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2008年5月31日 (土)

記事タイトル

国民宿舎足摺テルメで楽しむ温泉リゾート 【高知・四輪・ファミリー】

四国最南端の足摺岬
黒潮が洗う断崖絶壁は、四国の中でもひときわ雄大で美しい海の風景。
全く違う、南国のような土地、青い海はゆっくりと滞在して楽しみたい。
そこで比較的リーズナブルに泊まれる公共の宿である国民宿舎に今回投宿した。
足摺テルメエントランス
泊まったのは「国民宿舎 足摺テルメ」
温泉スパリゾートがあり、黒潮の青い海を見下ろせるホテル。
なんといっても国民宿舎らしからぬ建物は、建築家の團紀彦氏によるモダンな設計。
スタイリッシュなエントランスを前にしただけで、その期待は膨らむ。
足摺テルメのテラス
エントランスに入る前に、階段の向こうに広がる海がどうしても気になる。
青空の下に広がる青い海を、真っ白なモダンな建物越しに眺められる。
それはとても美しく、気持のいい風景。日本とは思えないくらいだ。
足摺テルメのロビー
さて、エントランスに入る。
エントランスは建物の最上階になっていて、客室は下に続いている。
チェックインをしたら客室へ降りて行く。
白を基調にした建物だが、中の一部にはウッディな空間も広がる。
足摺テルメの白亜の階段
客室棟(洋室)へと続く階段を下りて行く。
ここはこの足摺テルメの顔と言ってもいいスペースだ。
真っ白な壁に挟まれた空間に、ガラス張りの天井から光が降り注ぐ。
とてもスタイリッシュで洗練された空間。
ここで挙式をあげられそうなくらいな「白亜の空間」
ただ、客室は山の斜面にそってつくられているので、エレベータはない。
この空間はデザイン重視でエスカレーターはない。
洋室での宿泊はバリアフリーには未対応。
この階段の昇降に支障がある方は、エレベータがある和室での宿泊がよさそう。
足摺テルメの客室(洋室)
洋室はこの階段から左右に続くおしゃれな廊下沿いに入口が配されている。
中に入ると、国民宿舎とは思えない、そのスタイリッシュさと広さにびっくり。
広い洋室の外にはとても広いテラスがあり、洋室と一体感があるようにつくられている。
カーテンを開け放つと、贅沢なくらいの広さを感じられる。
足摺テルメの洋室から見たテラス
部屋の中から見るテラス。
泊まった部屋の中から海は見下ろせなかったが、テラスに出ると、緑の山の下に青い海の広がりを眺められる。
窓際のテーブルからは、青い空と緑の山の気持ちいい風景が、まるで白い額縁に飾られたかの様に望める。
黒潮の音と鳥のさえずりがとても気持ち良い。
浴衣、ポット、金庫、テレビ、アメニティが備え付けられていて、冷蔵庫が自由に使える。
クローゼットも広く、ユニットバスと洗面所も部屋にある。

さて、ひと休憩したら「スパリゾート」を楽しもう。
足摺テルメに泊まるときには持ってきたいもの、それは水着。
宿泊者は無料で温泉スパを楽しめる。
温泉スパには25mプール(スイミングキャップはプールサイドで無料貸し出しあり)などがある。
ただし、一部使用できなくなっているのが残念。
足摺テルメの温泉
温泉スパを楽しんだら、その足で温泉に直行。
ガラスをふんだんに使った広くて明るい浴室はとても気持ちいい。
足摺テルメの露天風呂
このお風呂の目玉はやはりこの露天風呂。
広大な太平洋を見下ろしながら浸かる湯はとても気持ちいい。
この右側の壁が解放されていて、海と山、両方眺められる素晴らしいロケーションだ。
夜には航行する船や漁船の漁火がとても幻想的だ。
足摺テルメの夕食
さて、温泉を楽しんだらお楽しみの食事だ。
海の幸を中心に、おいしいものが勢ぞろい。
温泉を楽しんだあとの美味しい料理と冷たいビールは本当にたまりません。
もちろん、土佐の名物、カツオのタタキも楽しめる。
夕食はレストランで。ちなみに和室に宿泊すると部屋食にできるそうだ。
足摺テルメのライトアップされた階段
夜、ライトアップされた階段はとても美しい。
しばし、浴衣姿でこの階段座り、雰囲気を楽しむ。
おいしい食事にビールが進んだ。
すっ転ばないように、気をつけて客室へ降りて行く。
足摺テルメの客室テラス
起きると気持の良い朝。
カーテンを開けると、その気持のいいテラスに思わず誘われる。
小鳥のさえずり、青い海。とても気持ちのいい朝を感じられるテラスはとても贅沢だ。
このテラスで、ゆっくりとくつろぐのもよさそうだ。
足摺テルメの朝食
朝ごはんもレストランで。おいしい和食がうれしい。
レストランの広い窓から眺める外の風景もとても気持ちいい。
足摺テルメから眺める太平洋
チェックアウト。とても気持ちの良い滞在だった。
写真下のガラスが張り巡らされているところが、客室へ続くあの階段。
その左右に広がるいくつもの四角い穴が、気持のよい客室のテラス。
上から見ると、客室の中の様子は全く見えず、オブジェのようになる。
左奥の建物が温泉とスパ。
足摺森林公園
駐車場の奥には吊橋が架かっている。
吊橋を渡ると「足摺森林公園」という自然観察園が整備されている。
周囲には深く亜熱帯性の独特の植生が広がっている。

自然を楽しみながら、温泉で体を動かし、そして癒せる心地よい滞在。快とても適な国民宿舎だった。

2008年5月30日 (金)

記事タイトル

マイントピア別子の産業遺跡 【愛媛・散策・グループ】

ツガザクラを求めて登った別子銅山
下山後はいつも立ち寄る場所がある。「道の駅マイントピア別子」だ。
ここは別子銅山の最後の採鉱本部があった場所。
昭和48年の閉山後、施設のほとんどが取り壊されたが、その跡地が別子銅山の歴史を知るテーマパークとして整備されている。
そして、大きくて気持ちの良い温泉があるので、ここで登山の後はいつも汗を流すのだ。

去年の温泉の入浴レポートはこちら
<FONT size="-1"><B>端出場水力発電所</B></FONT>
温泉で登山の汗と疲れを流したら、その後少し園内を散策。
お金を払って入場する観光坑道も良いが、それ以上の魅力は園内に点在する産業遺跡。
最後の採鉱本部があっただけに、その産業遺跡の規模は大きい。
対岸には巨大な発電所が今もそのままの形で残っている。
これは明治45年につくられた「端出場水力発電所」
山の上から約600mの落差で水を落とし、銅山に使う電力を発電していた。
当時の規模としては東洋一を誇ったとか。
100年近く経つ今もその頑丈な建物は崩れることもなく、内部には当時の発電機が残っている。
ただし、残念ながら内部は立ち入ることはできない。
また、この発電所のすぐ下を流れる川。とても美しい。
自然のままの姿かと思いきや、多くの場所が遠い昔に護岸された跡が残っている。
レトロな風景に流れる川の水は、とても澄んだエメラルドグリーンだ。
住友・泉寿亭
住友企業の迎賓館であった「泉寿亭」がマイントピア別子の中に移築・保存されている。
中は自由に見学可能。
昭和12年に建てられた京風数寄屋造の落ち着いた佇まい。
しばしここで休息してみるのも良いかもしれない。
別子銅山・第四通洞
さて、マイントピア別子の北側の奥には、すごい産業遺跡が残っている。
別子銅山の最終期には、海面下1000mまで、クモの巣のように地下坑道が走っていた。
その地下世界への入口として、大規模な坑道がいくつかここに造られている。
そのうち、簡単に近づけるのがこの「第四通洞」だ。
大正4年に完成した通洞で、その全長は4596m。
他の通洞と連絡することにより、昭和17年には全長10kmにも延長されている。
昔はこの鉄橋を列車が渡り、屈強な抗夫たちを次々と地下へと送りこんでいたそうだ。
第四通洞内部
通洞の入口までは安全に違う橋で近寄れる。
入口は固く封鎖されているが、中は閉塞されていない。
今も海面下1000m、総延長700kmの坑道へと続く入口がぽっくりとここに口をあけている。
暗闇の中からは流れる水の音。
そして、冷たい空気、時には暖かい空気が地下から噴き出し、地上の空気に触れたとたん真っ白になる。

