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2008年3月31日 (月)

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金刀比羅宮の桜 【香川・四輪・グループ】

今年の四国の桜は遅い。開花は例年通りだが、ゆっくり花びらを開いている。
まだちらほらとしか桜が咲いていない中、「こんぴらさん」として有名な金刀比羅宮を訪れた。
金刀比羅参道入口の桜
境内入口の参道は、一面の桜のトンネル。
まだ満開ではないが、それでもとても美しい。
多くの人が、青空を覆うピンクのヴェールを愛でながら、ゆっくりと長い階段を登っていく。
金刀比羅本宮から眺める讃岐平野
785段の階段を登り切ると本宮にたどり着く。
本宮からの眺めは、美しい讃岐平野の一望。
瀬戸大橋や讃岐富士も眺められる。
讃岐平野にも緑が眩しく輝き始めた。この季節のうどん巡りはとても気持ちがよい。
この風景でまだ満足できない方には、さらに階段を583段登り、奥社に向かうことをお勧めする。
その風景の素晴らしさは、この本宮からのそれよりもさらに感動的なものだ。
金刀比羅の桜1
桜の木の下で、みんな記念撮影。寺社を彩る桜は日本の美。とても美しい。
桜の季節、金刀比羅を訪れる人はとても多かった。
金刀比羅の桜2
どこからともなくウグイスの鳴き声。
待ちわびた春の陽気に、訪れる参拝客の足取りも皆、軽かった。

金刀比羅宮の地図

◆金刀比羅宮の詳しいレポートはこちら

2008年3月30日 (日)

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うどんツアー・行列必須の人気店編 【香川・四輪・グループ】

四国の名物のひとつ、それは「讃岐うどんツアー」
1日のうちに同じ食べ物を何店舗も食べ歩くということは、なかなかない。
しかしここ香川県では、それを大勢の人が同じ事をこぞって競うように行っている。
映画「UDON」が公開さた頃は、多くのガイドブックやテレビで讃岐うどんが紹介されていた。
映画では、うどんブームはいつかは去ると示唆されていた。実際、最近讃岐うどんが紹介されることは少なくなったように感じる。
もうブームは過ぎたのか?そう思いながらも有名店をめぐるうどんツアーを敢行した。
しかしその思惑は一発で覆される。人気店では今も朝一番から行列ができている。
まだまだうどんブームは健在だった。

うどんツアーは僕の会社の高松の営業所の社員が企画してくれた。
今回は会社の男性社員で連れ立ってうどん店をめぐる、土曜日の朝8時半、高松自動車道・坂出インターを出発するツアーだ。
有名店は昼過ぎにはうどんが売り切れる。
有名店めぐりの勝負は朝一番から始まっているのだ。
宮川製麺所
◆1軒目◆ 【宮川製麺所】
住宅街の中にあるのに、朝早くからひっきりなしにお客さんが訪れている。
柔らかい麺は朝食には持ってこい。
オーソドックスに「あつあつ」で頂く。(熱いうどんと熱いダシ)
■後払い清・セルフ

長田in香の香
◆2軒目◆ 【長田in香の香】 
幹線道路沿いにあり、見た目はチェーン店のようにも見える。
しかし、昼時には大きな駐車場は満車で入れなくなる人気店。
ここの名物は釜あげうどん。
美しくなめらかな麺はとても美しく、舌触りも最高。
特にダシの味がとにかくおいしく、ざるうどんのようににくぐらせてつるつるといただく。
朝早かったので行列に並ばず入店できた。
■先払い・ノンセルフ

なかむら
◆3軒目◆ 【なかむら】
土器川の土手を走ると突然大行列。行列の先はここだ。
この店の名物は「釜たまうどん」
自分で卵を割り、しっかりといたら、釜でゆで上げた麺を器に入れてもらう。
ここは客にネギを裏からとってこさせて自分で刻ませることで有名な店だ。
しかし僕が行った時には、残念ながら(?)ネギはちゃんと準備されていた。
卵を絡めた細い麺はのど越し抜群。まさに飲み込むように一気に食べてしまった。
■先払い・セルフ

がもううどん
◆4軒目◆ 【がもううどん】
山を背にした田園風景の中にあるうどん店。
そののどかなロケーションの中、屋外で立ちながら、あるいは座り込んでうどんを食べることで有名な店。
ここも行列がすごい。
この店の名物は「あげ」
きつねうどんにして、コシを楽しむために「ひやあつ」(冷たい麺に熱いダシ)で頂く。
アゲは味がしみ込んでいて濃厚。しっかりしたコシも手伝って食べごたえ満点だった。
■先払い・セルフ

日の出製麺所
◆5軒目◆ 【日の出製麺所】
1日1時間しか営業しないという、幻のうどん店。
時間が合いそうなので、やや距離を走るが無理してこの店に向かう。
すでに行列ができている。
待っている間にお店の人がオーダーを聞き、テーブルへ振り分けていく。
回転率命、1時間の間に多くの客をさばく。
ここではねぎを自分でハサミで刻め、ダシ、醤油、何をかけるかは自分で選んで自分でかける。
1.5玉という中サイズがあるのもうれしい。
麺の本来の味を楽しむために、生醤油うどんにしていただく。
精算時、レジに大量に麺が置いているので、お土産にするのもよい。
ここの製麺所は本業の製麺に力を入れているので、こんな短い営業時間になるのだろう。
■後払い・ノンセルフ

たむらうどん
◆6軒目・ラスト◆ 【たむらうどん】
県道沿い、民家にも思える小さな製麺所に人の行列ができている。
ここも人気店だ。
その人気は「コシのつよさ」
これぞ讃岐うどん!という、王道を行くうどんが頂ける。
どんどんゆでられるうどんを受け取ったら、薬味、ダシ、醤油、自分で選んで味付けする。
ここも麺そのもののの美味しさを味わうために生醤油うどんにする。
軒下の小さなテーブルで頂くうどん。とても噛みごたえある弾力。
お腹がいっぱいでなかったら、ガッツリ2玉くらい食べたくなるおいしさだった。
■後払い・セルフ

桜咲く金刀比羅宮
◆腹ごなし◆ 【金刀比羅】
さてお腹もいっぱいになったので、善通寺インターに戻る前に少し腹ごなしに運動を。
「こんぴらさん」で有名な金刀比羅宮へ。
ちょうど桜が咲き始めたころ。桜に覆われた参道はとても美しかった。
桜に導かれるように785段の階段をあっという間に登り切り、本宮にお参りして帰路についた。

【本日の戦績】
うどん6.5玉
ちくわ天ぷら1個
あげ1枚
卵1個
上記料金合計・・・1180円 (安い!)

