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2008年8月 7日 (木)

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木曽駒ケ岳登山2・乗越浄土~駒ケ岳頂上山荘 【長野・登山・ファミリー】

宝剣岳・天狗岩
「千畳敷カール」から「乗越浄土」に登りきったら、今度は稜線の上の雲の上のトレッキングとなる。
しかし、雲の上といいながら、もうすぐここは雲に包まれるであろう空模様だ。
急ぎ足で、本日のピークである「木曽駒ケ岳」(2956m)へ向かう。
宝剣山荘の横から見える巨大な奇岩は「天狗岩」
乗越浄土付近からの三ノ沢岳
稜線を行くと、左側に見事な三角形をした山が見える。
地図を見ると、「三ノ沢岳」(2846m)とある。
名山入りしていない山だが、それでもその山容は立派でアルプスの風景にふさわしい。
木曽駒ケ岳と宝剣岳の間の谷
足元には、木曽駒ケ岳と宝剣岳の間の水を集めて流れる深い谷が広がる。
谷は「滑川」となって、木曽川へと注いでいる。
この高度感はとても気持ちがいい。

さて、この谷が見える頃、木曽駒ケ岳へ向かう稜線の道は分岐を迎える。
ひとつは「中岳」(2925m)を経由する登り道。
もう一つは「中岳」に登らず、西側斜面を巻く巻き道。
普通は巻き道の方が楽だが、その分岐点に立てられた看板には「危険」と大きく書かれている。
確かに、分岐点から見ただけでも、登り道より巻き道の方が険しそうだ。
昭文社の「山と高原地図」にもルートは破線で、危険マークがしっかりと添えられている。

天気が悪化しそうなので、できるだけ時間は短縮したい。
岩場の通過はあるが、鎖場もなさそうなので今回は巻き道を選択した。
妻も登山初心者とはいえ、御嶽や乗鞍岳、蝶ケ岳などの森林限界を超えた山はいくつも制覇している。
もはや超ビギナーではないので、問題はないだろう。
木曽駒ケ岳・横手コース(巻き道)
さて、これが巻き道である「横手コース」。写真中央、左から続く細い筋が登山ルート。
結論から言うと、登山装備をきちんとしていて、登山経験がある程度ある人なら問題はない。
ここが「危険」というならば、北アルプスの穂高周辺の一般登山道の方が相当危険だ。
もちろん、滑落すればたたでは済まない道だが、滑落しそうな場所はそんなに多くない。
恐らくこれだけ「危険」と書いているのは、容易に登山未経験者・非装備者がここまで来れる山域なので、その警告のためだろう。
当然のことながら、装備・経験に自信のない人は中岳を経由する比較的安全な道へ進むべきである。
木曽駒ケ岳・巻き道
とはいえ、三点支持を使うような岩場も数か所ある。
それに悪天候時や積雪期は格段に危険度は上がるだろう。
天気が良い時に限って利用したい。
さて、この道を行くと、今まで見れなかった高山植物がいっぱい咲いている。
イワカガミ
【イワカガミ】
山地にも咲く花だが、高山に咲くものは「コイワカガミ」というそうだ。
色が鮮やかで、よく目につく。
チングルマ
【チングルマ】(白色の花)
高山植物でもかなり有名で、よく咲いている。
花が終わると美しい綿毛をつける。
ミヤマキンバイとイワツメクサ
【ミヤマキンバイ】(黄色い花)
これもよく見かける高山植物。
とても色鮮やかな黄色は美しい。
【イワツメクサ】(白い花)
花びらがいっぱいあるように見えるが、実は5枚だけ。
根本付近から二股になった花びらが5枚で10枚の花びらに見える。
中岳直下のお花畑
曇り空から日が射し込んだ。
そのとたん、一面のお花畑は美しく輝く。
崖の上の細い道にいながら、その美しさには目を奪われてしまう。
中岳巻き道から谷底を見下ろす
見下ろす足もとにずっぱりと切れ落ちる深い谷。
その深い谷へと引きずりこまれる急斜面の岩場に、美しくも小さな高山植物がいっぱい花を咲かせている。
光と影が入り混じるお花畑
雲の隙間から射し込む光が、お花畑の斜面をまだらに照らしだす。
お花畑に落とされる光と影の交錯がとても幻想的な世界を演出する。
花畑の上を影と光は交互に駆け抜けていく。
しかし、どんどん影が支配する時間が多くなってきた。
岩場が続く横手ルート
迫力のある岩場が続く巻き道。
その奥に見える岩稜は、まさにアルプスの景色。
その圧倒的な高度感と荒々しい風景を楽しみながら、気をつけて道を進んでいく。
木曽駒ケ岳頂上はもうすぐ
横手ルートの最後の方は特に危険場所もなく、間もなく中岳を経由した道と合流した。
合流したところに、「駒ケ岳頂上山荘」があり、その前にキャンプ指定地がある。
見上げる山が木曽駒ケ岳。山頂の祠がもう見えている。もうすぐだ。
天候はまだ崩れそうにないので、このキャンプ場で昼食をとってから頂上へアタックすることにした。