別子銅山には多くの坑道の入口が残るが、多くが閉塞(埋め戻し)や扉などで封印されていて、深い地下の世界とはつながっていない。
しかし、この第四通洞は閉塞されていないようで、直に地下の世界を感じられる。
出来ればあのトロッコに乗って、この地下の世界に入っていきたい。
しかし、閉山後30年放置されているこの坑道の内部に入るのは、とても危険だ。
そのため、監獄のような鉄柵で入口は封鎖され、センサーで侵入を見張る徹底ぶり。
ただ、今はこの地下の1歩手前で、真っ暗な地下に命をかけた男たちのロマンが広がっている。
噴き出す地下の風に、その熱い思いの欠片を感じ取ることだけが、できること全てだった。

2008年5月29日 (木)

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「瀬戸内海航路」 アートの島・直島2 【香川・島旅・ファミリー】

直島の家プロジェクトをゆっくり鑑賞したら、高松に戻ることにする。
とても見どころのある直島のアート群。
これは宿泊してゆっくりと鑑賞すれば良かったと思うくらいだ。

家プロジェクトのある本村地区から歩いて宮ノ浦港まで30分。
島の風景を見ながら歩いて行く。
移住したと思われる、アートを解すると思われる人の家。
くつろぐ猫。
島の中の遍路道・・・
とても味わいのある風景が所々に点在していた。

途中、文教地区といって、保育園から中学校まで広い場所で隣接する地区がある。
建物はどれも有名な建築家が設計しており、目をひかれるデザイン。
この場所だけ見ると、とても小さな島の学校とは思えない。
広大な土地に子供を集めて一貫教育するような場所。
かつて、この直島が工業で栄え、大勢の子どもが通っていた名残なのかもしれない。
草間彌生「あかかぼちゃ」
さて、港に着いたらフェリーの出航まで少しくつろぐ。
ここは「海の駅なおしま」として整備されている。
フェリーターミナルはコンクリート打ちっぱなしでガラスをふんだんに使った斬新な建物。
大きな庇のような屋根と、フェリー会社のオープンオフィスがとてもおしゃれ。
まさにアートの島の玄関としてふさわしい。
余談だが、この中のカフェのソフトクリームがなかなかおいしかった。

そして、港の広場には、いつくかの芸術家の作品が設置されている。
そのひとつがこの草間彌生氏の「赤かぼちゃ」だ。
海の上からでも目を引く、ちょっと毒々しいデザイン。
中に入ることができ、足元にほのかにライトが灯っているなど不思議な感じだ。
真っ暗な中から丸穴を通して見る、外の美しい瀬戸内の島の風景はとても素敵。
その不思議さに人はこの中に誘い込まれる。
そして、時々その魅力から抜け出せなくなった人がこんな大変なことになっている・・・
直島付近の夕日の海
再び四国汽船のフェリーに乗り込む。そして、船は高松に向けて出港した。
夕日傾く船の上から眺める瀬戸内海の島の姿はとても旅情を誘い、美しい。
フェリーがぶつかる?
船の前方を見ると、なんと、タンカーや他のフェリーが急接近!!
危ない、ぶつかる??
船で混雑する瀬戸内海
と、思ったら見事に船は難なく通過していった。

多くの島が点在する瀬戸内海の航路の多さは半端ではない。
海の幅が狭く、船と船の距離も近づくこの場所では、芸術的な操船術が輝く。
船と船のかけひきを見ているだけでも、とても楽しかった。

2008年5月28日 (水)

記事タイトル

別子銅山に咲くツガザクラ 【愛媛・登山・グループ】

5月20日前後の週末はここ数年、毎年出かける山がある。
愛媛県新居浜市の別子銅山
ここは江戸時代から昭和48年まで銅の採掘が行われていた日本三大銅山のひとつだ。
この銅山は開山から閉山まで「住友」が経営し、大きな財閥に育った礎であった。
200年を超える年月を1つの企業が鉱山を経営し続けた例は世界にも見ない。

鉱山は開発が終了した区画から自然への帰化が図られていた。
人が住んでいた鉱山街や社宅、工場はすべて取り壊され、木々が植えられた。
そのため、この別子銅山は今は深い森に包まれているが、その森の中には何千人という人が生活し、働いた跡が残っている。
文明を放棄して自然に帰った町はどうなるのか。
近未来的な映画やアニメに出てきそうな世界が、本当にこの森の中にある。

その鉱山跡に魅せられて、何度もここに通うようになった僕。
しかし、この鉱山跡に高山植物が咲くことを知り、それが咲く時期には毎年訪れるようになった。
北アルプスの夏に咲く「ツガザクラ」という高山植物が、ここ、四国の標高1300m弱の山に咲くのだ。
しかもその山は、100年近く前までは銅山開発とその煙害ではげ山になっていた山だ。
厳しい自然と自然破壊に耐えて咲き続ける花の美しさに今年も誘われた。

天気はあいにくの雨。
しかし、雨は昼ころには晴れ間が広がるという天気予報を信じ、別子銅山北側の登山口「日浦」に訪れた。
この時期はツガザクラ目当ての登山客でごった返す登山口も、雨模様のためとても人が少ない。
しかし、登山を開始する頃には雨は止んだ。
辺りに漂う濡れた緑の香。とても清々しく、何度も深呼吸してしまう。
そういえば最近は天気が悪い時は山には行かないようになっていた。
山のすがすがしい香は、この雨のあとの緑の香が一番気持ち良かったんだ。
天気が悪くても僕を誘ってくれたツガザクラ。忘れていたものを思い出させてくれたようで、なんだかとてもうれしい。
接待所・採鉱課長宅跡
登山を開始して10数分。
この銅山で働いていた人の墓所を過ぎしばらく登ると、突然おびただしい数の石垣が現れる。
ここは昔の社宅の跡。その石垣の一番奥には、今も立派なレンガ壁が残されている。
ここは接待館や採鉱課長の邸宅があった場所。
当時は日本庭園があり、要人の宿泊時には京都から芸者が招かれたというのが驚きだ。

またここより少し奥には最盛期には300人近い生徒が学んだ小学校。
本格的な舞台装置をもち1000人を収容できた劇場もあった。
アカモノ
登山道には「アカモノ」という花がいたる所に生息している。
別名イワハゼというツツジ科の植物で、とても小さな花を初夏に咲かせる。
まだ花期は早かったが、咲いているものもいくつかあった。
その姿は目指す「ツガザクラ」にとても似ているが、ツガザクラは砂礫地帯や岩の隙間にしか生えない。
土の地面から生えているのはこの「アカモノ」である。
別子銅山の新緑
昔の町の跡を過ぎ、川沿いに建ち並んだ工場の跡を進んでいくと、「ダイヤモンド水」のある広場にたどり着く。
ダイヤモンド水とは、地質調査の途中、水脈にぶつかった事で、地下80mよりこんこんと湧きだした冷たくおいしい水。
採掘に使ったダイヤモンドをちりばめたロッドが今も、地中に取り残されているので、このような名前がついたそうだ。