【KUMA.のホームページの記事はこちら】

2008年3月28日 (金)

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二の鎖~頂上・残雪石鎚山登山4 【愛媛・登山・ソロ】

雪に埋もれた二の鎖小屋
「夜明峠」を越え、雪の稜線を登る。登る。
やっと二の鎖小屋に到着だ。
ここは土小屋からのルートとの合流点。とはいえ、アプローチ方法がない土小屋からの登山者は皆無。
道は深い雪に覆われていて、誰も歩いた跡がない。

この先からは石鎚山の核心部、そそり立つ岩壁部を行く険しい道が始まる。
時間も12時も回り腹も減ってきたので、ここでひと休憩と思っていたのだが・・・
あまりにも深い雪のため、小屋の1階に入ることができなかった。
まさかここまで深いとは・・・
休憩をあきらめ、一気にこの険しい道を登り切ることにした。
雪は2階建ての小屋の屋根の上まで覆っていた。
雪に埋もれた二の鎖鳥居
二の鎖小屋のすぐ後ろにある鳥居。
なんという雪の深さ。半分以上がまだ雪に埋もれている。
この後ろには岩場を登っていく鎖場がある。
一人果敢にザイルで体を確保しながら、この鎖場を登っていく人がいた。
夏場ならともかく、雪と氷に閉ざされた岩場を登る装備も技術もない。
僕はここから岩壁を迂回して登るルートを行く。
雪に埋もれた鉄階段
迂回ルートとはいえ、岩壁沿いを登るルートだ。
断崖絶壁に、頑丈な鉄階段を何本も設置して道を作っている。
夏場は大勢の登山者を通す頼もしい鉄階段だが、冬場はその機能は雪の中に閉ざされてしまう。
かろうじて掘り出された階段の半分、いや1/4をゆっくりと登っていく。
アイゼンの爪を引っ掛けてバランスを崩さないように。ここで1歩間違えれば、崖下に転落だ。
崖の上から押し出さんばかりに降り積もった雪にはかなり恐怖を感じる。
雪に覆われた険しい谷
深く積もり、かつ腐り始めた雪の中の急登はしんどい。体力がみるみる奪われる。
ストックではバランスを取りにくい場所が次々に出てくる。
何度も足元を取られ、雪の中に倒れこみそうになる。
改めてこういう場所では、ピッケルやつま先にも爪がある本格的なアイゼンの装備が欲しいと感じる。
足もとの雪は容易に崩れ、深い谷底に流れ落ちていく。
それでなくても、時々上の方から崩れた雪がこの谷を滑ったり、転がり落ちていく。
もうすぐこのあたりの雪は激しく崩れ、もしかすると雪崩が発生するかもしれない。
雪の表層にひびが入っているところもある。ここで立ち止まってはいけない。
身の危険を感じる。とにかくつらい登りだが、一気に木立の中まで駆け上った。
もうすぐ頂上!
やっと三の鎖の下までたどり着いた。
もう、この上が石鎚山の頂上。もうすぐだ。
荒々しい表情が、ここまでくればとても頼もしくも見える。
凍てつく三の鎖小屋
三の鎖小屋。
春の陽気を感じるこの日でも、屋根からは巨大なツララがぶら下がっている。
冬本番がどんなに厳しかったのかが、その姿から感じられる。
そう思っていると、突然轟音が鳴り響いた。
三の鎖小屋のトイレの屋根の雪が一気に僕の後ろで崩れ落ちた。
びっくりした。トイレを使おうとして軒下にいたらどうなっていたのか・・・
続いて、頂上の方からも轟音が。頂上小屋の屋根からも雪が落ちたようだ。
崖の上からは、パラパラと雪の塊が降り落ちてくる。
春が訪れて、雪がどんどん崩れているのだ。
身の危険を感じた。これは早く登頂して、とっとと帰らないと。
何かのタイムリミットがすぐ足もとまで迫ってきているような気がしてならなかった。
石鎚山系
振り返ると日本三百名山・標高1896mの「瓶ヶ森」
「瓶ヶ森林道」が走る稜線につながれて右奥へと進むと日本三百名山・標高1756mの「伊予富士」につながる。
瓶ヶ森の左後ろにある真っ白な頂は、日本二百名山・標高1859mの「笹ヶ峰」
石鎚山系の名峰がここからつながっている。
石鎚主稜線
雪に覆われた鉄階段を登り切ると、いきなり向こう側がずっぱりと足もとから切れ落ちた場所に出た。
ついに頂上稜線に到着だ。
しかし、ひええ、怖い。
ただでさえ細い稜線が雪に覆われているので、崖の下へ放り投げられるような感覚に襲われる。
冬の石鎚山頂上の様子
ついに石鎚山頂上に到着。疲れた~。
夏はここ一面、登山者や信者に覆われているのに、さすがに冬は数名の装備した登山者の姿しかいない。
まずはザックを下ろし、一息。そして、石鎚神社に無事の到着のお礼と下りの安全祈願。
それからサーモスのお茶でカップラーメンとコーヒーをいれ、食事にする。
時刻は13時過ぎ。予定よりも到着が遅くなった。
あまりゆっくりしている時間はないが、厳しく危険な道を乗り越えてたどり着いた雪の石鎚山山頂。
どうしてもゆっくりしたくなる。
石鎚山登山地図

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【今回の残雪石鎚登山記録】

2008年3月27日 (木)

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夜明峠・残雪石鎚山登山3・ 【愛媛・登山・ソロ】

瓶ヶ森が近づいてくる
「前社森」を出発してややすると、あとは二の鎖小屋まで尾根道をひたすらに登っていく。
尾根沿いの雪は深く、白い。
先ほどまで見上げていた雪の向こうに見える瓶ヶ森の頭も、もうかなり同じくらいの高さまでになっている。
夜明峠と石鎚山
小さなピークを巻くと、その向こうに広がる尾根と石鎚山頂が目の前に飛び込んできた。
ここが「夜明峠」
夏場は気持よい風渡る笹原の稜線は、この冬は銀世界。一面の雪が美しく覆っている。
融け始めたとはいえ、汚されていない雪が美しい姿のままで残っている。
振り返る夜明峠
夜明峠へと駆け下った坂を振り返る。
春の陽気を色濃く感じる青空がとても気持ちいい。
とはいえ、この峠を吹き抜ける風は冷たく、まだ冬が息づいていた。
石鎚山の岩壁
稜線を登るにつれ、石鎚山北面の岩壁が目前に迫ってくる。
圧倒する迫力。人を容易に寄せ付けない、頂上付近はまさに神域。
頂上へは、この雪に閉ざされた岩肌を越えなければたどり着けない。
瓶ヶ森
瓶ヶ森の標高は1896m。もうこのあたりまでくると、ほとんどそれと同じ標高だ。
ここからは登れば登るほど、あの白い瓶ヶ森を見下ろすことになる。
見ていた風景が変わっていく。
石鎚山の神社と小屋
夜明峠から石鎚山頂上を見上げる。
一番上にあるのが頂上の石鎚神社。
その下が三の鎖小屋。そして、一番下に二の鎖小屋が建っている。
この3つの建物は、鎖場でつながれていて、夏場には信者が修行さながらにこの鎖を登って神社へと直登する。
まだ雪深い頂上への道。鳥居が半分ほど埋もれているのを見ても、頂上への巻き道もとても厳しそうなのがわかる。

当初の僕の目的地は、一番下の二の鎖小屋。
僕の装備と経験では、ここから上の世界に立ち入れるかどうかはまさに「疑問符」だった。
しかし、もう頂上は目の前だ。こんなに近くにあるのに、立ち寄らないことを選択するのは相当勇気がいる。
幸い、道は凍結していない。何とか今の装備でも進めると判断し、僕は頂上を、神の鎮座する社を目指すことにした。
神へ詣でる道
さあ、目指すは神の領域へ・・・
登頂を心決めた瞬間、この道は神のもとへと続く、聖なる道となった。

石鎚山の地図

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【今回の残雪石鎚登山記録】

2008年3月26日 (水)

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夕やけこやけラインサイクリング・復路 【愛媛・サイクリング・ファミリー】

