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大王わさび農場・安曇野の水車風景 【長野・四輪・ファミリー】
長野県安曇野。
先日、某新聞で「定年後に移住したい田舎」の人気ナンバー1に輝いた場所。
実は僕のリタイヤ後に住みたい場所の筆頭候補でもある。
美しい北アルプスを眺め、清涼な水に満たされた場所は、とにかく気持ちの良い場所だ。
その安曇野を代表する風景の一つがここ、「大王わさび農場」である。
誰もが1度はパンフなどで目にした事があるだろう風景。
信州・安曇野の水車の風景は、この大王わさび農場にある。
透明で清涼な水が深い森の中を流れ、水車を回す。
水の中には、ゆらゆらと水草が揺れている。
群を抜いて、美しい水辺の風景は、見る人の心を奪い、虜にしてしまう。
とにかく流れる水が美しい。
透き通った美しい水の中には、いっぱいの命が育まれている。
水辺には瑠璃色の美しいトンボが何匹も舞い、短い夏を謳歌している。
わさびは清涼な水にしか生息しないのだから、わさびを育てる農場の中を流れる水は必然的に清水である。
わさびを作っているのは、基本的に水が美しい深い山の中。
しかし、このわさび農場は町のすぐ近く、市内を流れる大きな「犀川」のすぐ側にある。
山というより、盆地のど真ん中に位置する農場は、豊富な湧水でわさびを栽培している。
いかに、安曇野の自然と美しい湧水が豊かであるかが、ここに来ると実感できる。
森の中を流れる川は「蓼川」
静かに、それでいて力強く流れる清流は、ゆっくりと水車を回し続ける。
森の中に響く水の音と水車の音、そして小鳥のさえずり。この場から心も体も離れられなくなる魅惑の空間。
わさび農場には、いくつも清流が流されていて、その流れの中でわさびが栽培されている。
平地の中につくられているので、とにかく広い。
一体どれだけのわさびがここで収穫できるのか、想像もできないくらいの広さである。
写真は農場のごく一部分。
夏場は陽射しを避けるため、黒い日除けに覆われている。
広いワサビ畑の光景は、壮観だった。
ちなみに、ゴールデンウィークに訪れた時はこの日避けは畳まれており、この下を流れる清流とワサビの姿が見えた。
森の中に広がるワサビ畑。
猛暑の中、緑と清流が作り出す清涼感は、とにかく清々しい。
園内は散策しているだけで、涼むことができる真夏のオアシスのようでもある。
黒い日除けの下には、ワサビが並び、清流が絶えず流れている。
流れる水には足を浸せる場所(親水広場)がある。
靴を脱ぎ、その流れに足を入れると、とにかく冷たい。
年間を通して12℃を保つ湧水は、暑い夏の日には、たまらない清涼感。
こんな冷たく美しい水があふれる安曇野の恵みは、最高のわさびとなって育まれている。
園内には「大王神社」があり、その奥にはこんな祠がある。
「大王」というこの農場の名前の由来が、この神社や祠にある。
昔、大和朝廷が東北制圧の足がかりとして、信濃の国に苦しい負担を強いていた。
それを見かねた、安曇野の魏石鬼八面大王が立ち上がり、大和朝廷と激しい戦いを繰り広げる。
最終的に魏石鬼八面大王は倒されてしまうが、朝廷はその強さを恐れ、復活できないよう遺体をバラバラにして埋めた。
その胴体が埋められていた塚がこの農場にあったことから、「大王」と名付けられたそうだ。
祠の内部。
真っ暗な中に灯りが灯され、真夏でもクーラーが効き過ぎているくらいとても涼しい。
奥には宝船が祭られていて、触れると御利益がある・・・かもしれない。「
農場内には食べる場所が充実している。
そば処、レストラン、茶屋、土産店・・・
ソバや岩魚の塩焼きなど、信州ならではのものや豊かな自然の恵みも楽しめる。
もちろん、わさびコロッケ・わさびソフトなど、ここの主役を使った特産品も目白押しだ。
今回は「レストラン」で昼食を頂いた。
窓際のカウンター席からは、清流のほとりのわさび畑が見下ろせる、気持ちのいい場所だ。
頼んだのは、わさびソースかつ丼(1000円)
すっかり信州名物となったソースかつ丼に、たっぷりのわさびが小鉢で添えられている。
もちろんわさびは、この農場でとれた新鮮なわさび(のはずだ)
ためしにワサビをそのまま一口。
ツーンと来る感覚は不思議とすぐに治まる。その後は後味は残らず、清々しい清涼感。
次にたっぷりカツにワサビを乗せていただく。
ツーンとワサビの先制攻撃が来たあとは、カツの味が口の中に広がる。
ワサビによって、その肉の旨みとソースの甘さが引き立ち、とてもおいしくいただけた。
さて、園内を回ったら、再び水車小屋に戻ってきた。
この風景は農場のお気に入りの風景だけでなく、安曇野のお気に入りの風景。
どうしてもここに足が向き、写真も多くなってしまう。
流れる清流。
岸辺から見ていても十分だが、もっと水に親しみたければ、ゴムボートに乗れるサービスがある。
少し下流の駐車場内に、サービス乗り場があった。
この清流をボートやカヌーで遊ぶのは、とっても気持ちいいだろう。
でも、カメラマンには煙たがられそうだが・・・(笑)
ただ、水の流れを楽しむ。それだけで、ただ幸せ。
家に持って帰りたいくらいの風景。
この流れのほとりに我が家があれば、どんなに豊かな暮らしかと想像してしまう。
回る水車。
川床の緑を包む澄んだ水と森の緑を包む澄んだ空気を水車がゆっくりとかき回している。
どこまでも澄み切った水。いつまでも居たくなる場所。
ゆっくりしていたいが、今は旅の途中。名残惜しいが、この場所を後にする。
いつか好きなだけ、この場所でとどまれる時を夢見て。
まだ今は、旅の途中・・・
【大王わさび農場】
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