ここでおいしい水を頂いて少し行くと、空から陽射しが降ってきた。
やった。天気が回復してきた。
美しく流れる銅山の川に映える、照らされた新緑がとても眩しく感じた。

さて、余談になるが、この別子銅山、石見銀山が世界遺産に登録されてから、密かに世界遺産登録を狙う動きがある。
久々に訪れると、突然登山道がびっくりするくらい整備されていた。
ただでさえ、何千人という人が住んでいた町の跡。道はしっかりしていたのだが、崩れた場所や老朽化した橋はすべてきれいに整備されていた。
工場の廃パイプを使った味のある橋が取り換えられたのは残念だが、年々老朽化が進んでいたので仕方がない。
第一通洞
登山道を少し外れると、銅山開発の遺構が見つけられる。
ここは「第一通洞」という、山を掘りぬいた坑道。
明治19年の完成で、1021mもの長さがある。
ここは南側の入口になるが、北側の入口前には駅があり、明治26年に完成する山岳鉄道の発着駅になっていた。
この中がどうなっているかとても気になるが、残念ながら厳重に封印・閉塞されていてその様子は伺いしれない。

また、この第一通洞の上部には2000坪の土地を谷間に造成し、500m以上も地下に掘り進んだ坑道を作った場所がある。
明治28年の完成した「東延」という場所には蒸気機関で地下から鉱石を引き上げる最新鋭の工場も建設されていた。
今も、その造成された石積みの谷間の下は暗渠となっていて、上流から流れてきた川が地下に通されている。
この東延はかなり荒れていて、人間が100年以上も前に造成した場所なので方々に穴があいている。
足もとが悪い今日は散策は控えておくが、レンガ造りの工場の跡や造成の跡、坑道の跡などが残っていて興味深い場所の一つだ。
歓喜坑
ルートに戻り登山道を進む。
途中道端に封印はされているが閉塞はされていない坑道が一つある。
漆黒の坑道の中から噴き出す生暖かい風は、それが地下深くまでつながっていることを感じさせる。

しばらくすると「歓喜坑」という坑道跡にたどり着く。
ここは別子銅山で初めて開かれた坑道。
ひと昔前は入口は老朽化でポロポロに壊れていたがきれいに昔の姿に修復された。
もちろん、厳重に封印されており、中には入れない。

この「歓喜坑」の上部に登山道がある。
ここは左へ進む「牛車道」がお勧め。
採掘した道を牛車に乗せて、はるか下界の新居浜市中心部まで下ろした古の道。
道幅が広く、傾斜も緩やかなので歩きやすい。

しかし、歩きやすいだけがこの道を進む理由ではない。
この道は、別子銅山独特の地形から発達した砂礫・岩石地帯の中を行く。
その風景はまるで森林限界を越えた信州の高山のようだ。
そしてそれは、探し求める花の絶好の生息域なのだ。
ツガザクラ
あった。注意して牛車道脇の岩肌を見ていると、小さく白い花が咲いているのがわかる。
これが「ツガザクラ」
注意していないとわからないくらいとても小さい。
ツガザクラ
その花の大きさは米粒大。
纏っている水滴の大きさが、その花の小ささを物語る。
雨上がりのツガザクラは宝石のような水滴を纏い、とても美しい。
青空の下の鮮やかな花もいいが、宝石のような花もまた素晴らしい表情を見せてくれる。
ツガザクラとアカモノ
さて、先ほど紹介した「アカモノ」と何が違うのか。
どちらの花も形も大きさもほぼ同じ。
だが、アカモノは茎や花の付け根がツガザクラに比べて赤い。
葉がツガザクラが松のような形に対して、アカモノは広い葉をしている。
写真の左側がツガザクラ。右側がアカモノである。
花期はツガザクラの方が早く、ツガザクラが終わると、アカモノが咲く。

しかし、このツガザクラが咲く場所には緑色の根のようなものがいっぱい横たわっている。
これはいったい何だろう?(画面左上から右下へ横切る緑の植物)
銅山越の送電鉄塔
銅山峰に到着。ここはこの山脈の峠にあたり、標高は約1300m。
昔は坑夫が重たい鉱石を担いでこの峠を越え、海のある新居浜市へ下っていたそうだ。
付近一帯は砂礫地帯のため、地形的に森林限界を超えているようで、まるでアルプスの山のような風景が広がる。
人口11万人の工業都市のすぐ上の山が、こんな風景になっているとは信じられない。
この峠を挟んだ新居浜市の向こう側はいくつものダムがある発電地帯。
何本もの送電線が今はこの銅山を越えて新居浜市の工場地帯に送られている。
まず、信州のアルプスではありえない、森林限界を越える場所に立つ送電鉄塔の姿は独特。
ツガザクラ
特に今年は時期が良かったのか、植物的な当たり年なのか。
それとも、厳重に保護されているツガザクラが生息域を広げているのか・・・
今までにないくらい、とても多くの株が花をつけている。
ツガザクラ咲く銅山峰
太陽が出るのを待っていたが、残念ながら深い霧に再び周囲は包まれた。
今年は残念ながら太陽の下のツガザクラは見れなかった。
一面に咲き誇るツガザクラ。こうやってガスに閉ざされると、本当に3000m近い山に来ているような気になる。
ツガザクラ
さて、残念だが、ツガザクラともお別れだ。
別れの辛さにツガザクラも泣いてくれているかの様だ。
東延下流の滝
ダイヤモンド水付近まで降りてくると、急に晴れ間が空に広がった。
あ~あ、あと30分待っていればよかったなぁ。いつもこうである。
ふと見上げると、岩肌から流れ落ちる滝がどこかのテーマパークを思わせる。
しかしこの滝の上部は、先ほど訪れた通洞や造成地の暗渠から導かれた人工の川。
さながら人口の滝で、その下部は崩れた石垣となっている。
川にせり出すカラミ跡
登山道沿いに流れる川にも銅山開発の面影が。
川にせり出した岩は、銅を精製した際にできた鉱石のクズが固まったそうだ。
その上を雨水が滴り、川に落ちている。

雨上がりの別子銅山はとても気持ちよく、普段とは違った表情と気持のよい香を僕に届けてくれた。

別子銅山のルート図

【別子銅山】
■My評価(5段階)
★★★★★(5.0
)

2008年5月26日 (月)

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足摺黒潮市場で清水サバを食す 【高知・四輪・ファミリー】

四国最南端、足摺岬
その入口となる町が土佐清水だ。
この土佐清水の名物といえばもちろん足摺岬や竜串などの美しい黒潮の海が作り出した海岸美。
しかし、その海がもたらすのは美しい風景だけではなく、豊かな海の恵みも見逃せない。
その海の幸を楽しめるお店がある。
足摺黒潮市場
足摺黒潮市場
大きな大漁旗が風になびく黒壁の建物はすぐにそれとわかる。
土佐清水市から足摺岬へ向かう道沿いにある。
外で七輪でおいしそうな海産物を焼く人の姿に、ついついこの中に誘われてしまう。
足摺黒潮市場のレストランからの眺め
中には海産物をはじめ、各種お土産がいっぱい。
試食も楽しめるので、じっくりとお土産を選ぶのも良い。
まぐろのかぶと煮などの加工食品も多く扱っているが、すぐ近くの漁港からあがったばかりの鮮魚も並ぶ。
その魚を買って、外のベンチやレストランの中で頂ける。
外だと、七輪で焼いて楽しむこともできる。