キャンプ場と言っても、テントを張るために整地した区画があるだけ。
水道も洗い場もなく、水とトイレを有料で小屋から提供を受けるだけの施設だ。
下界で買ってきたパンやカロリーメイトを食べながら、学生時代にここでキャンプをしたことを思い出していた。
重さ20kgを超えるザックを背負い、ここでキャンプをして登頂したのだが、あまり思い出せない。
何故だか、このキャンプ場の夕食で初めてイカスミパスタを食べ、その黒さにショックを受けたことだけ思い出した。
10年も経つと、人の記憶なんてむちゃくちゃになってしまうもんだなぁと、駒ケ岳を見上げながら思わず苦笑いしてしまう。
登山靴ソールはがれの応急処置
食事が終って出発準備をしていると、突然妻が悲鳴を上げる。
何事かと思うと、なんと、妻の登山靴のソールがペロンとはがれていた。
これは迂闊。5年を超えて使っているのに、登山出発前に事前の靴の点検を怠っていた。
とはいえ、山ではよくあるトラブル。
慌てずに、装備のファーストエイド(救急セット)からテーピングを取り出して、はがれたソールをぐるぐる巻きにして固定する。
これで下山までは大丈夫だろう。
テーピングは捻挫に靴のトラブルにとても役に立つ。
足回りの固定にしか山ではあまり使わないので、出来れば太めのものを一つ持って行くと重宝する。

しかし、信州旅行中のしょっぱなの登山で靴がいかれたのは痛い。
まだ後日に白馬乗鞍・可能なら草津白根山への登山予定がこの時にはあった。
この靴では登山はできない。
新しい靴をどこかで調達しないと・・・
松本のICIスポーツで後日妻の靴を購入しようと思うが、その出費と旅行中のロスタイムは、結構痛い。
やはり靴のメンテナンスはしっかりして、古くなったら早めに「セールなどで掘り出し物」を探すのが得策だなぁと痛々しい姿になった靴を見て実感する。

さて、気を取り直して本日ピーク、木曽駒ケ岳に登ります。
木曽駒ケ岳・登山地図

木曽駒ケ岳の地図

◆駒ケ岳ロープウェイの記事
◆千畳敷カールの記事
◆木曽駒ケ岳登山1(千畳敷~乗越浄土)
◆木曽駒ケ岳登山2(乗越浄土~地駒ケ岳頂上山荘)
◆木曽駒ケ岳登山3(登頂・下山)

2008年6月19日 (木)

記事タイトル

atran「リアスタイロアジャスタブル」を取り付けてみました 【自転車】

最近のガソリン高は異常。
とても信じられない。気軽に車で遠出できない世の中になってしまった。
梅雨の空模様も手伝って、最近は家の中にこもりがちだ。
このままでは体もなまるし、精神的にも悪い。
そこで、お金を使わない、近場で楽しむ移動手段として、自転車を見直してみる事にした。
幸い、僕が住む松山市には、史跡あり、山あり、海あり、川あり。ついでに温泉もあり。
自転車一つで楽しめる場所は結構揃っている。

さて、そこで問題がひとつ。
僕の自転車はタイヤを交換して街乗りに適したようにしているが、街乗仕様ではない。
自転車には必ず付いているといえる「スタンド」をつけていないのだ。
郊外で乗る場合、自転車を降りる時はそのあたりの木やガードレールに立てかけられたが、街中ではなかなかそうもいかない。
最近は大きな一眼レフを持つようになったので、自転車を郊外でのライドでも、立てかけたりする場所を探すのが億劫になっていた。
スタンドを今の自転車に取り付けることが、気軽に自転車に乗れるようになるひとつの課題だった。