長浜大橋をゆっくりと見学したら、元来た道を戻り始める。
時刻は17時だ。こんな時間にサイクリングの折り返し地点にいることは普通ならば非常識である。
しかし、このルートではこれが王道。この時間がこの「夕やけこやけライン」の一番美しい時間でもある。
ゆっくりと海に傾いていく太陽を今度は背負って、東へと自転車を走らせる。
長浜・菜の花の線路
菜の花の中を走り抜ける線路。
金色の菜の花の海を切り裂いて進む鉄道の旅は、とても気持ちがよさそうだ。
まるで太陽を運ぶために作られたかのように、太陽はこのレールに沿って西の海へと遠ざかっていく。
長浜工業地帯の原野
長浜の工業団地の一角。
誘致に失敗したのだろうか、広大な更地が原野のように広がっている。
まるで北海道を思わせる風景である。
夕日に照らされたこの海辺の原野には、どこか哀愁が漂う。
夕方のJR予讃線
海沿いに東へ向かっていく線路。
菜の花の中に横たわるそれは、旅情に満ち溢れている。
線路沿いに自転車も菜の花の香満ちる風の中を、夕日に照らされながら走っていく。
菜の花・道路・海
土手の上を走る線路から、色を眩しく深めた菜の花がなだれ落ちるように道路に迫る。
そして、青い海は輝きを増しながら、道路へと波を打ち寄せている。
夕陽の中、海と菜の花に囲まれた道を走るのはとても気持ちいい。
見るものすべてが、オレンジ色を帯びて、暖かく感じる。
輝く海と夕やけこやけライン
どんどん夕日が傾いていく。
空は赤く染まり、海はきらきらと眩しく輝く。
水平線と太陽が近づくこの時間、この道を走るのはとにかく楽しい。
車、バイク、自転車。ジョギングでもこの風景の中を走り抜ける人も多い。
美しい輝きの世界の中で、夕日に染まった風を切るのは最高だ。
瀬戸内海に沈む夕日
夕日がかなり水平線に近づき、あたりを真っ赤に染め始めた。
日没はもうすぐだ。
本当なら車を停めた道の駅でゆっくりと水平線に沈む太陽を眺めたかったが、少し間に合いそうにない。
しかし慌てることはない。
ずっと海沿いを走るこの夕やけこやけライン、その気になればどこででも自転車を停めて沈む太陽を見送れる。
双海町・夕日が立ち止まる町
さあ、もう日没だ。自転車を少し停めて、道路の向こうの海辺へと歩を進める。
ゆっくりと水平線に沈んでいく太陽。
ちなみにここ、伊予市双海町では冬場はよくだるま夕日が見ることができる。
残念ながら今日の夕日はだるまにはなっていない。
それでも、美しすぎる夕日だ。太陽が水平線に溶けていく。
双海の黄昏時
ゆっくりと沈む太陽と、太陽に染められた空が織りなす美しい空間。
1日の終わりとはかくも美しいものだったのかと改めて思い知らされる。
ゆっくりと尾を引きながら流れていく飛行機雲。
黄昏色の空の広がりは、悠久の時間の流れすら感じられる。
それは今日はいい1日だったと、余韻に浸れる時間でもあった。
夕やけこやけラインの地図

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【KUMA.のホームページでのレポートはこちら】

2008年3月25日 (火)

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頂上駅~前社森・石鎚山残雪登山2 【愛媛・登山・ソロ】

ロープウェイから成就へ向かう道
石鎚登山ロープウェイの頂上駅付近は全く雪がなかったが、成就へ向けて歩き出すとすぐに雪の道になる。
成就までは林道を約25分歩く。さほど大した雪でもないのでアイゼンも何もつけず先に進む。
近くのスキー場からはヒットナンバーが何度もやまびこして、不思議な輪唱になって聞こえてくる。
成就入口
道を覆う雪は途切れることなく、「成就」に到着した。
成就の鳥居をくぐるときには、スキー場からの音楽は聞こえなくなり、ここが下界から隔離された神域であるとはっきり感じた。
ここ成就は標高1450m。石鎚神社の中宮・成就社があり、旅館街が軒を連ねる。
主に石鎚山信仰の信者や登山客が宿泊するが、こんな車道も通じていないところにこれだけの宿があるのはとても不思議だ。
冬のこの時期はここにも多くの雪が降り積もっているが、宿、食堂、土産屋は一部営業していた。
石鎚神社・中宮成就社
石鎚神社の中宮成就社。
ここで、登山の安全祈願を行う。
今日は初めての雪の石鎚山。しかも単独行だ。
一緒に行く予定だった上司は会社の仕事で出張中。仕方ないので部下の私ひとりで登ることにした。
いつも以上に念入りに安全祈願をしたら、アイゼンを装着して出発する。
中宮成就社の神門
ここが登山道入口となる「神門」
とても気が引き締まる。
ちなみに開門朝5時、閉門夕方5時とある。
夕方5時に帰ってこれないと、門が閉められて、石鎚山から帰れなくなってしまう。
・・・嘘です。
門の脇を通って境内の中には入れるんですが、やっぱり登山の安全を考えたら、このタイムリミットは厳守だ。
ちなみにロープウェイの最終便は夕方5時なので、閉門にぎりぎり間に合っても下界には降りられない。
そうなると、ここの旅館でお泊りが決定する。

さて、ここから「八丁坂」を下っていく。
登るのではない。下るのだ。
標高100mほど下るのだが、なんだかとても損したような気がする。
この下り坂は南向きの斜面になるので、雪が融けるのが早い。
ジュクジュクの融けかけの雪、水たまりなど、最悪のコンディション。急ぎ足で通り過ぎたくなる。
しかし、どこからともなく、ウグイスの声に足をたびたび止められる。もう春である。
八丁から見上げる石鎚山
八丁坂を下りきったらここからは石鎚山に向かって登って行く。
木立の隙間から、雪をまとった石鎚山の神々しい姿が見える。
稜線の一番右が頂上で、はっきりと頂上小屋も見えている。
頂上から稜線を左に行き、一番右のピークが天狗岳。
ここが石鎚山最高峰である。
残念ながら天狗岳までの切り立った岩の稜線は、僕の装備と技術では無理だ。
頂上すら無理だったら引き返す条件付きの本日の山行。本日の当面の目標は二の鎖小屋である。
前社の森付近の登り
八丁から前社森まではひたすら樹林帯の中を登りつづける。
とにかく暑い。雪が残っているのが不思議なくらいの暖かさだ。
ジャケットを脱ぎ、フリースだけになる。
雪はどんどん深くなる一方、水分が多くなり、アイゼンが効きにくくなる。
いわゆる「腐った雪」の状態。
あまりにも姿勢維持に労力を使うため、ここでストック2本をザックから外して装着する。
これで幾分か、登りが楽になったが、腐った雪の登りがこんなにしんどいとは思わなかった。
雪がしっかりと体重を受け止めず、ずぶずぶとめり込む。
斜面ではどんどん表層ごと崩れ、何度も滑りそうになる。
前社森休憩所に到着
やっとの思いで前社森の休憩所に到着。
あ~、しんどかった。時間はほぼ「山と高原地図」のコースタイム通り。
いかん。コースタイム通りに登っていたら頂上に行けたとしてもはほとんど余裕がない。時間はおしている。
ロープウェイの始発に乗れなかったこと。無駄に写真を撮ったり、成就で土産屋をのぞいていたこと。
そして何より日頃の不摂生を猛烈に反省しながら、この中で少し休憩させてもらう。
前社の森付近からの瓶ヶ森の眺め
小屋の前からは瓶ヶ森(1896m・日本300名山)の姿を真正面に臨める。
今までの登りの途中でも時折その姿は見えていたが、木立に邪魔されない展望は美しい。
石鎚山麓から望む瓶ヶ森の氷見二千石原
瓶ヶ森の頂上部分をアップで。
頂上直下には「氷見二千石原」という壮大な笹野原が広がっていて、高山の雰囲気が漂う。
向こうの雪原となった笹野原も、とても美しい光景が広がっていそうだ。
前社森休憩所の窓から望む瓶ヶ森
休憩所のベンチに座ると、窓の向こうには瓶ヶ森の姿が。
まるで1枚の美しい絵画が飾っているようだった。
水分補給をして一服したら出発だ。時間がないので長居はできない。
あの柔らかい雪の中に足を踏み出すのはおっくうだが、再び上を目指して登り始めた。
石鎚登山地図