ちょうどお昼時だったので、ここでおいしい魚を頂くことにする。
レストランに入り、建物に面した清水港を眺めながらオーダーした品物が来るのを待つ。
その間にも1隻、また1隻と漁を終えた漁船が港に戻ってくる。
港の奥には漁協市場があり、ここで豊かな海の幸が水揚げされている。
足摺黒潮市場の土佐の清水サバぶっかけ丼
さて、オーダーしたのは「土佐の清水サバぶっかけ丼」1000円。
高知といえばカツオが有名だが、この土佐清水では特に清水サバと言われるくらいサバの水揚げ量が多い。
サバは足が速いので、刺身は水揚げされた場所でしかなかなか味わえない。

清水サバの刺身をあつあつのご飯の上に乗せ、ダシをかけていただく。
すぐ北に位置する宇和島市を中心とした愛媛県南部に伝わる郷土料理「鯛めし」
その食べ方によく似た感じだ。鯛めしはこれに卵をかけるが・・・

味はとてもおいしい。
滅多に生のサバを味わうことは少ないので、サバの本当の味を楽しめるのは嬉しい。
そして、生のサバを楽しめるということは、今食べているサバがとても新鮮という何よりの証拠でもある。
足摺黒潮市場の焼サバ寿司
妻がオーダーしたのは、売店に売っていた焼サバ寿司を持ち込み。
レストランのメニュー以外にもこのように商品を楽しめるのもうれしい。
焼いたというより炙ったサバの身は口の中でほろほろと崩れ、酢飯によく絡んでおいしい。
火を通すことで、生の状態よりもその身に乗った脂の存在が引き立っている。
生でも焼いてもおいしい、サバの魅力を堪能した。

足摺黒潮市場の周辺には海辺の神社や魚市場(一般人の購入不可)など、気持ちよく散策できる場所も多い。
腹ごなしに、黒潮の香を楽しみながら、港町を歩いてみるのも良い。

サバの美味しさに満足して、すっかり上機嫌で黒潮市場を離れた。
が、しばらくして大切な用事を忘れていたのに気づいた。
・・・しまった。お土産買うの忘れた。

2008年5月25日 (日)

記事タイトル

銅山峰のツガザクラ満開 【愛媛・登山・グループ】

ツガザクラ
今日は高山植物のツガザクラを見に行ってきた。
夏の信州の森林限界を越える山に咲く高山植物であるツガザクラ。
その花が、四国の5月の山に咲く。

場所は愛媛県新居浜市の銅山峰。
標高1300m足らずの山だが、この山は日本三大銅山の「別子銅山」として江戸時代から昭和48年まで鉱山開発がされていた場所。
銅山独特の地質が広大な砂礫地帯を作り出し、さながら森林限界を超えた高山の様相が伺える。
そのため、ここは日本再南限のツガザクラの自生地となっている。
一時は煤煙や開発で一帯がはげ山と化した地域。

その数十年後には植生は回復し、鉱山の跡に高山植物が咲いている。
まさにこのツガザクラは人間の自然破壊から自然が回復したこの別子銅山のシンボル。
僕は初めて見た時に、そう感じた。

その美しさとたくましさに魅せられ、毎年満開の頃にはこの山に登る。
今年は天気があまり良くなかったが、それでも水滴を纏った、美しい姿を見せてくれた。


登山の詳細は後日紹介します。

2008年5月24日 (土)

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さぬきうどんツアー第2弾/UDONに出た店を目指せ 【香川・四輪・ファミリー】

さて、懲りずにまた行ってきました。香川・さぬきうどんツアー。
第2弾は妻と企画。今回も人気店をめぐりますが、その中でも映画「UDON」に出てきた超有名店ばかり狙います。

朝10時、琴平付近に到着。本当は9時過ぎのスタートをしたかったのだが、高騰するガソリン代のため、通勤割引のETC料金すら節約する破目に・・・
それでもまだお昼時ではないので、行列は少ないはず・・・



【1軒目 宮武うどん】
劇中で、うどんの食べ方にユースケ・サンタマリアと小西真奈美が驚いていたお店。
さぬきうどんには、この店を師とする店が県内には何店もある。
いわゆる「宮武ファミリー」と呼ばれる店の総本山がここで、超有名。
「あつあつ」「ひやあつ」「ひやひや」など、麺とダシの温度関係を表すさぬきうどんの用語はこの店が生み出したそうだ。
手打ち・手切りの麺はとても太く、形も独特。麺1本1本に個性があり、口に入れるととてもしっかりした食感を楽しめる。
ここで讃岐独特の食べ方である「ひやあつ」で、コシがしっかりのこる熱いうどんを頂く。

■後払い・半セルフ



【2軒目 やまうち】
劇中で、ユースケ・サンタマリア、トータス松本、小西真奈美が車で場所を探していた店。
映画の通り、普通なら見つけられないような場所にある。
なんといってもこのお店の特徴は薪をくべて麺をゆでること。
独特のコシを持つ麺もうまいが、濃厚なダシもとてもおいしい。

■先払い・セルフ



【3軒目・山越うどん】
劇中で、前述の3人がこの行列に並びながらさぬきうどんブームに疑問を感じる場所。
県内のさぬきうどん店でも1,2を争う有名な店で、釜あげうどんに生卵をかけて食す「釜玉うどん」を考案した店。
とにかくここの行列は半端ではない。
アツアツのうどんにな生卵を絡ませると、半熟状態になりとってもおいしそう。
ここに好みに応じてダシをかけて、ガッツリ頂きます。
店の奥には広い中庭があり、ベンチに腰かけていただくことができ、まるでうどんのテーマパークのようだった。

■先払い・セルフ


さて、次は谷川米穀店に向かおう。
ここは劇中で、田中要次演じる白バイ隊員が3人に場所を教えてくれるうどん屋。
ここから少し離れているので気合入れて運転を・・・
と、思ったら妻が満腹で白旗を振っている。
残念ながら、本日はここで終了。

【本日の戦績】
うどん4玉
ちくわ天ぷら1個
げそ天ぷら1個
卵2個
上記料金合計・・・970円 (安い!)