スタンドをつけないのは、MTBに乗る人に多い。
主な理由は以下の通り。
①オフロードでのライドに邪魔になる
②輪行(自転車を分解して持ち運ぶ)のに邪魔になる
③ツーリングの際にキャリアーをつけるのに邪魔になる。
④後輪のハブ軸固定式のスタンドをつけるのに邪魔になる
⑤デザイン的につけたくない


僕の場合、①は街乗り用のタイヤに変えているのであまり関係ない。
②なのだが、最近輪行することもめっきりなくなったので、ほとんど関係ない。
③も、先日もう使わないからとキャリアーを売り飛ばしたので、これも関係ない。
となると、あとは④と⑤かな?

特に④は、普段の自転車の保管も車への搭載も後輪ハブ軸固定式のスタンドを使っているので死活問題。
ずいぶん前から条件に合うスタンドをいろいろ探していたが、先日やっと僕の望む一品が見つかった。
アジャスタブルリアスタンド
atran「リアスタイロアジャスタブル」

自転車への取り付けはいたって簡単。
後輪のクイックレバーを緩め、その隙間にスタンドを挟み込み、再度レバーを締める。
そして、チェーンステーにスタンドの開閉部を挟み込み、4mmのアーレンキーで固定。
最後は、スタンドの脚の長さを調整して、これも4mmのアーレンキーで固定。
これで取り付けは完了。
脚の長さの調整が済んでいれば、再度の取り付けはあっという間に完了する。
クイックレバーを緩めればすぐに取り外せる。

なんといってもこのスタンドの特徴は脱着がすぐにできること。
ダートでのライドや輪行、ツーリングの際に邪魔になればすぐに取り外せる。
脚を縮めれば、持ち運びにもさほどスペースもとらない。
アジャスタブルスタンド
色もシルバーとブラックが用意されていて、シンプルなデザインもなかなか気に入っている。
意外に⑤の条件も満たしている。

クイックレリースとチェーンステーで固定されているのでスタンドは走行中でもぐらつかない。
脚を蹴りあげてもびくともしない。実用性も十分で頼もしい。

一番気にしていた後輪ハブ軸固定式のスタンドの装着だが、これも大丈夫だった。
もちろんスタンドの種類にもよるだろうが、アジャスタブルスタンドのクイックレバー付近は大きなスペースがあり、スタンドの支えもにセットできる。
僕の使っている固定式スタンドは後方から1本のフレームで支えるタイプ。
これだと、アジャスタブルスタンドを下げた状態なら、装着が可能だった。
ちなみに僕の自転車のクイックレバーは旧式だが、レバーの固定時の向きに制約が生まれるが、装着には問題ない。

さて、最後に気になったのは、チェーンステーに固定しているスタンドの部分。
挟んで固定しているので、どうしてもチェーンステーに傷が入る。
どうしても傷が気になるのなら、チェーンステーにガードや分厚いシールを貼っておくのが良いかと思います。
そして、取り外しするときは、挟み込む部分をアーレンキーで開放してから外した方がキズはつきにくいです。

さあ、これで思いっきり街乗りも楽しめる仕様の自転車になった。
熱くなる前に、いろいろ出かけたいのだが、雨はなかなか止んでくれない・・・

2007年9月 1日 (土)

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夏の石鎚山登山2 ◆修験道の鎖場 【愛媛・登山・ソロ】

石鎚山頂上直下の道のお花畑や深いブナの森を楽しみながら歩くと、大きな鳥居と小屋が現れる。
そして、山の下からもう1本道が合流している。
ここは、石鎚山のもう一つのメインルートである「表参道成就コース」との合流点。
瀬戸内海沿いの西条市からロープウェイで登るルートである。

ここからは瀬戸内海を一望できる。
西日本一標高の高い山の頂上直下まで登ってきたのに、すぐ真下に海が見下ろせるなんてとても不思議な感じた。
海から一気に2000m近い高山が立ち上がる、四国山脈の特徴をよく感じられる。

ここが二の鎖なのは、「表参道成就コース」の途中に、すでに一の鎖があるからだ。
ロープウェイを降りてしばらく行ったところには石鎚神社の成就社があり、旅館も数軒ある。
その名の通り、海側から登ってくる「表参道成就コース」の方が歴史ある修験道で、一番のメインルートである。
石鎚山は山岳信仰で栄えた山で、ロープウェイがある西条市には、石鎚神社の本殿がある。
この鎖場は、信者たちが白装束で御神体である石鎚山に登る険しい修験道で、信仰の道なのだ。