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【今回の残雪石鎚登山記録】

2008年3月23日 (日)

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石鎚登山ロープウェイ・残雪石鎚山登山1 【愛媛・登山・ソロ】

今日行かないと、もう2度といけない気がする。
そんな思いから突然、数日前に石鎚山登山を計画した。
まだ下界から見上げる石鎚山は真っ白だが、この暖かさだ。雪はどんどん減っている。
春先になり、雪が融けだすと危険も増す。明日は天気が崩れるので、今日が今シーズン最後の石鎚山の冬期登山が可能な日だと考えた。

車で目指すのは「石鎚登山ロープウェイ」
通常、松山に住んでいれば石鎚山を登るのは「石鎚スカイライン」終点の土小屋からである。
車があれば無料でたどり着けるし、ロープウェイの山頂駅より標高が200m近く高い。
さらにロープウェイから登ると、無駄な下りが100mある。
要するに、ロープウェイ登山をするほうが、スカイラインを使うより300mも登りが多いことになる。
ロープウェイ代に駐車場料金を払わされたうえに300mも登りを追加されるなんてとんでもない。
そのため、僕は1度もこのロープウェイを利用して石鎚山に登ったことはない。

ならば、なぜ本日このロープウェイに向かっているのか。理由は簡単だ。
石鎚スカイラインは冬季閉鎖されるため。
このロープウェイの山頂にはスキー場があり、通年営業されている。
冬に石鎚山に登るには、このロープウェイを使うことになる。

国道11号より、県道12号を走る。
高瀑渓谷への分岐まではほぼ2車線の快走路だが、ところどころ狭い場所があるので注意。
また、道路脇を流れる加茂川の水の青さには思わず目を奪われてしまう。
分岐からロープウェイ駅までは1~1.5車線の細い道。離合には注意して走らないといけない。
ただ、生活路ではなく、このロープウェイへ向かう主に登山者用の道路だ。

山からは雪解けの水が激しく滝のように方々で降り注いでいる。
この付近は切り通しや素掘りのトンネルの跡などが残っていて、とても山深い雰囲気がある。

駐車場はアーケードのようになっている所の奥にある。
1日500円。かなり広いが、入口の一部以外は未舗装。
橋を渡った向こうにも、グランドのような広い駐車場がある。
石鎚登山ロープウェイ・山麓下谷駅
駐車場のアーケードを出てすぐの階段を登り、坂を登る。
お堂や石像が立ち並ぶ道の奥には、ロープウェイの「山麓下谷駅」がある。
この付近は昭和のテイストが色濃く残っていて、とてもノスタルジックな雰囲気を感じる。
昭和40年代前半の開業した当時そのままの時間が残っているかの様だ。
ちなみに駐車場トイレは汚いので、こちらのトイレを利用した方がよさそう。
石鎚登山ロープウェイのゴンドラ
この時期の始発便9時に乗ろうかと思ったが間に合わず次の便に。
基本的には20分間隔で運転している。
ゴンドラはとても大きく、大人数が乗れるが、座席は6人分ほどしかない。
お年寄りには席を譲りましょう。
谷の上を登る石鎚登山ロープウェイ
さて、「山頂成就駅」に向けて出発。
全長1800m、標高差850m、約8分間の空の旅の始まりだ。
リフトが登り始めるにつれて、下のほうから水の音が聞こえてくる。
川だ。リフトの真下、急勾配な谷に川が流れている。
所々滝となって、急な斜面を滑り落ちていく。雪解けの時期のため、水の量もとても多く豪快だ。
日本のロープウェイは何箇所か乗っているが、こんな真下に川が流れているのは初めて見た。
谷沿いに造られたロープウェイというのもは初めて見た。
その谷沿いにどうやって建てたのか想像もできないくらいの高い鉄塔が索道を支える。
鉄塔に近づくと、谷底からの高がリアルにわかり、足がすくむ。
見下ろす下谷駅
見下ろす下谷駅。
深い川底に駅があり、その周辺に建物が並ぶ様はどことなく岐阜県の「新穂高ロープウェイ」に雰囲気が似ている。
新穂高温泉程ではないが、この谷ぞこのロープウェイ駅そばには温泉旅館がある。
四国には珍しい、白濁した湯をたたえる鄙びた温泉。下山後に入るつもりだ。
石鎚登山ロープウェイから見る瓶ヶ森
山の上には真っ白に染まった瓶ヶ森(1896m)が姿を現した。
あの瓶ヶ森は四国を代表する大河、「吉野川」の源流の山である。
この景色はまるで信州の高い山にロープウェイで登っているような気にさせる。
頂上駅が見えてきた
さて、頂上駅が近づいてきた。
あれ?
雪がない・・・

ゴンドラを降りると、食堂兼土産屋。
外に出ると思ったい所に暖かい。気温は6度。(2008年3月下旬)
ここから登山者は道を登り、スキーヤーは道を下る。
石鎚山の姿はまだ見えないが、遠くには真っ白な瓶ヶ森。

今年は雪が多いが、さすがにこのあたりは融けていて、明日がスキー場の最終営業日。
まだ雪用の登山装備はザックに入れたまま、石鎚山目指してゆっくりと登山道を歩き始めた。

【石鎚登山ロープウェイ】
■My評価(5段階)
★★★☆(3.5)

場所: 愛媛県西条市西之川下谷甲81
電話: 0897-59-0331
運賃: 片道/大人1000円、子供500円
    往復/大人1900円、子供950円
営業時間: 9時~17時(元旦、G.W.、夏期には営業時間延長あり)
運航間隔: 20分ごと(毎時0分、20分、40分発)、繁忙期は臨時便あり
営業期間: 通年、年中無休(点検等で不定期運休あり)
駐車場: 500台/1日500円
交通: 松山自動車道西条ICより車で約60分
    松山自動車道小松ICより車で約35分
    JR西条駅よりせとうちバスにて約55分(1日4便)
近隣施設: 温泉旅館京屋(日帰り入浴可能な鄙びた一軒宿)

石鎚登山ロープウェイの地図

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【今回の残雪石鎚登山記録】

2008年3月22日 (土)

記事タイトル

石鎚山に登ってきました 【愛媛・登山・ソロ】


本日(2008年3月22日)、西日本最高峰の石鎚山(1982m)に登ってきました。
今年は雪が多く、この時期も頂上周辺の積雪はすごかったです。

当初はニの鎖小屋まで行ければと思っていましたが、凍結がなかったので何とか頂上までたどり着けました。
とはいえ、ここのところの暖かさで、所々の雪は腐った状態。
アイゼンが効かない雪がたっぷりあり、ひやっとすることが何度も。
小屋の屋根からは大量の雪が轟音と共に崩れおち、横断する谷には雪の塊が時々ゴロゴロと転がってきて。
春の訪れは雪山にとっては危険な時期でもあるのだなぁとひしひしと感じました。