各店の詳細記事が出来次第、リンクいたします。

2008年5月23日 (金)

記事タイトル

四万十川ドライブ◆江川崎~中村◆ 【高知・四輪・ファミリー】

G.W.、四万十川のカヌー館キャンプ場で開催されたキャンプオフ
楽しかった3日間はあっという間に終わり、名残惜しいが解散となる。
雨に濡れたテントをいつ干そうかという宿題を各家族抱えて・・・

どの家族も遠方なので帰路についたが、地元の我が家はすぐに帰るのは勿体ない。
せっかくなので、足摺岬の国民宿舎がとれたので、キャンプオフの疲れを癒しに向かう。

さて、足摺岬に向うには、国道441号を四万十川の河口に向かって並走する楽しいドライブになる。
キャンプ場を出発すると、昨日のサイクリングでも訪れた岩間・口屋内・勝間の沈下橋を通過する。
この日は天気が悪いので、昨日ほどの見ごたえはない。
しかし、雨に薫る四万十川も、まるで水墨画の風景のようでとても素晴らしい。
なお、この国道は改良工事が進むも、細い1~1.5車線の区間が多く残っている。
シーズンの連休などは対向車との離合に十分注意しながら進まねばならない。
高瀬沈下橋
勝間沈下橋を過ぎてやや行くと、「四万十カヌーとキャンプの里かわらっこ」がある。
キャンプ・カヌーの施設ではあるが、ドライブの休憩所としても使える場所だ。
雨もすっかりあがり、天気に回復の兆しが見えてきた。
さっそくここに車を停め、きれいに整備されたキャンプサイトの横を抜けて河原に降りてみる。

河原はとても広く、四万十川の川幅を押し狭めている。
四万十川はすでに下流域なので水量も多く、このあたりでは船が通れるくらいの水深が確保されている。
そのため、この河原は屋形船やカヌーの発着場としても利用されている。
河原にいると、時々観光客を乗せた屋形船が通り過ぎていく。
屋形船の後ろに見えるのは高瀬沈下橋。穏やかな四万十を代表する風景がここにある。
四万十川・鯉のぼりの川渡し
広い河原には、鯉のぼりがずらっと吊るされている。
これが四万十川名物のひとつ、「鯉のぼりの川渡し」だ。
四万十川で最も規模が大きい川渡しは四万十町の十和のもの。
しかし、この時期は四万十川の何箇所かでこのような大小の鯉のぼりの川渡しを目にすることができる。
鯉のぼりの川渡しと屋形船
鯉のぼりが渡された四万十川を屋形船が行く。
とても穏やかな風景。まさに日本の原風景だ。
しばし時間を忘れ、河原に座りこんでその風景を楽しむ。
が、雨が再び降ってきたので敢え無く撤退する。
かわらっこのお弁当
雨を避けるようにかわらっこの「コミュニティセンター」に入る。
キャンプ、カヌーの受付事務所があるところだがとても広く、中で弁当などの販売もしている。
休憩室があり、そこでお弁当を食べることができる。
高知らしく、「カツオ飯」と手巻き寿司を買い、ここでお昼を頂くことにする。

お昼が終わったころにはまた雨は上がっていた。
車に乗り込み、再び四万十川下流の町、中村を目指す。
三里沈下橋
「かわらっこ」を出発してややすると、国道は大きく四万十川から離れてしまう。
川登からは県道340号線へと入る。
国道よりも道幅が狭い区間が増えるが、交通量は少なくなる。
四万十川の水面が間近に感じられるが、ブラインドカープも多くなるので気をつけて車を操る。

やがて「三里沈下橋」にたどり着く。
県道から細い道を降りると、そこには沈下橋が待っていた。
駐車スペースが数台分あるだけなので、車が多ければ県道の路肩に駐車した方がよさそうだ。

この沈下橋の下を流れる四万十川も深い。
川幅もかなり広いのに、これだけの水量がある事に、ここがかなり海に近い事を感じさせる。
この付近も屋形船の発着場が多く、この沈下橋でたそがれていると、屋形船がこの下を何隻かくぐっていく。
佐田沈下橋
さらに県道を南下すると、四万十川で一番有名であろう「佐田沈下橋」に到着する。
この沈下橋には立派なトイレと休憩場があり、四万十川の沈下橋の中で一番観光地化されているといってよい。
今までの沈下橋とは比べ物にならないほど、多くの人がこの沈下橋のある風景を楽しんでいる。

佐田沈下橋は四万十川で一番下流にある沈下橋だ。
四万十市の中心、旧中村市の市街地からの距離も10km足らずと近く、多くの人が訪れる。
それでもまだ、ここには色濃く自然が残り、この橋の袂では昔ながらのゴリ漁を行う漁師の姿があった。
こんな大河でありながら、河口近くでも豊かな自然とその恵みに頼った生活が営まれている。
それが四万十川が「最後の清流」と呼ばれる理由であると、僕は思う。

この付近はとても川幅が広く、沈下橋の長さも半端ではない。
車が途中で出会っても大丈夫なように離合スペースとして少し幅が広い箇所があるが、それでもやはりこの橋の上では離合したくない。
水深はずいぶんと浅くなっていて、ここをくぐっていく屋形船はなかった。

佐田沈下橋を後にして、まだ細い道を進むと中村の古い町並みの中に出る。
ずっと左岸をたどっていた四万十川を渡って右岸に出ると、そこから河口までは国道321号線の快適な道で一気に下る。
四万十川と海の交わる場所を遠目に眺めたら、国道は足摺岬のある土佐清水へと車を導いていく。

四万十川ドライブルート

2008年5月21日 (水)

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『家プロジェクト』 アートの島・直島2 【香川・島旅・ファミリー】

アートの島として世界中に注目される「直島」
その直島を代表するアートを楽しむ場所としては3つある。
「地中美術館」「ベネッセハウス」「家プロジェクト」である。
「地中美術館」と「ベネッセハウス」は有名な建築家・安藤忠雄氏が設計した建物自体もアートのひとつ。
「地中美術館」はその施設のほとんどが景観を損ねないように地中に埋没させたアートミュージアム。
「ベネッセハウス」では美術館が併設された高級ホテルで、滞在しながら芸術を楽しむちょっとセレブな場所。
もちろん、併設された美術館には日帰りの鑑賞も可能だが、宿泊者しか見れない作品やプログラムもある。

今回訪れたのは、比較的手ごろな料金でいろいろな場所を見れる「家プロジェクト」
1998年に始まった企画で、島の東側にある「本村地区」にある古い民家をアーティストが手をくわえ、家自体をアート作品とさせている。
7つの作品があり、うち6か所は1000円で当日見放題。1か所は要予約の施設だ。
直島・本村地区の町並み
作品として建築・改築された建物は7つだけだが、この付近一帯の町もアートと化している。
美しく見事な暖簾が飾られているのはお店ではない。民家だ。
この付近の家はとても立派な造りで、中庭や蔵を持つ古い家も多い。
その入口の門には普通の民家でも暖簾がかけられていて、その内部の庭はとても手入れが行き届いている。
もちろん個人の敷地なので中に入ることはできないが、思わず観光施設やお店と間違って入ってしまいそうなくらい。
暖簾の隙間や立派な門から覗く庭の美しさはここで紹介したいくらいだが、個人の敷地なので控えさせていただく。
しかし、この島に来て通りすがる時には否応なしに目をひかれる美しさなのである。
直島・本村の屋号表札
一般の民家には個人の表札とは別にこのような表札が掲げられているところが多い。
これは「屋号表札」といい、古い家が持つ「ニックネーム」だそうだ。
このような表札もそうだが、ここには瀬戸内海に浮かぶ一つの島としての感じが少ない。
アートの町として町おこしをしている事がそう感じさせる理由のひとつだろうが、それだけではない。
町の規模が大きく、立ち並ぶ家がとても品があり、大きくて立派なのだ。
漁村や農村ではなく、歴史ある町の中にいるかのようだ。
気になったので、その歴史を調べてみると、地図にも載っている島北部の「三菱マテリアル」の精錬所が関係するらしい。
島の財政立て直しのために誘致した企業のおかげで相当多くの人がこの島に移り住み、とても豊かな暮らしぶりだったそうだ。
なるほど、ここは三菱の企業城下町で、富裕層の町だったのだ。

