた。
夏の雪の感触、そして自然の中で風のように走り抜ける感触はとても気持ちいい。
雪の下りに苦労する他の登山者からの「すごいっ」という声も、まんざら悪いものではない。
僕は妻を迎えに行くふりをして、またこの快感を楽しむため、雪の斜面を駆け足で登りなおした。
見上げる宝剣岳
カールから見上げる宝剣岳。
登り始めた時と比べるとずいぶん雲が増えてきたが、まだ美しい風景。
見上げる伊那前岳の稜線
伊那前岳の稜線。
雲の切れ間からスポットライトのように射し込んだ日光が斑に山肌を照らす。
音もなくゆっくりと、光と影は緑色の斜面を走って行く。
宝剣岳の稜線から雲があふれ始める。
ついに稜線の向こう側から雲が越えてこちら側に流れ込んできた。
間もなく、先ほどまで居た稜線や山頂は雲の中の真っ白な世界になるだろう。
これがこの日最後に見た、光に照らされた山の姿となった。
下界から迫る雲
剣ヶ池まで下り、逆さ宝剣岳の撮影のチャンスをうかがっていた。
早く雲が一瞬手でも切れないか・・・
しかしふと山の下を見ると、なんと雲が下からも湧いてきた。
もう足もと間近まで迫ってきている。
それと同時に、堰を切ったように宝剣岳の稜線から雲がカールへと流れおちてきた。

世界は一瞬にして光を失い、真っ暗になる。
来る。これはやばい。
一瞬にして周囲を包み込む雲は大荒れの予感。遠くでは雷も鳴り始めた。
撮影は諦め、ロープウェイ駅への階段を足早に登り始めた。
ロープウェイ駅につくと同時に、周囲には雨音が激しく響き始めた。

一瞬にして変わる天気。これが山の恐ろしさ。
遮るものが何もない高山で冷たい雨に打たれると一気に体温が下がる。
岩だらけの足場はとても滑りやすくなる。
雲に包まれ、何も見えなくなり、道に迷いやすくなる。
そして、雷が自分を包む雲や、自分と同じ高さを飛ぶ雲の中で発生する。

天気が良い時には想像もできない気持ちいい雲上の世界は、過酷で危険な世界に一気に変わる。
今回は、この雨を見越して宝剣岳への登頂はせず、木曽駒ケ岳での頂上の滞在も短くした。
そのために難を逃れることができた。

雨と雲に包まれて、早々と照明を点灯させたロープウェイ駅から下山に向けて出発したのは間もなく。
もちろん雨にあっても大丈夫のように雨具の用意はちゃんとしていた。
しかし、これで宿で雨具を乾かさなくてもいいと思うと余計な仕事がひとつ減ったみたいでちょっと気持ちが楽になった。

ロープウェイで下界に降りると、雨はやみ、路線バスで車を預けていた駐車場に戻ると、すっかり夏の太陽がまた焼けるような西日を投げつけてきた。
車の中に登山の荷物を積みこんだら、本日の宿に向けて、車を走らせた。
菅ノ台の駐車場付近には温泉施設が何軒かあり登山の汗を流せるが、宿のチェックインの時間が迫っている。
今日の宿は、木曽駒ケ岳の向こう側。
新しくできた国道361号線の権兵衛トンネルを使い、中央アルプスの真下をくぐりぬけて、伊那路から木曽路へと入った。
木曽駒ケ岳登山地図

木曽駒ケ岳の地図

2008年8月 9日 (土)

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ベルリーフ大月・柏島のおすすめリゾートホテル 【高知・四輪・ファミリー】

ベルリーフ大月正面
高知県の柏島。美しい海でダイビングやシュノーケルのメッカ。
その柏島から車で15分ほど国道321号線に向かって戻ったところに気持ちのいいリゾートホテルがある。
「ベルリーフ大月」
南国の美しい海を見下ろす快適な滞在が楽しめるホテル。
その抜群のロケーションにありながら、比較的リーズナブルに利用できるこのホテルに魅せられて、去年に引き続き今年もお世話になった。
ベルリーフ大月から見下ろす青い海
ホテルから見下ろす海。
なんといってもこの美しい海を間近に見下ろすロケーションがたまらない。
青とエメラルドグリーンの海を包み込むような、手つかずの森もとても気持ちいい。

写真右側の海の中にはサンゴがいっぱい生息しており、色鮮やかな熱帯魚が遊ぶ。
そのビーチには、姉妹施設の「大月エコロジーキャンプ場」がある。
キャンプ場には「シュノーケルセンター」があり、ここで気ままにシュノーケルを楽しめる。
ホテルからは遊歩道を15分。車で3分でたどり着ける。
さながら、このホテルとキャンプ場のプライベートビーチだ。
シュノーケリングの道具やシーカヤックなどのレンタルもあり、滞在しながら気ままに海遊びを楽しめる。
ベルリーフ大月・客室(和室)
さて、今回泊まったのは和室。
ベルリーフ大月には洋室・ロフト付洋室・和室の3つのタイプがある。
去年は洋室に泊まったので、今年は和室に・・・
ではなくて、今年は和室しか部屋がとれなかった。
夏休み時期はとても予約がとれにくい、人気のホテルでもある。
ベルリーフ大月和室
部屋はとても広く、テレビ、金庫、冷蔵庫がある。
冷蔵庫の中の飲み物は申告制の有料だが、ミネラルウォーターのみ無料で頂ける。
部屋にはウォッシュレット付のトイレとパスルームがあり、アメニティもしっかりしている。
海水浴で疲れた体を畳の上で横たえると、とっても気持ちがいい。
そのまま、気絶するように眠りに落ちてしまいそうなくらい。
浴衣は無いが、作務衣が用意されている。
和室に泊まると、申し出がない限りは布団は敷いてくれない。
布団敷きを希望する場合は、あらかじめフロントに頼んでおく。
ベルリーフ大月・ウッドデッキ
さて、このホテルの目玉のひとつといえるのが、各部屋に設けられた広いウッドデッキ。
ここにはイスとテーブルが用意されていて、美しい海を見下ろしながらくつろぐことができる。
このウッドデッキに魅せられて今年も宿泊したのだが・・・
あれ?去年と違って海があまり見えない。
ベルリーフ大月・ベランダ
各部屋のウ