登山の詳細は後日アップします。
とりあえず、本日現在の石鎚山の状態のご報告です。


ロープウェイから成就・・・駅周辺に雪はないが、林道には雪が積もっていました
成就から八丁・・・雪がほとんど融けていてジュクジュグ状態
八丁から二の鎖小屋・・・雪は大分残っていて地面は露出していません 
               雪は腐り始めていて、アイゼンが効きにくいです。
               時々ズボリと太ももまで埋まります。
二の鎖小屋から頂上・・・二の鎖小屋の鳥居半分ほど、まだ雪に埋まっています
               凍結はありませんでした
               ピッケル、最低でもストック2本は必要でした
               鉄階段は谷側の半分のみ雪が融けています
               谷筋では、崩れた雪が上からよく転がってきました

2008年3月21日 (金)

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小笠原旅行記23・ナイトツアー 【東京都・島旅・ファミリー】

小笠原の宿である「サンライズ奥村」に戻り、夕食は美味しい「島寿司」を頂く。
夕食を済ませ、外出の準備をしてリビングで待っていると、一人の女性が迎えに来てくれた。
今晩は「ナイトツアー」に参加する。
迎えに来てくれたのはツアー会社「ブルースカイビックホースツアー」のあさちゃん。
このツアー会社には今晩のナイトツアーと明日のシーカヤックツアーでお世話になる。

小笠原では「ナイトツアー」が盛んに行われている。
夜の小笠原の風景や生き物は、昼間のそれとは全く違い、とても魅力的なのである。

あさちゃんが運転する車に乗り、島の南部へと走る。
走りながら、真っ暗な夜の小笠原の地元の事情をいろいろと案内してくれる。
「扇浦」にさしかかると、大きな東屋がビーチにつくられていて、ここでは地元の人がよく酒盛りをすると案内してくれた。
先ほど、ばっぷさんに宿に送ってもらうとき、「ここは僕たちがよく酒盛りする場所なんです」と紹介してもらった場所だ。
確かに、この美しい浜辺では、夜な夜な地元の方の酒盛りが開かれるようだ。
今日は風が強いせいか、誰も飲んではいなかったが・・・

そして、もう1台の車と合流して「小笠原亜熱帯農業センター」に到着。
ここで今夜のナイトツアーに参加する全員がそろった。
もう1台の車はこのツアーの代表者、治郎さんが率いていた。
さっそくここで夜の小笠原の生き物の生態を観察する。

小笠原の夜の名物といえば「グリーンぺぺ」が有名だ。
グリーンぺぺは暗闇に光る不思議なキノコで、熱帯独特のもの。
こんな不思議なキノコが小笠原では普通に森の中に生える。
ツアー一行はまず、このグリーンぺぺを探しにジャングルに入る。
グリーンペペ
ジャングルの中に入る前に、明かりはすべて消すように言われる。
真っ暗の中、ガイドが持つ明かりだけにジャングルの奥深くへ・・・と思ったら意外に近い場所で立ち止まる。
ここにありますと、ガイドが指をさすと、確かに暗闇の中にうっすらと光るものが。

残念ながらグリーンぺぺが最も多いのは6月などの暖かく雨が多い時期。
今回訪れた正月などでは、かろうじて1本か2本くらい残っているだけなのだ。
観察用に置かれたビール箱の上に乗り、間近から木の上のグリーンぺぺを観察。
光を当てると真っ白なキノコが、光を消したとたん、うっすらと闇の中に妖しい光をほのかに放つ。

写真を撮ろうと試みたが、三脚を持ってきていないうえ、ばっぷさんとの楽しい会話でついついビールがすすんでしまった。
ほろ酔いの三脚なしの夜の撮影がうまくいくわけがなく、撮れた写真はこんなものです。
雰囲気だけでも伝われば・・・
夜の花
さて、今度は「オガサワラオオコウモリ」を探して周辺をうろうろ。
小笠原の固有種で天然記念物。羽を広げると1m以上の大きさになるそうだ。
コウモリの特徴である超音波を発さず、目で見ながら空を飛ぶそうだ。
「時々木にあたってポトリと地面に落ちるさまがとても可愛いんですよ」と治郎さんが面白可笑しく紹介してくれる。
楽しくオガサワラオオコウモリの話を治郎さんがしている間に、あさちゃんがそのあたりを走りまわってオガサワラオオコウモリを探してくれる。
が、残念ながらこの日はその姿を見ることができなかった。運が良ければ、町の中でも見られるそうだ。
オガサワラオオコウモリを探している間、夜に花を撮るときれいですよと治郎さん。
確かに昼の鮮やかな写真と違い、とても神秘的な花の表情がそこにあった。
夜の木の上には満天の星
オガサワラオオコウモリが見れなかったが、見上げるとそこには満点の星空が。
先ほどまで雲に覆われていて気付かなかったが、いつの間にかヤシの木の頭上には、一面に煌めく星空で埋め尽くされていた。
時々流れる流れ星。まさに標高3000m級の山の頂上から眺めた空が、標高0mの小笠原にはある。
よくよく考えれば、この島の周辺何百キロには明かりは全くない(母島の小さな集落を除いてだが)
ここは夜には、本当に暗闇に包まれた真っ暗な場所。恐ろしいほど美しい星空が眺められる。
煌めく空をツアー一行は地面に寝転んで見上げた。
まるで夢のような世界。真っ暗な森の中で星の輝きを眺めながら、海を渡る風の音に耳を傾ける。
それはまさに、地球という大きなドラマの中に今生きていることを実感できる美しい時間であった。

そして農業センターを後にするとき、暗闇の中で大きなグリーンぺぺが一つ、明るく光って見送ってくれていた。
次に向かったのは「扇浦」
地元住民の飲み場と化す東屋の前に車を停める。
電光掲示板が静かに情報を流しながら、あたりを不思議にその明りで照らしいてる。
そして、少し荒々しい波音が、潮風を海から強く運んでくる。
静かでいて、それでいて騒々しい、扇浜には夜の不思議な感覚が広がっていた。

荒波が洗う波打ち際に治郎さんはライトを照らす。
「何かいますよね?」そう言われて、じっくりと目を凝らす。
何か白いものがカサカサと動いている。何だ?
扇浜のカニ
その正体はこれ。カニ。
名前は・・・忘れました。
よく見ると、波打ち際にはいっぱいこのカニがワサワサと歩いている。
すごい風景だ。
カニを捕まえて・・・
治郎さんがそのうちの1匹を捕獲。手にのせてみようて言う。
そのあまりもの大きさにちょっとビクビクしながらも手の上に。
意外におとなしい・・・と思ったらすぐに手から飛び降りて逃走する。
こんな風に遊んでいる間にもあさちゃんは浜辺で天然記念物の「オカヤドカリ」を探し回っている。

残念ながら、オカヤドカリの姿も見ることができなかった。
今回は天然記念物の姿は全滅だった。
しかし、小笠原の神秘的な夜の森、そして降り注ぐような満天の星空のスターウォッチングを楽しめてとてもよかった。
そして何よりも治郎さんのトークがとても楽しい。
参加者が飽きたりしないよう、いろいろと工夫されたツアーはとても楽しかった。
本当にありがとうございました。そして、明日もお世話になります。

【ブルースカイビックホースツアー】
東京都小笠原父島字東町父島ビューホテル1F
TEL  04998-2-3884
FAX  04998-2-2761
◆ジャングルナイトツアー3000円(1日シーカヤックツアー参加者は2000円)

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2008年3月20日 (木)

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長浜大橋・日本最古の現役道路可動橋 【愛媛・サイクリング・ファミリー】