直島はその後精錬所の煙害での自然荒廃、隣の豊島の産廃受け入れなどを克服して、今度はリゾート誘致へと動いた。
そして、それに賛同した「福武書店(現ベネッセ)」の創業者の尽力で「ベネッセハウス」をはじめとした芸術関連施設が建設されたそうだ。
当初島民は戸惑ったそうだが、今は島をあげてその取り組みに協力しているようだ。
護王神社登り口
さて、町の中を軽く散策したら「家プロジェクト」の鑑賞に向かう。
家プロジェクトの「作品」を鑑賞するにはチケット(各施設共通・1000円)の購入の必要がある。
「本村アーカイヴ」や農協前のたばこ屋で売られていて、家プロジェクトの現場では売られているところは限られる。
売られている場所は「護王神社」「南寺」なので、まずはこの施設から観賞することにする。
どちらも混雑すると待ち時間が発生しそうな場所なので、ここから手始めに鑑賞するのがよさそうだ。
まずは高台にある「護王神社」へ向かう。
通りの行き止まりに神社へと続く道がある。
護王神社(2002年 杉本博司)
【護王神社】(2002年 杉本博司)
江戸時代より島にあった神社をアーティストの手で再生させたものだそうだ。
見た目は古式な神社の形式で、敷き詰められた白い玉石の中に佇む社はとても神々しい。
護王神社のガラス階段
しかし、よく見ていると、その社へと続く階段がはとても変わっている。。
ピカピカに磨かれたガラスの階段。これはとても神秘的で美しい。
しかし、この階段の真の美しさはここから見た風景ではない。
この階段は実はこの神社の地下の石室まで続いている。
護王神社石室入口
その石室への入口はここ。
ここからは有料施設で、内部はアーティストの作品なので撮影は禁止されている。
人ひとりがやっと通れるくらいのとても細い通路を奥まで進むとそこは真っ暗な石室。
その石室で待っていたのは、地上の光を透過して暗闇の中で光り輝くガラスの階段。
石室という真っ暗な密閉空間で太陽の光で輝くガラスの階段は、神の世界への導きのようでとても美しい。
幻想的な世界はずっと眺めていたいが、あまり長い間内部で鑑賞していると、入口に大行列を作ってしまうのが残念だ。

ここで訪れる外国人観光客が意外に多いことに気づく。
アートな作品があちこちにあるが、それ以外は何もない、素朴な島に多くの外国人が訪れている。
地元のガイドの人に聞いた話だと、この島は芸術鑑賞を好む外国観光客にはかなり人気の島だそうだ。
特に「ベネッセハウス」が欧米では日本以上に「高級リゾートホテル」として紹介されているとか・・・
瀬戸内海に住む日本人である僕が今までほとんど知らなかったその場所は、海外には人気のスポットとして発信されている。
確かに、フェリーアナウンスやパス等の乗り場案内、家プロジェクトのチケットには英語も使われている。
和風モダンなアートや、エーゲ海を思わせるリゾートが楽しめる場所として、人気なのだろうと、思わずうなづいてしまった。
角屋 (1998年 宮島達男)
【角屋】 (1998年 宮島達男)
次に訪れたのは、家プロジェクトの第1弾である築約200年の大きな民家を改装した作品。
外からは古くて立派なだが何の変哲もない民家のように見えるが中に入るとびっくり。

畳や板の間がある部屋の仕切りは全部取っ払われ、板の間の中央に大きなプールが出来ている。
閉め切った真っ暗な屋内、明かりとりの障子からわずかに差し込む光が水面に反射して暗く広い家屋内に光を揺らめかさせる。
プールの中には無数のデジタルカウンターが設置されていて、1~9の数字を不規則な速さで刻んでいる。
薄暗く静かな和の空間の中、水が流れる音とと自然光と電子光が交錯する。
とても落ち着く空間だ。
和とモダンアートが見事に調和した空間。この家プロジェクトの中では僕が一番気に入った場所だった。
アナログとデジタルが交錯する水辺には、床の間や押し入れを切り取ったベンチがある。
ここに座り、ずっと揺らめく光と水の音を楽しむ。
このままここに泊ってしまいたいくらいだった。

ちなみに設置されているデジタルカウンターは125個。
125人の島民に依頼して、それぞれの好みの表示速度に調整してもらったカウンターを配しているそうだ。
そのカウンターは島民の個性がいっぱいあることを示し、そして島民に参画してもらうことで、このアートプロジェクトの受入れが一気に進んだという。
また0という数字は「無」や「死」をあらわすと、あえて使っていないそうだ。

他にもこの角屋の東側の窓には驚きの先進技術を使った「液晶カウンター」というアートが仕組まれている。
土間に座り、屋内に光を取り込む窓に施されたアートを眺めるのも、なんだか心が落ち着く。
3桁の数字がそれぞれ違う速度で1~9の数字に変わっていく。スリガラスが一瞬にして透明ガラスに変わりながら・・・
角屋東側からは、そのアートを外からでも見ることができる。
何の変哲もない趣のある古い町の通り。
その通りに面した昔ながらの格子窓に、驚く技術が使われている事に気づいたのは、鑑賞後だった。
南寺 (1999年 ジェームズ・タレル 安藤忠雄)
【南寺】 (1999年 ジェームズ・タレル 設計/安藤忠雄)
寺というが、もともと寺があった場所に建てられた新築の建物。
僕は建築にはてんで疎いが、安藤忠雄氏の建築物だけは大好きだ。
安藤氏にしては珍しい(?)木をふんだんに使った真っ暗な建物。
建物の隣は公園になっていて、焼杉の匂いが心地よいきれいなトイレもある。
南寺の外観
南寺の一部。
寺があったと思わせる土壁がコンクリートと木に囲まれた通路の奥に佇む。
和とモダンが融合した、まるで1枚の絵画だ。

この施設の見学は定員16人。15分の時間制限での鑑賞のため、混むと1時間待ちもざらにある。
出来れば午前中の鑑賞が良いようだ。

中に入ると全く何も見えない真っ暗な空間。
手探りで壁伝いにベンチに進み、漆黒の空間を見つめていると・・・
さっきまで何も見えなかった空間に薄青いスクリーンが浮かび上がってくる。
その頃には真っ暗だと思っていた室内が普通に歩けるになり、作品に近づける。
今まで何も見えなかった暗闇に見なかったものが見えるようになる「暗順応」という人間の特性を利用したアート。
体の感覚の不思議を利用した体感型のアートだ。
作品にも近づいてみると、スクリーンかと思っていたものは実は・・・

密かにスタッフが館内に照明をつけたのではないかと思ったが、行き違いで入ってくる次の入場者。
手を前に突き出し、恐る恐る壁伝いに入館してくる様は、ここに入ってきたときの僕らと同じ。
その少し笑える姿を見ながらすっと建物の外に出ていくのは、このアートの醍醐味を知る瞬間でもあった。
直島・ひいな
さて、いい時間になったのでお昼にしよう。
本村地区には、古い建物を利用した、和やレトロなテイストたっぷりの「カフェ」が数軒営業している。
南寺のすぐ近くにある「ひいな」に訪れてみた。
昭和の大衆食堂を思わせる建物を利用したお店は、黒壁に直島の美しい写真をいっぱい貼り付けている。
外から見るだけでもとても楽しいお店だ。
だが、残念ながら、名物のホワイトカレーは売り切れでカフェメニューしかなかった。
ここでの食事をあきらめ、もう少し離れた「カフェまるや」に向かう。
ここは直島の和風カフェの草分け的存在のお店で人気店。しかし、すでに長蛇の列が出来ていたので諦めることにした。
八幡神社・ 随神門「いつかは眠り猫」上原三千代
南寺のすぐ横には「八幡神社」へと向かう階段が続いている。
とても歴史あり、京都を思わせる風景。
歴史ある山門のように見えるが、ここにも2006年に作成されたアートが設置されている。
花咲く町並み
町には島民の方が植えたであろう花があちらこちらに咲き誇っている。
空地にも花が咲き、ところどころに残る古い土壁もきれいに花で飾られている。
見る場所すべてが新鮮でとても美しい。
直島の味ある通り
本村地区には車も入れないような裏路地がいっぱい残る。
壁には黒い木の壁が多くつかわれ、とてもきれいに街並みが整備されている。
しかし、乳母車やおばあちゃんの井戸端会議など、瀬戸内海の島の生活風景もところどころに溶け込んでいる。
和カフェぐぅ
さて、食事にありつけたのは「和カフェ ぐう」
この店を運営しているのは、今人気の女芸人ではなく、香川大学の学生さんたちだ。
直島の特産品や自ら収穫した高松のお茶を使ったメニューを提供している。