鳥居をくぐり、階段を登ると二の鎖小屋がある。
残念ながら営業は現在はしていないので、利用はできない。
その小屋の裏に鎖場の登り口がある。
二の鎖入口
二の鎖の入り口。
ここから65mの鎖場が続く。

ここからは両手両足は岩場をよじ登るためにすべて使用するので、メインカメラはザックにしまい込む。
写真撮影はここからサブカメラのコンデジに任せる。

さて、岩場を登る時にマスターしておきたい基本技術は「三点支持」。
必ず両手両足のうち3つは足場をとらえ、のこりの一つだけを交互に動かして次の足場へと進む技術だ。
マスターするというほど難しいものではないが、岩場の上では三点支持を忘れずに、急がず慎重に進みたい。

ちなみに2本の鎖が設けられているが、片方は下り専用だ。
岩場は、登りより下りの方が難しい。
それゆえに、この鎖を下ってくる人はひとりもいなかった。
かなり急な鎖場なので、よっぽどではない限り、下りは迂回路を使うことをおすすめする。
二の鎖上部より見下ろす
軍手を装着し、さっそく鎖場に取りつく。
思っていた以上に斜面は急だ。登るに、足元には圧倒的な高度感が生まれ始める。
高所恐怖症の人はこんなところを登らないかとは思うが、怖いと思う人は下は見ないことだ。

鎖場の途中、広くなっている場所から下を振り返る。
下に見える小屋が二の鎖小屋。鎖場は、この小屋のすぐ裏から続いている。
下の方で続いてくる人が豆粒のように見える。
ここから見下ろす景色はとても気持ちよく、鎖場を登っている緊張感もありなんだか気分が高揚する。

ここから少し登ると、二の鎖は終了だ。
三の鎖
一度一般登山道に合流し、少し行くと、今度は三の鎖が見えてくる。
三の鎖は67m。
むき出しの断崖絶壁の岩肌をよじ登る。
二の鎖よりも見るからに険しく、ロッククライミングさえ彷彿させる険しさだ。
三の鎖上部より見下ろす
三の鎖も現在は営業していない小屋の傍らから登り始める。
見上げると、鎖がぶら下がっているのは断崖絶壁。
間違って転落しようものなら大けがだけでは済まない。
ここで無理だと思う人は素直に小屋の横からの一般登山道を進もう。
登り始めると、途中ではもう降りることはできない。
止まってしまうと、鎖場で大渋滞が発生し、周りの人まで危険に巻き込んでしまう。

この三の鎖はなかなかハードだ。
登山の技術としては、鎖には全体重をかけず、補助的なものとして使うのが常識である。
しかし、この鎖場は、どうしても鎖に全体重を預けないといけないところも多くある。
鎖自体に足をかけられるような金具も取り付けられていて、鎖にぶら下りながらよじ登るような場所もある。

そのためか、この鎖はとっても頑丈で、車でも吊りあげられそうなくらいだ。
極太の鎖1本1本に人の名前が刻みこまれている。おそらく信者が奉納したものなのだろう。
安全登山を祈って奉納してくれた信者の思いが、伝わってくる思いがする。
断崖絶壁の岩場で命を託す1本の鎖。
まさに命綱に身を預け、死と隣合わせの場所に放り出されたわが身は、今まさに、古から続く厳しい修験の世界にいる。
三の鎖上部は頂上
ほぼ垂直に切り立った崖を、わずかな足場と鎖を頼りによじ登っていく。
思った以上に体力を使う。
必死に鎖にしがみついていると、何も考えられなくなってくる。
修験者は、こうやって無我の境地に入り、神と対話していたのだろうか。
どちらにせよ、こうやって写真を撮っている時点で、僕は神との対話はありえないだろう。

しかしもうすぐ頂上だ。
鎖場の一番上に見えている柵は、石鎚神社のお社だ。
鎖場を登り切ると、石鎚神社のすぐ横に出る。
険しい修験の道を乗り越えてきた人間は、石鎚の神が直々に出迎えてくれるのだ。
そして、神が鎮座する、素晴らしい雲上の世界がそこに広がっている。

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