長浜大橋・東より
「夕やけこやけライン」で伊予長浜を訪れたら、訪れてみたい場所はここ。
「長浜大橋」だ。
橋長226m、愛媛一の河川、「肱川」の河口にかかる赤がまぶしい立派な橋だ。
昭和10年に完成した歴史ある鉄橋だが、この橋は日本最古のある特徴をもった橋である。
この橋は現役のものとしては、日本で最も古いバスキュール式(跳ね上げ式)の道路可動橋である。
橋の中心部が跳ね上がり、その下に船舶を通すことができる。
長浜大橋より望む肱川上流
長浜大橋から望む肱川上流方面。
深い山々を割り、ゆっくりと流れる悠久の大河。
愛媛県最大の大河の河口にも関わらず、町は大きく発展していない。
そのため、付近には豊かな自然が残っている。
日本ではなかなか見られない、どこか懐かしく、それでいて新鮮な風景だ。
レトロを感じる長浜大橋
どこかレトロな雰囲気を残す鉄橋。
建造から75年近く経過してもなお、今も地元の人からは「赤橋」と呼ばれて親しまれている。
長浜大橋稼働部分
ここが可動橋の稼働部分。道路がここから跳ね上げられる。
白い建物は操作室。
残念ながら現在の橋の稼働は、点検を兼ねて日曜日の13時から週に1回行われるだけである。

昔はここ伊予長浜は、この肱川を下ってくる木材などの集積地としてとても栄えていた。
上流には伊予の小京都と呼ばれる城下町の大洲があり、その交流で愛媛の中でも有数の規模を誇った町だったそうだ。
しかし、そしてこの肱川沿いに鉄道が敷かれ、陸運が発達するとこの橋の役目は終わった。
当時は頻繁に跳ね上がり船を通していたこの橋の機能も、今では通過する大きな船はなくなり、不要となっている。
それでも現在のこの橋は時々跳ね上がり、そして冬には「肱川あらし」の中に浮かんで、多くの人をこの町に人を呼ぶ目玉として機能している。
長浜大橋から望む新長浜大橋
長浜大橋から海の方を眺めると、コンクリート製の立派な橋がかかっている。
橋長333mの「新長浜大橋」である。
夕やけこやけライン、国道378号線はあちらの橋を渡り、夕日を追うようにさらに西を目指す。
この肱川を渡る橋としての役目は、今はあの新しい橋が担っている。
長浜大橋と長浜商店街
地元の商店街に直結する長浜大橋。
「新」長浜大橋がかかっても、こちらは地元の足として、今も多くの人と車が行き交う。
幅は5.5mあるので橋上での離合は何とかできるが、入口はポールを立てていて大型車が入れないようにしている。
ポールの幅は2mくらいなので、普通車なら少し気をつければ難なく通り過ぎられる。
車で訪れたのなら、一度はここを走ってみたい。

また、長浜商店街はどこか懐かしい雰囲気の通り。
少し歩いてみると、昔は賑やかだった面影を残す、静かな港町の旅情を感じることができる。
長浜大橋・西側より
肱川の上流の大きな町は大洲市と西予市があるが、いずれも人口5万人程の町。
しかも平成の大合併で相当広い市になっているので、流域にある町の規模はさほど大きくない。
そのため、肱川の流れもここ下流までも美しく豊かな自然が残っている。
流れる川をのぞきこむと、すきとおった水の中にはいっぱいの魚が泳いでいる。
色濃く残る自然と歴史を感じる、美しい場所だった。

【長浜大橋】
■My評価(5段階)
★★★☆(3.5)

場所: 愛媛県大洲市長浜
料金: 無料
駐車場: 橋の東側に駐車スペースあり(3台ほど)
交通: 松山自動車道・伊予ICより国道378号線を約30分
     松山自動車道・大洲ICより県道24号線を約20分
    JR予讃線伊予長浜駅より徒歩約10分
橋の開閉: 毎日曜日13時

長浜大橋の地図

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【KUMA.のホームページでのレポートはこちら】

2008年3月19日 (水)

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三崎町のアコウ樹 【愛媛県・四輪・ファミリー】

日本一細長い半島で、四国最西端を先端に持つ「佐田岬半島」
その背骨を貫く国道197号線は「佐田岬メロディライン」と呼ばれる快走路。
その道の終点が、「三崎町」である。
小さな港町だが、関サバ、関アジを水揚げする(この漁協でのブランドでは岬アジ・岬サバと呼ばれる)四国でも有数の漁業の町でもある。
また、九州からの一番近い四国の玄関口であり、フェリーに乗る車が頻繁に訪れる。
そのフェリー乗り場のすぐ近く、冬でも青々とした緑を茂らせる、大きな森がある。
アコウ樹1
車を路肩に停め、近づいてみると、それは森ではなく、たった4本の、しかしとても大きな木々であった。
これは「アコウ樹」と呼ばれる国の天然記念物。
大正10年に天然記念物に指定されており、樹齢300年を超える亜熱帯性の大木だ。

ここのアコウ樹は自生の北限とされ、遠い南の島から実が海を渡ってきたと考えられている。
現在は4株が残り、最大のものは推定樹齢600年、高さ18m、幹下部の周囲は14m。
その大きさと、異様な風貌は、この周辺の景色をそっくりそのまま、どこか遠くの南の孤島のそれに置き換えてしまっている。
アコウ樹1
さて、 実はこのアコウ樹、四国に住んでいる人ならよくテレビで目にしているかもしれない。
最近、ドラマにCMに大人気の俳優、玉木宏さんが出演する四国電力のCMのロケ地がここである。
しかもCMの中で、「アコウ樹」とちゃんと紹介されている。
この階段から玉木さんが歩いて降りてくる。見上げているのはこの木です。

→四国電力・玉木宏さん主演のCM【自然は知っている[大樹]編】(外部リンク)

アコウ樹3
2月に訪れたのに、巨大なアコウの木々は眩しいほどに緑をまとっている。
アコウ樹から続く細道は、まるで南国の風景。
海から運ばれてくる潮風も、ここを通りぬけると、とても春めていいるような気がしてならなかった。
アコウ樹4
どの木もとても大きく、とても立派。その生命力と力強さを感じざるを得ない。
四国の中でも比較的温暖な場所ではあるが、それでもまだまだ南国とは言えない三崎町。
しかし、このアコウ樹たちの下にいると、どこかの南の島に来た感じがする。
思わず腰を石垣の上におろし、木漏れ日眩しい緑の下でゆっくりしたくなる。
巨大な南国の木々の下では、冬は暖かく、夏は涼しく感じられそうだ。
そして何よりも、とても遠くに旅をした気にさせてくれた。

【アコウ樹】
■My評価(5段階)
★★★☆(3.5)

場所: 愛媛県西宇和郡伊方町三崎
交通: 大洲ICより国道197号線を約60km
     フェリー乗り場より徒歩3分
料金: 無料(見学自由)
駐車場 駐車スペースあり(数台)


アコウ樹の地図

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2008年3月18日 (火)

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夕やけこやけラインサイクリング・往路 【愛媛・サイクリング・ファミリー】

何度かこのブログでも紹介している、国道378号線。「夕やけこやけライン」の愛称を持つこの道路。
海と夕日が楽しめる最高のドライブルートではあるが、実はサイクリングも楽しめる。
愛媛でのサイクリングルートといえば、やはり「しまなみ海道」がダントツではあるが、その次にはこのルートがおすすめ。