ここも昔の古民家をそのまま利用したつくりでとても落ち着く。
普通の家のような台所で一生懸命食事を作っている若い学生さんの働きぶりを見ているのも楽しい。
食事メニューは2種類しかなく、数量も限定。食材が尽きるとカフェのみになる。
僕たちがオーダーして間もなく、食事の提供がここも終了した。
この本村地区のカフェの食事はどこも数量限定で遅くに行くと売り切ればかり。
日曜日は生協も休みだったので、食事は気をつけないといけない。

【和カフェぐうの詳細は後日別記事にて紹介します】

本村地区の店構え
町のとこどころにお店や民宿がある。
どこも暖簾を掲げたり、きれいに門構えを整えたり、味のある飾りをしたり。
地区をあげての町おこしを感じる。
しかし、多くの人が訪れるのに、観光地にありがちな商魂たくましい店は、この島には皆無に等しい。
無粋な幟を立てたり、呼び込んだり、面白みのないものを販売したりするところはない。
自分の家の一部を開放して、希望する人は寄って行ってくださいな・・・
そんな個人の「待ちの営業」が、とても気品あって思わずこちらから立ち寄ってみたくなる。
本村地区、港に続く裏路地
港へと続く細い裏路地。とても味のある風景だ。
ふと見ると、何かのお店の幟が出ている。
とても味のある、どこか懐かしさを感じる幟。
裏路地の風になびくその幟に、ついつい呼び込まれてしまう。
あき缶あ~と・よいち座
「よいち座」というお店。
お店というよりも、庭の一部と玄関を開放して作品を並べている。
玄関では、その家のおばちゃんが訪れた人を暖かく迎えてくれた。

ここで売られているのは「あき缶あーと」
空き缶やプルタブなどを使って、見事な楽器を演奏する人形たちを作り上げている。
その作品はやはり売り物なので紹介するのはここでは差し控える。
看板にくっついているのがその作品のひとつ。
空き缶がとっても豊かな表情で、楽しく楽器を演奏している。
表情は絵で描いたりしておらず、その空き缶のデザインを見事に利用している。
お父さんの飲んだビール缶がもったいないからく作り始めたという見事な作品。
手作りだが、とても美しく、素晴らしいアイデア。
まさにアートと呼べる作品は、来島時には必見だ。
石橋へと向かう道
島の通り。静かな風景だが、多くの観光客がこののどかな風景を楽しんでいる。

【碁会所】 (2006年 須田悦弘) 【写真無し】
昔、島の人が集まって碁を打っていたことに由来する。
小さな入口をくぐると広い庭。
そして、その庭の奥から見ると、左右対称の和室がある。
それぞれの部屋の畳の上に対照的に飾られている椿の花が不思議な感じがある。

【きんざ】 (2001年 内藤礼) 【写真無】
「碁会所」の隣にある。この施設は共通チケットでは入館できない。
別途500円の鑑賞料と「予約」が必要。
築200年の小さな家屋をそのまま作品に仕上げている。
15分の持ち時間が割り当てられ、1人で内部に入って、その作品を鑑賞する。
ひとりで静かに向き合う芸術とは、多くのことを語り合えるだろう。
石橋 千住博
【石橋】 (千住博 2006年)
母屋と蔵に作品が飾っているが、残念ながら母屋は改装中で鑑賞できなかった。
蔵の「ザ・フォールズ」という作品を鑑賞する。
重厚で大きな蔵の床は一面のピカピカで傷一つない木の床。
そして壁一面には水が落ちる滝の絵画。
滝の絵がピカピカの床に映り込み、神秘的な空間を作り出している。
薄暗い蔵の中には窓から光が差し込み、描きこまれた滝をまぶしく輝かせる。
滝の躍動感を感じながらも、外界の音を遮断した重厚な蔵の中はとても静か。
静寂と青白い光に包まれた蔵の中は、身を置いているだけで不思議にとても落ち着く。
とても心地よい空間だった。
直島町役場 石井和紘
町の中はとても美しい風景が多い。
奥に見える変わった形の建物は直島町役場。
石井和紘氏の設計で、安土桃山時代の建築意匠をモチーフにされているそうだ。
人工物などの奥行あるものを撮る場合、縦位置の写真が良いというが、まさにこの町はそうだった。
今回の撮影は、縦位置の写真がとても多かった。
はいしゃ 大竹伸朗
【はいしゃ】 (2006年 大竹伸朗)
歯科医院兼住居を改造した作品。
この作品は他の作品と比べて和のテイストは少なく、アメリカのモダンアートの色がとても強い。
個人の好みはあるが、他の作品はその場でゆっくりと雰囲気を楽しむ作品だったが、この作品はその創意工夫をひとつひとつ探して感心するものだった。

さて、これで本村地区の鑑賞は終わった。
しかしゆっくりじっくり見たのでもう時間は16時だ。
17時のフェリーで高松に戻るので、もうベネッセハウスや地中美術館に行く時間などない。
しかし、とてもこの島はいい場所だった。
出来れば1泊して、ゆっくりと島中を見て回りたい。
そしてそのころには、新たな作品が島に増えているかもしれない。
またいつか訪れようと誓い、美しい街並みを後にした。

バス停ではフェリーターミナルに戻る乗客が列を作っている。
ここは始発バス停ではないので、万一並んで乗車できなかったら馬鹿らしい。
フェリーターミナルまでは歩いて30分弱。
行きは超満員バスで見れなかった島の風景を見ながら歩いて戻ることにする。


【家プロジェクト】
場所 香川県香川郡直島町本村地区
休日 月曜 (祝日の場合は翌日休) (「きんざ」は金・土・日、祝日のみ)
時間 10:00~16:30(「きんざ」は予約制)
料金 共通チケット(「きんざ」を除く6作品) 大人1000円
    ワンサイトチケット(「きんざ」を除く1作品) 大人400円
    「きんざ」 大人500円
    (15歳以下は無料)
交通 JR高松駅から徒歩7分の高松港から四国汽船フェリーで50分
    直島宮ノ浦港から町営バス地中美術館行きで8分、農協前下車すぐ
駐車場 駐車場あり (無料・数に限りあり)

2008年5月19日 (月)

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瀬戸内海クルージング・アートの島「直島」1 【香川・島旅・ファミリー】

瀬戸内海には無数の島が浮かぶ。無人島も多いが、人が住む島も数多い。
しまなみ海道や瀬戸大橋などで、橋で本州・四国と結ばれた島もあるが、そのほとんどは今でも船で訪れる島だ。
島にはのどかな風景が残っていて、そんなゆっくりとした時間が流れるどこか懐かしい景色を探しに行く。
それが瀬戸内海の島旅の醍醐味なのかもしれない。