特にここ夕やけこやけラインのおすすめの時期は3月。
青い海と美しい夕日はもちろん、古い時代のローカル線が並走するこの路線には旅情が強く感じられる。
そして、3月には一面の菜の花が、その風景にその名の通り、花を添えてくれる。
花粉症の方にはつらい時期だが、そのつらさをも忘れさせる素敵な風景が、この道沿いに待つ。
アップダウンも少なく、自転車用の通行スペースがほぼ全行程、分離して作られている。
風景を楽しみながら快走できるルートでもある。
ふたみシーサイド公園のたこ焼き
出発は「道の駅ふたみ」
ここに車をとめ、搭載していた自転車を下ろす。サイクリング中はここに車を置かせていただく。
出発したい気持ちを抑えながら、まずはお昼の腹ごしらえ。
道の駅に隣接する「ふたみシーサイド公園」には売店やじゃこ天、たこ焼きなどの特産の海産物のお店がある。
特におすすめは「たこ焼き」
大きなタコが入った、とっても大きくておいしいたこ焼き。これが350円なのは安い。
夏には人気海水浴場になる、白い砂のビーチで頂くととても気持ちよくて、おいしい。

さて、腹ごしらえしたら出発。時間は13時過ぎである。
遅すぎる?
いいえ、そんなことはないのです。
このルートでのサイクリングではちょうどいい。
行きは青空、帰りは夕日。
同じ道を往復するルートだが、行きと帰りではその風景は全く違うものになるのだ。
予讃線の土手を覆い尽くす菜の花
意気揚々と自転車に乗って出発するが、ものの5分もしないうちに出鼻をくじかれる。
それは道路わき一面の斜面に広がる眩しい金色に輝く絨毯。
菜の花が土手一面に咲き乱れているのだ。
この風景を見て、素通りできる自転車乗りはいないだろう。
こんな景色を見つけても、すぐに立ち寄れるのが自転車の魅力。
菜の花と青空と月
菜の花畑の上に浮かぶ月が、とても幻想的で美しい。
ここはどこか遠い国の物語の風景かと思ってしまう。

菜の花畑の上に魅入られた人々を導くように1本の道が続いている。
忙しく飛び回るミツバチの羽音と、青い海が奏でるさざなみ。花の香と潮の香り。
美しいものが複雑に絡み合って五感に訴える道をゆっくりと登っていく。
菜の花の中を行く汽車
この土手の上は、JR予讃線の線路になっている。
予讃線は伊予市から大洲市へ向かう路線は2つある。
山の中を走る特急の通る新線と、海沿いを走る昔ながらのローカルな旧線。
この夕やけこやけラインを並走するのは、旅情あふれる昔ながらの旧線である。

この線路は海を眺めながら走る路線として、鉄道ファンの間では人気が高い。
特にこの時期は、菜の花の色どりが添えられるので、その人気度はピークになる。

ちょうど土手に上がった時に、ローカルな汽車が通り過ぎた。とても旅情あふれる風景だ。
この菜の花は地元住民が植えたと聞いたことがある。
当初はJRも困惑していたそうだが、今となっては旅客を呼び込む一つの目玉になっている。

【この場所は三島神社入口横】

海沿いを走る夕やけこやけライン
さて、菜の花と鉄道の風景を堪能したら、青い海を右にずっと眺めながら、快適な道を走って行こう。
海に青く染められた風を切りながら走るのはとても快適だ。

今日の目的地は「伊予長浜駅」
道の駅からは約17kmだ。その気になれば1時間もあればたどり着くルート。
だが、この時期は絶対に1時間でたどり着くことはできない。
それは美しい風景がいたるところに転がっていて、自転車を先に進めさせてくれない。
菜の花の土手
ほら、ちょっと走ったら、また美しい菜の花の土手が・・・
ここは車を停める路肩があるので、ドライブがてら多くの人が立ち寄っている。
ドライブがてら寄る菜の花の土手としては、一番美しい場所だろう。

【この場所は閏住バス停前、「くじら」というたこ焼き屋横】

青空と菜の花の土手
菜の花に包まれた土手が青空に覆いかぶさる。
とても気持ちのいい風景。深呼吸すると、潮と花の香りが混ざり合い、肺胞のひとつひとつにしみわたる。
ここには記念撮影を撮るお立ち台があり、子供連れの家族でもにぎわう。
菜の花に包まれて写真を撮る若い女性の姿も絶えない。その女性の美しさにも目をひかれる。
菜の花と夕やけこやけライン
海の青、菜の花の黄色の間を貫くのが、ゆうやけこやけライン。
ここを一陣の風となって、走り抜けていくのはとても気持ちいい。
僕たち以外にも自転車乗り、そしてバイク乗りが何人も何人も、風となってここを通りぬけて行った。
そして、列車はこの青と黄色を見下ろしながら、この菜の花畑の上をゆっくりと走っていく。
青い瀬戸内海
道路の向こうに横たわる海をのぞくと、その青さと透明度には驚かされる。
本州と四国に囲まれた瀬戸内海はとても波穏やか。
海の色からも春の訪れを感じる。

そんな海を横目にずっと走っていくが、少しここで寄り道をしよう。
途中、「下灘駅」と書かれた看板を見つけたら、それに従って細い道に入る。
線路をくぐり、ゆっくり坂道を登ると「下灘駅」にたどり着く。
下灘駅1
駅舎の中に入ると、そこから見える風景には、驚かされる。
海を背にした駅は、とても美しい。
この風景は数年前、「青春18きっぷ」のポスターになった風景だ。
下灘駅2
この駅は「海にいちばん近い駅」と称され、鉄道ファンの間では絶対的な人気を誇っている。
なるほど、こうやって見ると、とんでもなく素晴らしいロケーションである。
電車を待ちながら、穏やかなさざ波の音と香りが感じられる。

実際この駅を訪れる人は少なくない。
車で立ち寄ったり、電車旅で途中下車したり。
実際に立ち寄った時に電車が入ってきた。そこから立ち去った旅人、そして新しく立ち降りた旅人。
立ち降りた旅人はすぐにカメラを取り出し、この美しい風景と去っていく先ほどまで乗っていた電車の姿をすばやくカメラに収めていた。
下灘駅3
海を望む駅のベンチ。
ここに座っているだけでもとても気持ちがい。
実際にここでたそがれる旅人や地元の人の姿をよく見る。

この駅はそのロケーションの良さからテレビや映画、ポスターのロケ地としてよく使われる。
最近ではテレビドラマのHEROのロケで使われた。
ここにキムタクと綾瀬はるかが来ていたと思うと、ちょっとびっくりだ。

【下灘駅】
■My評価(5段階)
★★★★★(5.0)
場所 愛媛県伊予市
交通 JR予讃線、下灘駅下車すぐ
    松山自動車道・伊予ICより国道378号線を約20分
駐車場 なし(路肩に3,4台一時駐車可能)


予讃線の鉄橋
予讃線の下灘から伊予長浜までの路線が開通したのは昭和10年。
この道を走るとわかるのだが、海岸線に迫る山々を切り通したり橋をかけて線路は走っている。
所々に歴史を感じる鉄橋や暗渠が残っている。
時々国道から外れて集落の中に入ってみると、懐かしいレトロな風景に出会える。
快適なサイクリングロード
道は常に海沿いを走る。
海を堤防で固めて、その上にこの「夕やけこやけライン」を作ったといえる。
それだけに常に海を感じられる最高の道が続く。

大洲市に入り、長浜の工業団地が見えてきたころ、土手や山の中腹を走っていた線路が道路に寄り添ってくる。
しかも黄色い菜の花の衣をまとって。
この辺りは、菜の花と線路と海の距離が一番縮まる場所である。
菜の花に包まれたレール
菜の花に包まれたレール。
海と菜の花に包まれた汽車の旅はどんなに快適か、この風景を見ているだけでもその気になってくる。
ここからしばらくは菜の花覆うレールと並んで自転車を走らせる。
菜の花が海と並んだり、踏切を覆ったりする度、その風景に目を何度も奪われる。

この先、広大な工業団地に入ると、サイクリング用の走行レーンは終了する。
ダンプなどの往来が多いので路肩走行には気をつける。
今まで走った山側とは逆の海側に歩道兼自転車道があるので、危険を感じるならそちらへ渡ろう。
工業団地を抜け、長浜の町に入る前にローソンがある。
このルートではコンビニはこの1軒のみだ。必要があるならここで買い物を済ませる。
伊予長浜駅
長浜の町に入り、ややすると伊予長浜駅に到着する。
この時期は早咲きの桜(だと思う)に囲まれてとてもいい雰囲気になっている。
桜が咲く3月末のサイクリングは、菜の花の黄色に桜のピンクが織り交ぜられてさらに美しい色になりそうだ。
駅舎の中もいい味を出しているので、待合室で休憩させていただくのもいいかもしれない。
伊予長浜駅到着は16時。
菜の花と青空に誘われてとてもゆっくりとしたサイクリングだった。

さて、長浜といえば「長浜大橋」が有名である。
駅から自転車で5分。散策がてら、このまま向ってみることにする。

【次は長浜大橋へ向かいます】

サイクリングルート図

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2008年3月16日 (日)

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佐田岬(四国最西端) 【愛媛・四輪・ファミリー】

佐田岬(さだみさき)半島。
四国本島から50km近くも西に細長く延びる日本一細長い半島である。
本州最南端・九州の「佐多岬(さたみさき)」と混同しそうな地名である。
この半島の先端にはその名の通り「佐田岬」があり、ここが四国の最西端である。

佐田岬への道は八幡浜市から国道197号線・通称「佐田岬メロディライン」を西に約40km。
左と右、両方に海を見下ろし、風車が何十基も立ち並ぶ風景の中を走る全線2車線の快走路。
その終着点三崎町から細い県道を走ると、佐田岬に到着する。

佐田岬周辺の道は細く、大型バスなどの通行はできない。
普通乗用車同士でも離合に注意しながら進む。
着いたのは小さな駐車場。
しかも、2008年2月現在、この駐車場は崩落のため、再建工事中。
有料で提供されている民家の庭先か路肩に車を止めることになる。

しかし、佐田岬はほとんど観光地化されていてない。
バスが入れないこともあれば、駐車場も失った状態。
周りには民家しかなく、土産屋などは皆無。
九州の佐多岬にも行ったことがあるが、あちらは相当観光地化されている。いや、正確に言うと「いた」
大きな売店は廃屋と化し、小さな売店が細々と営業しているだけだった。
こういった「最○端の地」というのは、あまり観光客が集まらないのだろうか?

こにはトイレと自動販売機といった簡単な施設のみある。
遊歩道入口にはおばあちゃんが露店を出していて、帰ってきた観光客を激しく呼び込む。
みかんや海産物など、この土地の名物で、この付近には土産屋やちょっとした店は皆無に等しい。
四国の端まで来たのだから、ちょっとその味を味わってみるのも良いかもしれない。
佐田岬への遊歩道
さて、佐田岬灯台へと続く遊歩道を歩きだす。
温暖な海岸沿いに見られる独特の植生の森を歩く。遠くに聞こえる潮騒がとても気持ちいい。
距離は約1.8km。歩きやすい道ではあるが、いったん海まで降り、また灯台まで登り返す。
なかなか高低差のある道である。ヒールなどではかなりきつい。
夏場などに行くと相当暑く、灯台には売店がないので必ず水は持っていくようにしよう。
遊歩道の入口と、海へ降りるまでの森の中には、なぜか何台も自動販売機が並んでいる。
佐田岬灯台キャンプ場
遊歩道の途中、遊歩道を下りきったところに「佐田岬灯台キャンプ場」がある。
シャワー・トイレ完備で、小さなバンガローが立ち並ぶ。
オープン時期は7、8月のみで、夏場は売店も出て、海水浴客で賑わうそうだ。
キャンプ場の左手には、戦跡(司令部跡だったそうだ)を利用した売店施設がある。
このキャンプ場は車で入ることはできないので、注意。

この場所は一番海に近く、風が潮騒とその香りを色濃く運んできてくれる。
険しい岩肌がそびえる海岸にもすぐに降りることができる。夏場はシュノーケルなどすれば気持ちさそうだ。
さあ、ここからは登りだ。
山の頂上に向かえば展望台、その山を巻く道を進めば灯台にたどり着ける。
クマがどこかに隠れています
南側の海を見下ろす。
この佐田岬半島を隔てて北は瀬戸内海、南は宇和海となる。
瀬戸内海より宇和海のほうが海は南国の様相を呈し、水は青く透明になる。

さて、余談ですが、この写真の中に「幸せなクマ」がいます。
近くの道の駅のパネルに紹介されていたのですが、どこにいるかわかりますか?
答えはこの記事の一番最後にあります。
灯台へ続く道
灯台へと続く道。
訪れたのは2月だが、それでも緑がまぶしく、まさに常夏の様相。
ここはとても温かい場所である。

道沿いには先ほどのキャンプ場の戦跡もそうだが、所々古い施設の跡が残っている。
ここ佐田岬には旧陸軍の「豊予要塞」があったそうだ。
遊歩道を1歩はずれ、森の中をさまよえば、今も眠る弾薬庫や地下施設に出会える。
ただし、相当危険な場所が多いようなので、注意が必要。
佐田岬灯台
さて、佐田岬灯台に到着した。
青空に映える白亜の灯台。遊歩道から階段を登れば、その下にたどり着ける。
佐田岬灯台より見下ろす海
灯台から見下ろす。
海が澄んでいてとてもきれい。前日に大雨が降ったので、普段はもっときれいだ。
写真右の陸地は大島という島で、コンクリート製のいけすで陸つながりになっている。
ここには三崎漁協の施設。
三崎漁協といえば、「岬アジ」「岬サバ」のブランドで有名だ。
全国的には「関サバ」「関アジ」のほうが有名だが、実は全く同じものなのである。
この海で泳ぐサバ、アジを九州(佐賀関)で水揚げすれば「関」四国(佐多岬)で水揚げされれば「岬」の名を冠される。
「岬」のほうが知名度が低いので、相場は安いようだが、おいしさは全く同じなのだ。

三崎漁協が運営する「三崎漁師物語り」の本店がこの佐田岬の近くにある。
帰り道に、岬アジ、岬サバの味に舌鼓を打つのもいいだろう。
松山市内にも同漁協の同店名のアンテナショップがあり、こちらでも相当おいしい魚をとてもお手軽価格でいただける。
佐田岬より望む佐賀関
ここ「佐田岬灯台」の売りは、天気が良ければ九州が見れるということ。
この日はとても天気がよく、九州・佐賀関がとても近くに見えた。
聳え立つ煙突は、佐賀関の日鉱金属のものだろう。

ここ佐田岬と佐賀関の間の海が狭まったところが豊後水道。
激しい潮の流れに揉まれ、魚がおいしく育つ。
ここは絶好の漁場なのである。
豊後水道の流れ
大島の岩の上には、石碑が建つ。
この要塞の工事中に兵士が何人か事故死しているらしい。その慰霊碑だろうか?
この灯台の足元の崖にも、今もトーチカがぽっかりと海に向かって穴をあけている。

大島の向こうの青い海