そんな瀬戸内海の島のひとつに、近年、大人気の島がある。
海外からの観光客もかなり多いその島の名は「直島」
「アートの島」として、今、世界中から注目が集められている。
世界中のアーティストがこの島の自然や古民家を利用して多くの作品を創造しているのだ。
島の至るところにアートが存在する、そんな場所を一度見てみたくて、僕は直島に行く船を待っていた。
高松港・四国汽船フェリー
直島へは高松港から四国汽船のフェリーか高速船に乗る。
本州からは岡山県の宇部から船が出ていてる。
直島には十分な駐車スペースはなく、町営バスも30分に1本は走っている。それに小さな島だ。
高い運搬費を払ってまで車を持って行く必要はない。
「サンポート高松」の広い地下駐車場に車を停めておく。
6時間超、12時間までは1400円、駐車場出口からフェリーターミナルまで徒歩3分と便利だ。
フェリーの料金も1人往復920円とお手頃だ。

フェリーが接岸したら早速乗り込む。なかなか大きなフェリーで安心だ。
フェリー独特のオイルの匂いと潮の香が船旅の旅情を醸し出す。
海から見る赤灯台
ゆっくりとフェリーは出発。
夜はライトアップされる「赤灯台」を過ぎて、船は港の外に出る。
屋島とフェリー
向こうに見える平たい形の山が有名な「屋島」
遠くからでもそれとわかる形だ。
と、向こうからぐんぐん船がこちらに近づいてくる。
危ない?
船は少しだけ針路を変えて、こちらの船の後方を通り過ぎた。
瀬戸内海は島と島を結ぶ海上交通がとにかく発達した地域。
狭い海域をいくつもの船が行き交う。
大きな船同士、至近距離で何度もすれ違う光景が見られるのも、瀬戸内海ならでは。
フェリーの後ろを走るフェリー
前方を進む他のフェリーの後を追随する。
別に牽引されているわけではない。こんな光景もなかなか見れない。
意外にも瀬戸内海の船旅は、他の船との駆け引きが見れて楽しい。
鬼ケ島(女木島)
右側に見える島は「鬼ケ島」
桃太郎がこの島に鬼退治に向かったと言い伝えられる。
正式な名前は「女木島」で、鬼が住んでいたとされる洞窟がある。
他社のフェリーを追い抜く
前方を進んでいたフェリーを乗っていたフェリーが追い抜いた。
これはすごい。スリップストリームを使ったF1の追い抜きシーンのようだ。
あまりもの珍しさに他の乗客もビデオ撮影。
しかし、さすがにアートの島に向かう船だ。
乗っている人はみんなどこかファッションにも気を使っている。
一眼レフの所持率も非常に高い。
直島遠望
前方に島影が見えてきた。
右側の大きな島が目指す直島だ。
タンカーとのすれ違い
タンカーが2隻連なって乗っているフェリーのすぐそばを通過した。
行き交う船を見ているだけでも、その航海術がアートに見えてくる。
すべて素人は知らないようなルールを厳守して、成り立っている芸術的な操船なのだろう。
宮浦港入港
さて、船は直島の宮浦港に入港する。
島はとてものどかで、堤防では太公望たちが気ままに釣竿を振るっている。
ん?
なんだあの港のはずれにある謎の物体は。
宮浦港に停泊するフェリー
直島・宮浦港に到着。乗っていたフェリーはなかなか大きくて立派だ。
瀬戸内海航路を知らないと、このフェリーは小さいと思うのは間違いない。
しかし、瀬戸内海にはこれよりも小さなフェリーが何隻も運航している。
波が穏やかな内海である瀬戸内海だけに許される、小さなフェリーだ。
「海の駅なおしま」として立派に整備されたフェリーターミナル。
人口3000人ほどの島には不似合いなくらい。
しかし、多くの人が船から降りて行く。宇部から来たフェリーも接岸している。
この島は、確かに、大勢の人が観光で訪れる場所だった。
「赤かぼちゃ」2006年草間彌生
先ほど海の上から見たのはオブジェ。
これもアーティストの作品のひとつだ。
ゆっくりと見てみたいが、バスに乗る時間。帰りに見ることにする。
このように、この島のいたるところに、このような作品が点在している。
直島・町営バスに乗り込む
さて、町営バスに乗り、まずは「本村地区」を目指す。
島の中はどこまで乗っても100円なのが嬉しい。
しかし・・・ちっちゃいバス。
大きなバスも走っているのだが、小さなバスになってしまった。
ぎゅうぎゅうづめになってバスは出発。
途中、バスは地元の人を「いっぱいやけん、のれんよ」と言って乗車拒否。
しかし、地元のおじちゃんは「ええよ、ええよ」と手をあげてバスを見送ってくれた。

そしてバスは最初の目的地、「家プロジェクト」の舞台である「本村地区」に訪れた。
「農協前」のバス停で、僕たちはぎゅうぎゅう詰めの車内から解放された。

2008年5月17日 (土)

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試練のさぬきうどん

試練のさぬきうどん
有名店の一杯を頂くには、行列参加という試練が必要です。
超有名店、山越にて。
行列参加20分経過〜。

2008年5月16日 (金)

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道の駅からり・新メニュー 【愛媛・四輪・ファミリー】

木蝋の生産で栄えた歴史ある街並みが残る愛媛県内子町。
その町の中心、国道沿いにある道の駅「フレッシュパークからり」
地元の生産者と強く結びついた特産品販売、食品加工販売を手がけているところだ。
次々に地元食材を使った新しい試みが行われている、人気で目が離せないスポット。
桜咲く4月に訪れた時、また新たな試みが、このからりで行われていた。
からりハンバーガーショップ・メニュー
レストラン、パン工房など、おいしい食を頂けるからりにまた一つ、おいしいお店がオープン。
それは「からりハンバーガーショップ」
目玉は「内子豚のもろみ焼きバーガー」380円。
人気のパン工房で焼いたバンズとレストランの人気メニューの内子豚もろみ味噌焼のコラボレーション。
レタスなど、使っている食材は全部内子産。
しっかりとした味わい、なかなかおいしかった。
そして、それよりもおいしかったのはポテトフライ(S・150円)
手作り感がたっぷりで、フライというよりも、まるでから揚げ。
パリパリの皮の中にはふかふかのポテト。これはとてもおいしい。
わざわざレストランの厨房で作って、ハンバーガーショップに持ってきている。
思わずMサイズ250円を追加注文。
アイスコーヒー250円も付けて、とっても満足な昼食を頂く。

しかし、このところの物価高騰のあおりを受け、レストランの人気バイキングが値上がりしていたのはショックだった。
からりの新しいウッドデッキ
さて、ファーストフードがオープンしたのに合わせて、ウッドデッキも新設された。
ベンチなどが置かれていたスペースに広いウッドデッキが組まれ、テーブルも10席ほど増設された。
青空の下、清流を見下ろしながら木の香りのするテーブルで頂く地元産の美味しい料理は最高でした。

ちなみに「からり」ではとても安く野菜などを直売所で購入できます。
誰が、いつ種まきして、どんな農薬をどれだけ使ったか・・・
バーコードで「ピッ」と機械に通せば、そんな生産履歴か出てくる安心の野菜。
毎朝農家の人が、「からり」からの情報データに基づき、必要な量を出荷しています。
地元との強力な結びつきとIT武装がもたらす安心の高品質低価格野菜。

おいしい食事をして、そしておいしい野菜をゲットする。
ドライブの途中の楽しみとして、ひとついかがですか?